IN or OUT – 英国EU離脱に見る現地に生きる人々の反応

皆様ご存知の通り、今超話題なイギリス。まさかのEU離脱(OUT)を選択してしまった!

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国民投票の結果が出た金曜日の朝。

会社はかなりカオス的な状態となっていた。

いつもの時間にオフィスに着いたら、通常の金曜日だとハーッピーフライデー、カジュアルフライデーということで、朝の出勤ものんびりな人々、その日はすでに結構な人数がオフィスに。

しかもみんなが真剣な眼差しでテレビを見ている。何かと思ったら、キャメロン首相辞任のスピーチを聞いているではないか。

メールボックスを開けてみるとCEOから全社員宛の、心配するな系のメッセージ。

様々なイミグレーションコンサルタントや会計事務所から、EU OUTに関する専門家のディスカッションの生放送アクセスへの招待メール。

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そして、”ありえな〜い!”と驚きと落胆を隠せない社員たち(もちろん、あ〜よかった!と思っている人たちもいると思うけど)。

けれども、このOUTは、今後EU経済に計り知れない打撃を与えてくると予想されている。

それにしても、何十年もの間、超インテリな政治家たちが知恵を絞り合って築いていった欧州共同体なるもの。人・物・お金の移動を自由にし、それによる弊害(特に移民問題)はあるものの、世界一オープンで、文化的で、人気観光地でもあり、投資家たちにも人気で経済も好調!と誇り高くうたっていたロンドン。

今回の国民投票により一気に崩れていった感が否めない。

どうやら多くの若者達は”残留派”であったため、裏切られたような気分になったようだ。欧州内では大学間の留学も盛んに行われている。それが今後はこれまでほど簡単にできなくなる可能性が高くなる。おろらく若者の間では大陸(欧州)との連帯感&親近感は非常に大きなものなのだろうと感じる。

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また、英国には様々な業界で欧州人が働いている。金融街には多くの優秀な欧州人トレーダーが働いている。飲食業の多くはスペイン・イタリア・ポルトガルや東欧の人々で賄われている。建設業も作業員の多くは東欧人だったりする。医者や看護婦にも英国人以外の欧州人をよく見かける。

英国人だけでは担いきれない仕事や英国人がやりたがらない業務を欧州人がやっていることも多い。そう言った意味では英国経済は彼らからかなりの恩恵を受けているといっても過言ではない。

一方で、多くのお年寄りの方々は”昔はよかった”的なノスタルジアに浸っているようで、離脱をすることによって、元のよきイギリスを取り戻そうと思っているようだ。

また、田舎町の多くも”離脱派”。そもそも大陸(欧州)とそれほど関わることもなければ、逆に”変な”移民が増えて町が荒れる、仕事が取られる、税金泥棒が増える、といったネガティブな意見が優勢であるようだ。

どちらにしろ、このOUTにより、イギリスという国に失望した人(イギリス人も含め)も多い。Great Britainが、ただの Britanになってしまった、とか、欧州諸国からは、2年も待たずにさっさと離脱手続きを済ませてくれ!と非難めいた口調で言われたりしているようだ。

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同時に国内でももう一度国民投票をしよう!という署名が300万件以上集まっているらしい。

また、自分でOUT(離脱)に投票しておきながら、まさか自分の票がカウントするとは思わなかった!と言っているようなイギリス人たちも多くいたとか(おまえはバカか!とつっこみたくなる笑)。

何だか先行き不安なイギリスですが、”KEEP CALM and CARRY ON”の精神で行くらしいです。

さすがイギリス人。どこまでいっても超オプティミストで何とも詰めの甘い、深刻さに欠けるかに見える国民性です。

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あ〜先が思いやられる(涙)。こんなときこそ”郷に入れば郷に従え”で、イギリス人のKeep calm and carry onを見習って生きて行こうと思う?


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