イギリス的な働き方

「イギリス的な働き方」、と聞いてどんな働き方を思い浮かべるだろうか。

イギリスは先進国であり、歴史的に見ても産業革命が勃発し、急速に経済が発達したという過去があったり、現在では金融業も発展し、おそらく、”きっちり”していて、勤勉でまじめなのではないか、と想像する人が多いのではと思う。

ママンも実はそんなイメージを持ってイギリスに渡った。

けれども、実は結構、”テキトー”だ(笑)。メールを送っても返信がないことは日常茶飯事、依頼をしても、やっているのかいないのかわからずに日数が過ぎ、忘れた頃に出来上がったものが送られてきたり、期限になっても、何も手をつけていなく、催促すると、”それはプライオリティーではないのでまだやっていない”、といったような返事を平気でしてくる。

時々、よくこんなんできちんと物事が回るな、と思ってしまうくらい、あまり深刻に見えず、全てが”take it easy”、”まあまあ、気楽にいこうや!”のような態度で捉えているように見えるのだ。

そんな意外とお気楽で、”どうにかなる”主義なイギリス人たちは一体どのように仕事をこなしているのか。

特徴を箇条書きであげてみる。

  • 時間には割とルーズ、けれども、仕事スイッチが入ると集中して静かにコツコツ仕事をこなす。
  • プロ意識が高く(ある意味、会社の看板を背負った自営業者の集団のよう!)、無駄がなく、超効率的。
  • 自分の専門外のことは、”わからないので、〜専門の誰々に聞いてくれ”と、専門分野の人に繋ぐ。
  • おそらく、タスクの優先順位をつけるのがうまいので、大事な仕事は確実にまわる。けれども、それほど重要ではない案件に関しては一向に進まなかったりする。
  • 計画段階での完成度がそれほど高くない状況でも、どんどん進める。軌道修正しながら完成を目指す(日本ではかなりのレベルで完成してからでないと、物事を始めないのとは対照的)。
  • 上司は、部下の仕事を大まかな部分では理解しているけれども、細かい作業のやり方などは知らないし、知る必要もない。部下とは基本週1ペースでミーティングをし進捗を報告。
  • 上下関係はかなりフラット。部長であろうがCEOであろうが、呼び名はファーストネームを呼び捨て。
  • 新入りをあたたかく迎える(社員の入れ替わりが激しいので、年中新入りがいる)。けれども、それほど丁寧に仕事を教えるわけではない。教育するのではなく、既にプロを雇っているという認識。

  • 会社に属すというよりは、職種(専門分野)に特化しているので、別の会社で好条件なポジションを見つけたら転職を厭わない(というか、ほとんどの人はよりよい条件を求めて転職する)。というわけで、人材の入れ替わりが激しい。
  • 解雇は普通に行われ、普通のことだと捉えられている(でも解雇があると社内では噂になる。そして、Who’s next? 次は誰だ?とちょっぴり社内の雰囲気がピリピリする)。
  • 報酬と年齢は比例しない。同じ社内でも、職種とタイトル(役職)によりある程度決まってくる。
  • ボーナスのために(?!)一生懸命働く(人事評価によりボーナスの金額が決まる。会社の業績、個人の業績により大きく変わる)。転職するときは、ボーナスをもらってから。
  • 残業代は出ないので(?!)、夕方6時過ぎには既にオフィスが閑散とする(明日できることは明日にまわす。夕方来たメールには翌日以降に対応)。
  • Happy Friday (毎週金曜日)を心待ちにしていて、金曜日は朝から半週末気分(仕事は仕事と割り切り、プライベートライフをいかに充実させるかを重視している。ちなみにママンが勤めていた会社では金曜日はカジュアルフライデーだったので、ジーンズ&Tシャツ姿でお仕事)。
  • 同僚やチーム、もしくは会社全体で夜のイベントがあるときは、大抵木曜日の夜に行われる(金曜日の夕方から(もちろん週末も)はプライベートタイムと認識されている)。

  • 女子たちはスニーカーで通勤し、オフィスのデスク下に忍ばせているカラフルなハイヒールたちから一足選び、オフィスに着いたら履き替える。
  • ランチはデスクで、サンドイッチや流行りの”スシ”をさらっと。大人数でランチを共にする、というのは見た事がない。朝食をデスクでとる人も多い(ポリッジと呼ばれるオートミールのようなもの)。
  • 仕事中はジェントルマンたちも、もっぱらミルクティー❤️
  • 仕事帰りにさらっと一杯パブで飲んでから帰宅(もちろんワーママには当てはまらない涙)、という文化が定着している。

と、こんな感じで何となくイメージがついただろうか。

イギリス的な働き方はママンは基本的に好きだ。

無駄がないし、仕事に集中できるし、下手に管理されすぎたりしない。また、プロの集団にいるので自然とプロ意識が育つ。

それから何が良いって、イギリス人は基本的にポジティブでリスク許容度が高い。なので、どんどんチャレンジさせるし、”どうにかなる”という意識で、本当にどうにかするのだ。しかもよく褒めるので、気持ちよく自信を持って働くことができ、モチベーションが上がる。そしてまた、ユーモアのセンスもあったりするので、楽しい気分で仕事ができる!

イギリスでの仕事経験を通して、非常に多くのポジティブなことを学ばせていただいた。

”経験”ほど貴重な財産はない!イギリス、万歳!!

 

 


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