フランスのママンたち

私はお兄ちんを2008年にパリで出産している。

出産後、看護婦さんに渡された質問票でまず驚いたのが、既婚、独身、pacs(結婚はしていないけどパートナーとして登録済)のどれに該当するかを選ぶ項目。次は、母乳、粉ミルクオンリー、ミックスのどれかを選ぶ項目。当時はまだ完全に日本の価値観で生きていた私にとっては、”え、結婚してるに決まってるでしょ、だって子供産んでるんだから”。そして、”母乳あげるに決まってるじゃないの。お母さんなんだから”。ということで、どうしてそんな当たり前なことなのに選択肢があるんだろう?と、とても驚いたことを記憶している。

ところが後々わかったのは、フランスでは子供が生まれた時点で結婚している方が少数派(子供が幼稚園生、小学生くらいになってから結婚するパターンもよくあり)、また粉ミルクオンリーで育てる母が5割ほどらしいのです。夫の友人の仏人奥さんもこのパターンで、出産当時は未婚、授乳は粉ミルクオンリー。”どうして?”の質問に、結婚に関しては、”we are not ready yet”的な回答(結局彼らは上の子が4歳、下の子が1歳のときに結婚しました!)。フランス人にとては子供を産むよりも結婚する方が心の準備が必要らしい。ミルクに関しては、”粉ミルクだったら二人が平等に子育てに携われるでしょ。そもそも胸のかたちが崩れるのもいやだし”。と特に罪悪感の欠片を見せることもなく普通に答えていた。

私の頭の中は、”wow!” 母乳に関しては、私は自然の摂理に従うのが一番だと信じているので、溢れてくる母乳をたっぷりと飲ませていましたが、様々な意見、信条があって、それぞれが受け入れられる風習という意味ではよいのではないかと思いました。

それから、どうして粉ミルクオンリーを選ぶ女性が多いのか、のもう一つの大きな理由が、全額給与が出る産休が産後10週間しかないため、出産後わずか2ヶ月半で仕事に戻る女性が大半であることもあるようです。粉ミルクで育てれば、要は母親でなくても代わりの人がお世話できるからです。スムーズに仕事に戻れ、戻った後も困らないためです。

そんなんで、フランスのママンたちはやはり噂通り、とても自立していて、平等思考が強いです。

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なので、母が働くことも父が働くのと同じくらい当然のこととして社会で受け止められている気がします。”専業主婦”というと”怠惰”なのか”能力がない”のか、というように見られてしまいます。そして何より女性自身が、大学まで出てきちんと勉強しているのに、専業主婦になるなんて、プライドが許さない、的な発想です。フランス人カップル(子供がいてもいなくても)と会うと、女性も当然のように仕事の話になるのです。

もちろん、チャイルドケアのサポート体制が整っているからできる、というのもその通りだと思います(実際は、保育園は足りていない地域が多いのだけど、シェアベビーシッターも数多く、それで賄えている様子)。しかし、やはりそこにはフランス女性ならではの、自立することに対する強い意志を感じざるにはいられないのであります。

そんな風潮の中での子育てについて、近々書いてみようと思います!

今日は文字ばっかりなので、最後に夕方のモンマルトルから眺めた黄金に輝くパリの街を♪ (早くキラキラ輝くパリに戻りますように、との願いを込めて)

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