ここまでママンのブログを読んでくださっている方はおそらくお気づきかと思いますが、ママンにとって、”バランスのとれた”生活、そして人格、というのは人生の一つの大事なキーワード。

 

心身、そして魂の健康、そして”ハッピー”を保つには、どこかが偏ってしまってはいけないんじゃないか、と思っている。

だから全てにおいて”極端”な状況になることをどこかで恐れている自分がいたりもする。

”バランスのとれた”ライフスタイルは、パリに渡った時に、そのライフスタイルに心地の良さを感じ、”あ~、これがまさに私がどこかで求めていたバランス感覚だわ~”と思ったのだ。

これはその後に3年と数か月生活したロンドンも同様。

ドイツ在住の妹の生活を聞くと、ドイツはフランス・イギリスよりもさらにバランスのとれた質の高い生活をしているように感じる。

では、欧州のライフスタイルの何がどのようにバランスがとれているのか。

一番大きな点は、やはり、仕事に対する人々の捉え方。

仕事は生活の一部で、全てではない、ということ。

もちろん毎日会社へ行き、それなりに真面目に働くのだけど、基本的には定時(もちろん時には1時間以上残業することもあるけれど、稀)にあがるのが当たり前。

なので、特に緊急の件がない限り、会社に残ることはまずないし、残っていたらかえって効率の悪い人だと思われたり、私生活が見えない不思議な人だと思われたりもする。

というわけで夕方の5時、6時には”プライベート”な時間となるので、自由にできる時間が結構長いのだ。

 

パリにいた時(まだ子供がいなかった頃)は、会社帰りは、週2日はダンスのレッスンへ行き、週2日はフランス語の語学学校へ通い、そして金曜日は友人たちと食べに行ったり、飲みに行ったり、恋人とデートをしたりしていた。

そんな毎日は過ごしていたので、仕事以外の色々なことを学ぶ時間があったり、他人と知り合う時間があり、まさに充実したハッピーな日々を送っていたと回想する。

もちろん子供が生まれてからは、会社帰りは保育園への迎え、そして家、というライフスタイルになったものの、週末は公園を散歩したり、車で少しばかり遠出したり、友達ファミリーと遊んだり、家族・親戚と食事をしたり(ほぼ毎週日曜日!)と、仕事以外のことに時間とエネルギーを使っていた。

ロンドンでもパリ同様、同僚たちはみな夕方6時過ぎにはオフィスを出て、同僚や友人たちでパブで一杯したり、習い事に行ったり、恋人と外食をしたりと、それぞれ好きに自由時間を満喫していた。

そんな欧州で生活しながら感じていたことは、プライベートがあまり充実していない、とか自由時間があっても何をしていいかわからない、というようなことをもらしている人にはあまり巡り合ったことがない、ということ。

みんなそれぞれ家族、恋人との時間を愛しく思っていたり、趣味の世界にはまっていたり、いつもつるんでいる友人グループがいたり、と何だかそれなりに満たされた生活をしているような印象だった。

言ってみれば、会社に自分の時間を奪う権利はない!と言わんばかりに。

友人や恋人、家族といった愛情を元にしたそれぞれの繋がり、人間関係に時間とエネルギーを使う、ということに対して、非常に大切なことだと思われているし、他人の愛情を元にした人間関係をそれぞれが尊重している、という部分も大きいのかなーとも感じていた。

”仕事が人生の全てではない”ということに関して言えば、子育てに関しても同様、子供は人生の一部で、それが全てではない、というスタンス。

フランスでは特に、母となっても、子供はいるけど仕事はするし、夫とも男女の関係は続くし、家族の時間も大切だし、友人たちとも家族ぐるみで会うし、趣味の時間も大切だし。。。というのが普通で、必然的に、そういった人生のそれぞれの要素がほどほどにバランスのとれたライフスタイルが形成されているように見えた。

私はこの”ほどほど”感が、バランスをとるにあたって実はとても大切なんじゃないかって思っている。

すべてを150%とることはできない。全てが平均的に80~120%ほどだからこそ、すべてのバランスがとれてそれなりに満たされた感覚、そして幸福感を得ることができるんじゃないかって思う。

もちろん長い人生で、仕事が200%でほかが20%くらいになってしまう時期るかもしれない。また、子供が200%で仕事ができない時期もある。けれどもそれは一時的であり、やはり長期的にはそれぞれの要素(仕事、家族、子供、友人、趣味…)をほどぼどにバランスよく生活に取り入れられることが幸せな人生を送るためには大切になってくるんじゃないかなーと思う。

欧州では、そのバランス感覚がママンにはとても心地良く、取り入れていきたい部分だなーとすごく感じたし、実際に仕事もプライベートもほどよく充実させるような生活をしていると、仕事にもより集中でき、人間関係もより良好になり、体も心も健康、ハッピー、魂も良い状態にいられる、つまり、一石二鳥どころか、全てが相乗効果でより良い状態になるように思ったのだ。

どこかの要素が極端になると、自ずと別の部分で歪が生じる。

歪を長いこと放っておくと、そのうち体や心に問題が出て来る。

平日は一生懸命仕事をし、週末は家族や友人と過ごしたり、何か好きな活動に没頭したり、音楽や芸術に触れたり、とそんな右脳と左脳のバランスのとれたライフスタイル。まさにフランス人の言う、Art de Vivre (生活美学、生き方の技)はそんなライフスタイルだ。

大好きな故郷である日本という国で、欧州で学んだバランスのとれたライフスタイルをいかに取り入れるか。

ママンの目下の課題!

それが一般化されたら、人々の”満たされた感”や”幸福感”が上がり、蔓延する陰湿ないじめや、誹謗中傷、批判などが減り、それにより極端に他人の目を気にするような雰囲気が薄れ、もっと精神面で暮らしやすい国になるんじゃないかなーなんて勝手に思っている。

自分が良いと感じた学びは取り入れていかないともったいない!というわけで、ママンのバランスのよいライフスタイルの探求は続く。。。

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