この4月から、3年生になり始めて水泳教室に通うことになったお兄ちん。

実はこれまで、スイミングというものに多大なる苦手意識を持っていたのだ。

運動は大の得意であるにも関わらず、水泳となると、いつも一番下のグループ。そんなスイミングという存在にフラストレーション且つコンプレックスを抱いていたのだ。

これには、実はママン、とても罪悪感を感じていた。

プールにはお兄ちんが赤ちゃんの頃から割と頻繁に家族みんなで通っていた。

なので、お兄ちんは水には慣れていたし、アームリングをつけて遊ぶことは大好きだったのだ。

けれども、きちんと泳ぎのレッスンを受けたことがなかった。

おそらく水泳を習わせ始める最適な年齢は5、6、7歳あたりなんじゃないかと思うけど、ちょうどその頃、ママンファミリーはイギリスにいた。

イギリス時代は、そのほとんどがフルタイムワーキングマザーだったので、習い事の送迎などをする時間的余裕がなかった。週末はサッカーをやっていたし、実はプールもいくつか見学に行ったのだけど、汚いか、もしくはスケジュールが合わないなどの理由で、いつも水泳は後回しとなり、結局習う機会を与えられずにいたのだ。

周りのお友達は多くの子がすでに習っていたので、泳ぎが上手な子が多かった中で、お兄ちんに関してはバカンスへ行っても、海やプールではアークリングを手放せない状態でいた。

なので、お兄ちんは、”ぼくは水泳が大っ嫌い!”と言っていて、出来れば泳ぐという場面を避けようとしていたのだ。

日本に引っ越して来てからは、とにかくお兄ちんに水泳を習わせてあげよう、と心に誓っていた。

そしてやっと数ヶ月前に、割と近所にアットホームで良さそうな水泳教室を見つけ、4月から、晴れて(はじめは本人、とても嫌がっていた涙)、水泳のレッスンを受けさせてあげることができたのだ!

ママンにとっては、やっと役割を果たせた気がして、とてもほっとしたのだった。

そしてお兄ちん、さすがに人間誰でもある程度泳げるようにプロブラムされているんじゃないかと思うけど、すぐにバタ足ができるようになり、今では型はまだまだであるとは言え、クロールを25メートル泳いでいる。

やっと”苦手意識”から解放されたようで、最近はとてもモチベーション高く水泳教室に通っている。

そう、苦手意識というのは、単に経験してないから、経験不足、練習不足だから、という場合が多いんじゃないかと思う。

もちろん、やってみて、自分には向いていない、とか好きじゃないとか、苦手だ!と認識するパターンも多いと思うけど、そもそもやってないじゃん!っていう場合も結構あるんじゃないかと思う。やっていないから、周りで普通にやってできている人と比べて、自分はできない、とか苦手、とかそういう感情に支配される。

でも、やってみたら意外と簡単で、”な〜んだ!自分もできるじゃん!”となることって意外とある気がする。

例えば、ママンとエクセルの関係。

大学時代、情報処理という授業で少しばかりエクセルに触れたけれど、文系だったため、ほとんど使ったことがなかった。

初めてパリで就職した会社は、独自のソフトウェアを使っていたので、これまたエクセルを全く使っていなかった。

なので、転職活動の際に必要となる履歴書に、エクセルに関してどのように書いてよいものか非常に頭を悩ませたのだ(涙)。

事務職やアシスタント業務には通常、エクセルを使いこなせることが要求される。

けれども、エクセルを使いないと書いてしまったら、その時点でアウト!かと言って嘘は書けない。

ということで、少しばかりエクセルを使える人に教えてもらったり、独学したりして、ある程度の知識は習得し、基礎的なことはだいたい把握できるようになったものの、日々使っているわけではなかったので、やはり自信は全くなかったのだ。

なので、エクセルに関しては常に”苦手意識”に支配されていたのだ。

けれども、ビジネススクールに行きだしてからは、その多くの授業でエクセルが必要となって来た。さすがに始めのうちは少し苦労したものの、すぐに慣れ、使っているうちにむしろ楽しく、好きになっていったではないか。

様々な機能を知れば知るほど面白くなり、数値が揃うことに快感を覚え、益々ハマる。

というわけで、結局は、苦手意識というのは、単に知らないからできないと思い込んでいた、ということが多いのではないか、と思うのです。やる機会がなかった。周りの人は機会があってやっているけれど、自分はなかったのでできない。苦手意識が植え付けられる。そんな期間が長く続けば続くほど、益々苦手意識が増長される。

けれどもやってみたら意外と簡単だった、楽しかった、実は得意だった、というのは大いにあり得るのだ。

なので、何かに対して苦手だなー、って思っていることがある場合、まずはやってみる。何度かやっているうちに普通にできてくる。もっとやったら普通よりもできてくる。そして気づけば好きになり、得意になり、苦手意識を持っていたことする忘れる、と。

まあ、世の中そんなに単純ではないのは、比較的単純なママンでも何となく理解はできますが(笑)、苦手意識というのは、少なければ少ないほど、様々なことに気楽にチャレンジができ、自由な気持ちで、自信を持って前に向かっていけるような気がしたので、お兄ちんのエピソードを元に、苦手意識について書いてみました。

Wish you a happy Friday evening!

 

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