前回のHappy Friday♡は、映画「食べて、祈って、恋をして」の紹介と、”やめる勇気”は必要です、ということを書きました。

この”やめる勇気”、上記の映画を観て久々に考えさせられたのだけど、確かに何かをやめる決断ってすごくすごく勇気がいることだな、と改めて思いました。

そして、「やめること」って、実は「はじめること」よりもずっとずっと難しいのかもしれない、と思ったのです。

例えば、結婚や習い事、仕事や起業など、何かを始めることも確かに大変だけど、意外と勢いで”ぽーん”と決められたり、始めてしまったりすることも多い気がします。けれども、一旦始めたことをやめると決めること、また、やめるタイミングを図る、つまり、潮時を見極めることって、尋常でないほど難しいし精神的苦痛を伴うように思うのです。

何かを始めることの決断は、迷って迷って迷って下すこともあるけれど、一旦決めてしまえば、気分がすっきりするし、前向きな気持ちになれる。

一方、結婚やお付き合いをやめる(別れる)こと、仕事を辞めること、習い事やボランティアや何かのプロジェクトを辞めること等、今やっている何かをやめると決める時は、あらゆるネガティブな感情が渦巻く。

”今やめたら負けたことになるのかな?”

”ちゃんと責任果たしてないということなのかな?”

”自分の可能性に諦めてるということ?”

”私、逃げてる?”

”もっと頑張ったら(耐えたら)状況が良くなるかもしれない?!”

”これさえ乗り越えたら、もしかしたら明るい未来があるかもしれないけど、どうしよう?”

”今やめたらもったいないのかな?”

”やめることって人に言い辛いなー、”やっぱり”とか、”負けた”と思われたくないなー”

とか、そんなネガティブな感情がいくつも思い浮かぶし、マイナス感情で押し潰されそうになったりもするだろう。

けれども、映画を観て改めて思ったけれど、”やめる”ことをしないと”新しい何か”に出会えない。やめない、ということは、新しいチャンスに蓋をしていることにもなる。

今、やっているその”こと(人)”にかけている時間が、結果として新しいもの(人)にかける時間を奪っていることにもなる。

やめる決断というのは時として身を守るためにも必要となる。

例えば、いわゆる”ブラック”企業に勤めていて、肉体的にも精神的にもまいってしまっている場合。

これはどうみても普通ではない状況だし、確かに状況が改善することも考えられなくはないけれど、判断を誤ると自分を崩しかねない。

DV気のある彼(夫)と付き合っている場合もしかり。

どうにか状況が変わることを期待し耐えてしまうこともあるかもしれない。けれども、多くの場合は残念ながら改善しない。巻き込まれて精神的にまいってしまう前に、関係を絶つ決断をする必要がある。

少し極端なケースを書いてしまったけれど、そこまででないけれど、そろそろやめた方がよいのだろうかと迷うこともある。

決め手としては、状況を天秤にかけたときに、負の感情の方が重いという状況が常となった時点で、もしくは未来を想像した時に、明るい未来が描けないのであれば、やめる勇気を持つべきだと感じる。

また、少しかじってみたけど(デートし始めた相手との関係もしかり)、全く手応えがないし、楽しめない、益々苦手意識(不快感)が高まるという場合は、一旦決断をするのを保留にし、少し様子をみる。それでも変わらないというのであれば、その直感を信じ、さっさと手を引き、新しいもの(人)への出会いを求めるのも手だと感じる。

ママンファミリーにとっての大きな”やめる”決断は、パリでの安定した生活を“辞めて”ロンドンに行くことを決めた時。それから、ロンドンでのバランスのとれたそれなりにハッピーと感じていた生活を”辞めて”日本に来ることを決めた時。

やめる決断には必ず大きなストレスや不安が伴い、多大な勇気が必要だ。

もしその時やめていなかったら、もしかしたらもっといい未来があったかもしれない、と考えてしまうから。

やめた後に来る未来に、100%の保障はないから。

どんなに”今”が不満な状況だとしても、時として、現状維持をしている方が精神的に”楽”だったりもするから。

だって、不満だとしてもちゃんと生活できてるし、そんな状況にも人はちゃんと慣れてくれるから。

だから、”やめる”と決めることは尋常ではないほどの勇気と強い意思が必要となるのだ。

人生経験が増えれば増えるほど、物事の潮時を見極めるのがいかに難しいか、そして”やめる”決断をすることがいかに勇気がいることか、ということを感じる。

一旦、”やめる”ことを思い切って決断したら、後はもう後ろを振り向かない。前だけを向いてとにかく進んでいく。やめる前のことは歴史としては刻まれるけれど、もう過去のことになるのだ。心機一転して新たなページをめくればいい。

新しいページはまだまだ真っ白だから、これからどんなことが刻まれていくのだろうかと思いを馳せるだけでも楽しくなる!

楽しい未来を想像するとやめる勇気が湧いてくる。

”やめる”ことは負けではない。

新しいページをめくるための第一歩なのだ!

今ある何かをそろそろやめようかなー、どうしようかなー、とある一定期間ズルズルと迷っている場合、おそらくもうそれは潮時なのだろう。次のページへ移るタイミングだ。誰かに背中を押されるまで待っている状態で、きっと心の中では決断もできているんだと思う。

そういう時は、ズルズルしている間に失ってしまっているであろう大きなチャンスや出会いを想像してみて欲しい。ほら、早く新しいページをめくらなきゃ!と思えるから。

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