先日、久々に母とデートをした。

場所は、母がもう数年行っていないから行きたいとのリクエストに挙がった丸の内周辺。

ママンもあの辺りは大好きなので、是非行こう!ということになり、いざ東京駅へ。

丸の内中央口を出、正面の広々ときれいに整備された広場に母、感動!確かにこの巨大なスペースは日本の首都である東京の存在感を強調する。

そのまま皇居の方に歩き、皇居入り口に広がる広大な敷地に威厳、重み、そして特別感を感じる空気を吸い込みながら、広いスペースを満喫する。

それにしても、こんなにも外国人観光客がいるとは!と母は驚きを隠せない。

数十年前には、日本各地からの観光客がほとんどで、十数年前は、中国や韓国からの観光客がメインだったのに、本当にこの数年の間に、世界各国から人々が訪れるようになった。

本当に、日本も観光大国になりつつあると感じる!確かに見どころは多い!

さて、観光客たちが、皇居の前で様々なポーズをとりながら写真を撮りまくっている姿をニヤニヤ横目に見ながら、我らはそのまま日比谷公園を目指す。

実は学生時代も東京に住んでいたにも関わらず、日比谷公園に行くのはママンの記憶の中では初めて!

母はと言うと、子供が生まれる前まで丸の内のドイツ系銀行で働いていたので、日比谷公園にはよく遊びに来ていたとのこと。

けれどももう数十年も来ていなかったので、周辺の変わりようにびっくり!とのこと。

それにしても日比谷公園、カラフルな花々がきれいに咲き乱れ、かわいらしいカフェレストランがあったり、昭和な子供用の遊び場があったり、と、何だかとってもかわいらしい公園でした。

ちなみに、フェリーチェカフェではウィディングの準備をしている最中で、テントの中にかわいらしい花々が飾られている最中でした。

ママンも実はガーデン・テントウィディングに憧れていて、結局夫の実家のお庭に大きなテントをたててガーデンウェディング(笑)をしたのだけど、もう一度結婚式を挙げられたら(だめだよね!)、こんな素敵でかわいらしいカフェでガーデンウェディングをしたい♡と思ったのでした。

そんなロマンチックなカフェもある日比谷公園ですが、今が旬!ちょうどピンクと白のツツジが黄緑の新緑に映えてとても美しいです。

さて、ルンルンしながら公園をお散歩しながら、気になっていた目の前に見える洗練されたデザインのビルディング。これは一体何だろう?ホテルなのか、モールなのか、その正体を探りたい!と近づいてみると、それが、先月オープンしたといううわさのミッドタウン日比谷ということが発覚!

最近流行り(もう随分前からか!)の建築、スカイガーデンのあるビル。緑と都会の融合。都会の緑。空の公園。こういう建築物、本当に素敵だと思う!

 

というわけで、ショッピングには実はそんなに興味のない我ら二人、6階にあるガーデンへ直行!いや~、気持ちいい!!都会だけど、目の前には日比谷公園の緑と、皇居の緑、そして広く青い空が広がる。東京のど真ん中とは思えない気持ちのよい景色!

やはりガーデンに面したレストランは11時過ぎですでにすごい行列!1時間くらい並んでも、あの空間を味わいたいという気持ちはわかる、と思ってしまった。もちろん食事の質も素晴らしいとは思うけれど、それよりも、スカイガーデンを見ながら食すという体験を提案しているのだろう。

さて、そんなことを考えながら、モダンでゴージャスで洗練されたミッドタウン日比谷を後にし、丸の内に向かった我ら。

途中、昭和なエリアとモダンなエリアが入り混じり、何だか時代の流れを感じた。

当時、働いていた頃(40年ほど前にさかのぼる!)の道を一生懸命思い出しながら、懐かしがる母。あまりに変わってしまって、もう正確な場所すら思い出せなくなっている母。

そして、そんな母と、もし子供を産んでもそのまま某銀行で働き続けていたら、今頃全然違う人生を味わっていたんだろうね、という話で盛り上がった。今はもう定年退職をしている年齢だけど、おそらくそれなりのポジションになっていただろうし、確実に子だくさんではなかっただろうね、と。

それで、後悔してる?と聞いてみたところ、全く後悔はしていない、と。

そういえば、ママンがロンドンの投資銀行で働いていたときの部長(当時40代後半、2児の子持ち女性)は、同年代の多くの友達は子供を産んで仕事をやめてしまったけど、子供が大きくなった今、急に生きがいがわからなくなり鬱っぽくなってしまった人もそれなりにいるのを見て、自分は辞めなくてよかった!と言っていたことを思い出した。

なるほど!きっとどんな選択をしても、みんなそれぞれの苦労があり、けれども、それ以上にきっと幸せ感を感じているから、自分の選んだ道に後悔していないと言い切れるんだろうなーと思った。

仕事をとるか、子育てをとるか、両方を”それなりに”とるか。ママンはやはり、どちらも捨てきれないし、どちらも取りたいので、両方をそれなりにとる、という道になるんだろうなーとも思った。

とまたそんな思考が頭の中をぐるぐると巡り、そろそろお腹もすいたので、過去に数回、ママンが一人ランチを楽しんだ、ジョエル・ロブションカフェでガレットを食べることに!

”美味しい!!!”と絶賛な我が母。

確かにおいしい!私もここのガレットは下手にパリのモンパルナス駅周辺のガレット店で食べるよりおいしいかも(笑)!と感じるほどおいしいと思っている。

というわけで、ご満悦な我が母の昔話に付き合い、美味しいランチを食べ、楽しい気分で帰路についたのでした。

サプライズな発見があったり、母の昔話を聞いたり、ふと、女性の生き方について考えさせられたり、美しい都会のオアシスに癒されたり、益々、素敵になっている東京を感じたり、そんな有意義な散策になったのでした。

知れば知るほど好きになる東京という地。

まだまだ未開の地を発掘していきたい♡

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