欧州で12年生活してみて再発見する日本の住みやすさ

パリ・ロンドンで計12年の欧州生活を終え、日本に帰って来てからちょうど1年半が経つ。

12年ぶりの日本での生活はどうかと言うと、正直、最高♡と感じている。

というか、自国だからというのもあり、極端なエキサイティングな感じや情熱などはないけれど、とにかく穏やかに落ち着いた幸せを日々感じられているように思う。

もちろん、日本のこういうところは暮らしにくいなー、とか、こういう部分に関しては欧州の方が好きだなー、やりやすいなー、とか、美しい建築や公園、街並みが恋しいなーとか、そんな風に時々思うことはあるけれど、やはり総合的には日本の方が断然快適に生活できると感じている。

では、日本の何が快適な生活に導いてくれているのか。

まずは、”安全”であること。

これは、大学生の頃、よく一緒に遊んでいたメキシコ人留学生たちが口を揃えて言っていたこと。日本は安全なところがとにかく最高!と。

当時はそういうもの?!といまいちあまりピンと来なかったけれど、欧州に長年生活した今でこそ思う、”まさに”!と。

特にパリでは、物騒な話をよく聞いていた。アジア人は特に、金銭目的の強盗に狙われたり、スリにあったり、また意味もなく唾をかけられたり、という話も数回聞いたことがある。また地域によっては、”不良少年”と呼ばれるようなティーネイジャーたちが昼間に道端でたむろっていたりして、何だか薄暗いような怖いような雰囲気を醸し出しているところも多くある。

また2015年のテロ以降、マシンガンを装備した軍人や警官が日常的に路上を巡回していて、何だか気が緩まない。

それに比べると、日本はやはり安全だと感じる。ティーネイジャーたちも割ときちんとしているし(むしろママン世代なんかより、今の子たちの方がよっぽどきちんとしている気がする!)、そんなに乱れや非行を感じさせないし、社会的に脅威になっているような様子はない。

今のとろこ、強盗などが日常茶飯事であるような雰囲気でもないし、電車や町中で忘れてしまった物(例え高価なものであっても)も、数日後には手元に戻って来ることの方が多いように思う。

そんな雰囲気だから、”平和ボケ”になるのも仕方ないと思うけど、もしかしたらグローバルな視点で立ってみると、これは非常に稀で有難いことなのかもしれないと感じる。

おそらくそれは、一般的に人々の教育の平均レベルが高いからなのかなーと感じる。

欧州は驚くべきほど教育レベル(貧富の差もしかり)が二極化しているのに対し、日本はそうなりつつあるとの懸念はあるものの、今でも識字率が非常に高く、ほとんどの人が最低限の教育を受けていて平均値がとても高いように感じる。そういったことが、国の治安に大きく関与しているんじゃないかと思う。

次に、”食”。

これも生きていくには欠かせない重要な要素。

日本ではどこで外食しても、”はずれる”ことはほとんど無く、それなりに美味しいものが食べられる。しかもたった500円や1000円でこんなに美味しいものを食べてもいいの?と申し訳ないと思えてくるほど、コストに対する価値(コスパか)が高い!

これは欧州ではほぼ皆無。

外食はどこもそれなりの値段がする(ランチはどんなに安くても1000円はかかる)し、その割に質が驚くほど低いことも多々ある。”これにこんなに払うの?”と驚くことの方が圧倒的に多い。

しかも日本は野菜も含め、食材は豊富だし、やはり健康的なものが多い。欧州にいると(特にイギリス)、そりゃ~、こんなものばかり食べていたら肥満になるわ、と思うような食生活が普通だったりする。

確か子供の小学校の給食も、マカロニチーズ、フィッシュフィンガーとフレンチフライ、ハンバーグ、トマトソースのパスタ、、、のように4、5種類のメニューが毎週繰り返されていたように記憶している。

欧州で生活しながら、何度、”こりゃ寿命が縮まってるわ~”、と感じたことか(笑)。

最近は和食が多い生活に体も慣れたからか、それほど感動を覚えることはなくなったものの、日本に戻ったばかりの頃は、和食を食べるたびに体の細胞の隅々までが喜んでいることを実感し、”日本万歳”!と感激しながら食事をしていた(イギリス帰りだったらからなおさら(笑)!)。

それから、一般的に人が穏やかで親切なこと。

これについても、日本に越してきたばかりで多くの書類等の手続きをしなければならなかった頃にヒシヒシと感じていた。

特にパリではお役所で働くお方たちは、あまり親切ではないことが多い。場合によっては、”あの~、私、一応知性も感情もある普通の人間ですけど?!”と言いたくなってしまうような扱いを受けることもある。

ロンドンでは一般的にはパリより大分フレンドリーではあるけれど、それでもやはりどこか面倒そうだったり、やる気がなかったり、冷たさを感じるような対応もよくあった。

ところが日本では驚くほどみんなが親切で、腰が低く丁寧な対応で、これまでの扱いとのギャップに始めのうちは本気で涙が出そうになっていた。

5時に閉まる窓口に5分ほど前に着いたとしても、いやな顔一つせずに、少しくらい遅れても全く問題ありませんよーと、優しく声をかけてくださったり、わからないところはとても丁寧に教えてくださったり、本当に我が国、最高♡と心から思ってしまったのだ。

パリでは例えば閉館(店)5分前に着いたら、すでに窓口が閉まっていたり、”もう閉めるから!”と追い出されるのが日常茶飯事。

ロンドンでは例えば5時ピッタリに窓口を閉める。1秒たりとも過ぎることはない!という気迫を感じる。

また、お店の方の対応は、そのほとんどは笑顔を忘れず親切だ。

だからなのか。日本は和むんだよね。そういったことの積み重ねで心が穏やかになるように感じる。

欧州だったら、不愉快な気持ちになることも多々あり、電車や街中でやり合っている人々もよく見かけた。

あまりそういうアグレッシブな環境に慣れていなかったからか、何だか疲れちゃうんだよね、そういうの。

というわけで、日本が快適な理由を3つほど、第一弾ということで書いてみました。

続きは次回♪

 


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