今日は何となく子育てについて書きたい気分🎵

子育てと言えば、母になってから、かれこれ約9年になるわけだけど、”母”である自分にだいぶ落ち着いて来た、というかどっしりと構えられるようになってきたように思う。

母になりたての頃は、赤ちゃんのお世話の仕方もわからず、どのようにしつけるべきなのかもわからず、ただひたすら”かわいくてか弱い小動物”を傷つけないよう、恐る恐る大切に大切に扱っていたように思う。

同時に、されるがままの赤ちゃん、自分では何もできない赤ちゃんを抱きしめながら、この子の命は私の手にかかっている、と思うとその責任の重大さに途方に暮れそうになったりもしていたのを記憶している。

その後、長い時間がたち、下の子も最近4歳になった。

毎日毎日すごい勢いで成長していく二人の子供たちを見て感じるのは、子供って勝手に成長してしまう、ということ。もちろん食事をきちんと用意してあげたり、幼稚園や学校に連れて行ってあげたり、お風呂に一緒に入ったり、絵本を読んであげたり、という基本的なことは親の仕事だけれども、子供は繰り返される日々の中で、親の行動・言動や、学校の先生、友達などをとてもよく観察し、自然と見よう見まねで学び、だんだんと”社会的人間”となり、大人になっていくように見える。

特にこれといって教えた記憶がないことでも、どこかで色んなことを学び知っていたりするのには驚かされる。

本屋に行くと、ものすごい数の育児本などが羅列されているけれど、ママンは実は育児本というものをほとんど読んでいない。

興味がないわけではない。

 

実際、大学時代は将来学校の先生になりたいと思っていたので、教育学を専攻していた。なので授業を通し、ルソーの教育論や、シュタイナー、フレーベル、モンテッソーリなど様々な教育論を学んで来た。実際、自分の子供を見ながら、大学時代に学んだことを時々思い出したりもしているし、中には役に立った!と感じる場面もある。

けれども実際に子育てをしていて思うのは、子供は、親がこうしなさい!ああしなさい!と教えることよりも、日々の生活の中で両親のやりとりや、母や父の行動を見ながら、空気を敏感に察しながら、行動様式や思考を”真似”している、というか”刷り込まれている”のではないかと。

もちろん育児本は、様々な場面で参考になるし、安心感も得られたりする。けれども同時にあまりに多種多様なやり方や意見がありすぎて混乱したり、逆に自分のやり方に自信が持てなくなってしまうこともあるのでは、と思ったりもする。

子供は、愛情深い環境にいれば(子供が自分は認められている、無条件に愛されていると感じられる環境)、精神は安定するし、他人に対しても愛情を持って接することができるようになる。というのは、その子にとってはそれが当たり前のことだから。なので、愛情深い環境にいる子は、お友達に対して意地悪をしたり、お友達が悲しんだり、困ってしまうようなことを敢えてすることはないんじゃないかと思う。

また、精神的に安全(安心)だと感じられる環境にいる子供は、遊ぶことや学校で学ぶことにエネルギーを集中できるので、どんどん伸びていくように感じる。逆に、親の愛情をもらうことや注目を浴びることにエネルギーを費やさねばならない環境におかれた子供は、本来注ぐべきところにエネルギーを集中することができなく、伸びるべきことろから少々阻まれてしまうことがあるのではないかと感じる。

となると、まず子供が健全に育ち、素質を更に伸ばしていくためには、確固とした愛情を感じさせることが大切なのかなあと強く感じる。どんな形であれ、子供が親から受け入れられている、認められている、愛されている、と感じることがすべての基盤にあるように思う。

かといってもちろん愛情を注げばそれだけでよいか、といったらそれだけではない。

親として、日々の自分の発言(子供に対してだけではなく)や、行動にも気をつけなければならない。そして大人目線から、子供をよい方向に導いてあげることも大切だ。

例えば、子供が外は寒いのにジャンパーを着たがらないとき。子供は頑固だから絶対に着たがらない。無理矢理着させるのもこちらが苦労する。ということで、ママンは子供に、”じゃあママが持っていくから、そのまま(ジャンパーを着ないで)お外をお散歩しよう!”と言い、外に連れて行く。そのうち子供は寒くて、”ママ寒い〜”、となり、ジャンパーを心良く着てくれる。もし、そのせいで風邪を引いてしまってもそれは仕方ない。そうして子供は体験を通して学んでいくのだ!

実はこれこそルソーの教育論「エミール」に書いてあったこと。たとえば熱いものを、親から、”危ないから触らない!”と言われても、実際に触ってみて”熱い!”と自分で感じない限り、子供は本当の意味で学ばない、と。なので、少しやけどをするくらいなら、体験させるべきだと。

なるほど!!多少クレージーな気もするけれど、ある意味的を射ているなあ、と妙に強い印象が残っていたのだ。もちろん身の危険を冒すほどのことはやらせてはいけないけれど、この理論は様々な場面で適応できるのではないかと感じている。

その他ママンが意識的にしていることは、”もし同じことをお友達がぼくちんにしたらどう思う?”と気持ちを考えさせること。”悲しい”、とか”いやだ”、となったら、”じゃあ、それはぼくもお友達にしたらダメだよ”、とほのめかす。また、お手伝いをしてくれたら、”ママ嬉しいな!すごく助かった!ありがとねー!”と、この上のない喜びを示す。逆に、困ったことがあったら、”ママ、悲しいな”、と気持ちを伝える。そうすると子供は、ママが悲しむならやらないし、ママが喜ぶなら、もっと頑張ろう!となる(この方法は果たしてよいのか、ちょっと自信がなくなってきた涙)。

それから、ほめることはジェネラス(寛大)に、逆に、けなすようなことや、”できない”という言葉は絶対に言わない。これは、言葉というのは”言霊”で、浴びせかけた言葉は、本当にそのようにしてしまう力があるような気がするから。ネガティブな言葉を浴びせられた子供は、無意識的に、自分は”できない”、”だめだ”と思い込むようになり、そのようになってしまう。逆に、常に励まされている子供は、やはり、そのようになる。

あとはひたすら愛情と安心感を前提に、ポジティブであることと人間関係がうまく築けること。人間関係をうまく築くには”思いやり”や”共感”が必要となってくる。それさえ出来れば、きっと”ハッピー”でそれなりによい人生を送れるのではないかと思う。目指すは”イギリス人!”な〜んて(笑)。

あと、子供が伸びるためによく言われるのは、”よく寝ること!”。子供は日中最大限のエネルギーを放出しているし、夜寝ている間も多くのエネルギーが体を成長させることに使われている。なので夜の睡眠でたっぷりと体を休め、細胞たちがめいっぱい活動する時間を与えてあげないといけないらしい。そして翌朝起きたときには、頭脳明晰。頭もよく働き、体も元気!

というわけで、子供にはたっぷり抱きしめてあげて、愛情を伝えること。そして励まし、見守ること。それさえクリアすれば、”伸びる”土壌が整っているので、いくらでも伸びるはず!!

と信じてやまない現時点でのママンなのでした。

 

 

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