保育園を増やすのではなく、幼稚園を増やす?!

保育園の待機児童問題が深刻化して久しい(今日はいつもよりも更に長めなので要注意(笑)!)。

実はこの”保育園”問題、パリにもロンドンにもある。

ママンも実際、パリでお兄ちんを出産し(妊娠8ヶ月過ぎたら保育園の申し込みをした方がいい、と言われていたような)、生まれて3ヶ月くらいしてからその3ヶ月後の保育園の申し込みをしたけれど、やはりすぐには空きはなかった。

子供が6ヶ月から1年の間に仕事に復帰できればいいなー、と思っていたものの、結局子供が15ヶ月になるまで保育園の空きはなかった。しかもやっと空きがあった!と思ったら週3日のみ。

当時は、まだ日本的母親思考であったため、そもそも赤ちゃんを毎日保育園に入れてフルタイムで働くのは何だか子供がかわいそう!と思っていたので、週3日でちょうどいいわ!と実は嬉しくもあった。

職場も小さな会社だったのでとてもフレキシブル。しかも金融危機直後で、とても”暇”だったようで(笑)、ママンにとっても会社にとっても週3日、というのは理想的だったのだ。

というわけで子供が1歳3ヶ月の頃から1年間ほどはパートタイムで復帰したわけだけど、パリでも”waiting list”問題は日常茶飯事。

どうしてもすぐに職場復帰したい人たちは、泣く泣く(もしくは率先して)ベビーシッター(アシスタントマターネルと言って、一人の保育ママが3人までの子供を彼女の家で預かる、というシステム)、もしくはナニーシェア(保育ママがどちらかの子供の家で預かる)というオプションを選んでいた。

待機児童問題はこうして、ベビーシッターというオプションを選ぶことによって解決されていた。

ロンドンも同様で、保育園の定員数はかなり少ない。

その代わり、ナニーさん(専属ベビーシッターが子供の家でお世話をする)、もしくはチャイルドマインダーと言って数人の子供を彼女の家でお世話する、というオプションが多くあり、やはり待機児童問題はこれらのオプションをとることによって解決されていた。

そもそも、ロンドンは保育園もナニーやチャイルドマインダーも、非常に高額なので(現在の円高なレートで計算したとしても月20万は下らない)、職場復帰をあきらめ退職し、専業主婦になる人もかなり多い。

ちなみにパリも、保育園やアシスタントマターネルは日本に比較すると高額。パリの場合は収入により保育料は変わってくるとは言え、世帯収入が最低賃金並みでない場合は、少なくとも月に3、4万はかかるし、世帯収入が高い場合は、月10万ほどの保育料になる。

となると日本はかなり安く子供を預けることができ、待機児童もこれほど深刻な問題として扱われていることを考慮すると、チャイルドケアに関してはそれほど後進国ではないのでは、と思う。

施設として保育園を確保するのはそれほど簡単なことではないので、それこそアシスタントマターネルのような保育ママがもっと普及したら、オプションが増えるのに、と思ったりもするけれど、日本人の生活スタイル(他人をあまり家に入れたりしない、他人に自分の子供を預けるのは不安、等)を考慮すると、あまり現実的ではないのかもしれない、と思えてくる。

日本の幼児教育でむしろ問題なのは、3歳児+の子供の”教育”及び”保育”なのかもしれない、と思ったりもする。

何かと言うと、イギリスでもフランスでも3歳以上の子供は教育の対象として幼児教育のカリキュラムがあった。

フランスの場合は、3歳になったら、それぞれ保育園やアシスタントマターネルの手から離れ、幼稚園に就学する(完全無料)。幼稚園では幼児教育のプロがカリキュラムに沿って、厳しくそしてアカデミックに子供達に教育を施していた。

イギリスは3歳になってからやっと保育料のうち週15時間分までは無料(国から補助金が出る)となり、大抵小学校付随の保育園に入園し、小学校準備的なカリキュラムが始まる。

4−5歳児はレセプションと言って、まさに小学校準備コース(小学校のくくりになる)。ここではアルファベットや数字を学習し、翌年のYear 1(小学校1年生)に備える。

正直、4歳で小学生(4歳から完全無料)、というのはちょっと早すぎるのでは、という気もしなくもないけれど、やはりイギリスでも3歳+の子供は教育の対象として、子供の成長段階に応じたカリキュラムが組まれ、それに基づいて教育が行われていた。

二人の子供を育てながら感じることは、やっぱり子供は3、4歳になると、様々なことができるようになる。そして学びたいという欲求が出てくる。また、新しいことを学ぶと驚くほど素早く覚えてくれるし、そういった意味で可能性は無限大であるように感じる。となると、やっぱり3歳+の子供達は教育の対象であるべき気がするのです。

となると、日本では6−7歳の小学校入学まで、教育の対象として子供を扱う幼稚園に行くのと、保育の対象として子供を扱う保育園へ行く、という二つの異なったオプションがあるというのは何だか不思議で不平等な気がしてしまう。

確かに今日の保育園では、子供は保育の対象であるとは言え、実質的には幼稚園と同じように(もしくはそれ以上に)色々なことを学習させているところも多くあると聞く。けれども、小さな子供の時点で、家の外で与える”環境”に顕著な差がある、というのは何だかよろしくないように思う(もちろん長期的視野で見たら、幼稚園出も、保育園出も大人になった時、差は全くないのだけど)。

でもやっぱり3、4歳過ぎたら、教育の対象として一本化し、国が、将来の国の担い手として、面倒を見てあげてもいんじゃないか(金銭面及び教育面)と思うのです。

例えば4歳以上の子供は幼稚園のみにする。そしたら、その分、3歳以下の子供用に保育園の空きができる。また、もちろん幼稚園だけでは、働いているママさんたちの就業時間をカバーすることができない。なので、近年多くの小学校や自治体で行われているような学童のシステムをそこに導入する。

要はフランスのようなシステムだ。教育内容はともかく、”枠組み”は非常に良くできているように思う。

どこの国も学校教育に関しては、様々な違った問題を抱えていると思うけれど、日本の教育や社会も解決すべき問題点が山積みであるように感じる今日この頃。子供にとっても親にとっても、暮らしやすい国になるといいなー、と思うのでありました。

 

 


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