ダイナミックでモダンでイケイケなロンドンと不変でノスタルジックでシックなパリ

イギリスとフランスはかつて100年戦争をしていたこともあり、今となっては”ジョーク”としてではあるけれど、お互い”いがみ合っている”ようだ。

よく、お互いがお互いを、小馬鹿にし、ジョークのネタにしている(笑)。

例えば、イギリス人はフランス人をエスカルゴやカエルを食べる”フロッギー”、フランス人は食の”乏しい”イギリス人を”ローストビーフ”(ローストビーフしかない、という意味を込めて)と言ってやり合っている(笑)。

けれどもかわいいことに、同時にお互いに対してこの上ない憧れを抱いていることも事実で、フランス人はロンドンに住んでいる仲間を”ハイクラスで素敵!”と思っていて、イギリス人は密かにフランス女性に憧れていて、パリに恋している(笑)。

というわけで、ドーバー海峡を挟んで隣国に位置するイギリスとフランス。

両国に住んでみて初めてわかったのだけど、本当に全然違う!

まず、フランス・パリは、古き良きものを大切にするので、やはり、”古臭い”。

この古臭さ故に、ロマンチックでかつノスタルジックな雰囲気が醸し出され、人間の歴史、そして深みを感じられる街。それ故に世界の人々を魅了してやまない。もちろんママンもその古臭さの虜になってしまった一人だけれども。

例えば飲食店一つとってみても、ほとんどが似たようなスタイルの”古臭い”ビストロもしくはブラッスリーやカフェだ。新しい斬新なスタイルのお店はあまり見かけない。

そんなカフェのテラス席やビストロでエスプレッソやワインを飲んで語り合うのがフランス人。

そしてそのほとんどがカップルであるか、もしくは男女の交じったグループ(グループと言ってもあまり大人数のグループは見かけない)。

雰囲気はどちらかというと落ち着いているか、むしろ何だか浮かない印象すら与えてしまうようなノスタルジックなオーラがムンムンだったりもする。

もちろんそんな雰囲気があのパリの街並みにはぴったりマッチするのだけど(笑)。

一方で、ドーバー海峡を渡ったお隣の国、イギリス、ロンドンの飲食店は、何ともモダンで広々していてお洒落なお店が多く、カラフルでスタイリッシュなファッションに身を包んだ華やかな若者たちがビールやワイン、カクテルを楽しむ姿で溢れ、活気に満ちている。常にお祭り、パーティー気分なのだ。

独身者が多いことも関係しているのかもしれない。

女性同士のグループや男性同士のグループも多く見かける。

そしてそこからの出会いも多くあるようだ(出会いを求めている方には、ロンドンのパブやレストランはもってこいの場所!)。

というわけで、飲食店一つとっても、全然雰囲気が違うロンドンとパリ。

人々のあり方も、全然違う!

例えば、フランス人は一般的に保守的で伝統を重んじ、シックで品のある装いを好み、遊び心はあるものの、比較的真面目で深刻。また、何かミスがあっても自分からは誤らない人が多い。すぐに謝ったりニコニコし過ぎていると、付け込まれるし、負けると思われている。

女性は自立していてシックで、同時に自然体で素敵ではあるけれど、周りの空気を気にせず(よくも悪くも日本人にはなかなかできない部分)自己主張をするのでわがままに見えるし、意地悪にさえ感じさせられる人も結構いる。

一方でイギリス人はもっとリベラルで、新しいこと・ものをどんどん取り入れようとし、知らない人々に対してもとてもフレンドリーで親切。また何かミスがあった際には、まずは謝る、という態度が徹底している。程よく肩の力が抜けていて、easy-goingな人が多い。

女性はフランス人女性と比べると物腰の柔らかいチャーミングな人が多いように思う。けれども化粧はバリバリ、ファッションセンスも派手好きだ。

なので、とっつき安いのは断然イギリス人だと感じるけれど、同時にイギリス人は表面的にはそんな感じだけれども、実はドライで超個人主義なのかなーと感じさせる部分も時々見え隠れしていた。

例えば、月曜日、オフィスに行く途中で同僚に合うと必ず、”How was your weekend?””週末はどうだった?”と聞かれるけれど、彼らの中ではそれは単なる挨拶のひとつで、その解答には全く耳を傾けていない様子だったりする。

また、親切だし、表面的に話はするけれど、その場限り。というのが多い印象を受けた。

その点、フランス人はとってもダイレクトだし、不必要にニコニコしたりしないので始めは近寄りがたいように映る。けれども、一般的にイギリス人よりも、男女問わず他人に興味を示してくれているように感じた。一旦壁を突き破ることができたら、深い人間関係が築きやすいように思う。

その他、イギリスとフランスで大きく異なる部分というと、お金に対しての意識。イギリス人(イギリス社会)はお金への執着心が強く、お金持ちになることが社会的成功であり、持っているものは見せるといった比較的派手好きな傾向がある。

一方フランス人は人生の中心はお金ではない、と考えている人が多く、お金よりも時間、ホリデーが大切だと考えられている。なのでお金が話題の中心になったり、イギリスのように街中、“お金”、“お金”という雰囲気はあまりない。

むしろ、フランスでは、お金や所持品を見せつけるようなことは”下品”だと捉えられているようにすら感じた。

その点、やはりイギリスはヨーロッパ大陸よりもアメリカに近いのかなーと感じる。

というわけで、隣国でありながらこんなにも違うイギリスとフランス。

そりゃ~、100年戦争にもなるわ~(笑)。

やはり両国での生活・仕事体験は、”人間”、”人生”というものを考えるにあたって、非常に興味深い経験であったなと改めて思う。

何事も一長一短なので、どちらが優れている、というのはない。教育や社会構造により、個人レベルにおいても、こんなにもの”違い”が生じてくるのが面白い!

やはり異文化での経験は財産、お宝です♪