お盆休みも終わり、明日から職場に戻る方が多いのではないでしょうか。

昨日、今日ととてもさわやかで心地の良い日が続いています。

湿度の低い30度弱というのがいかに快適で気持ち良いか、改めて感じさせられました。半袖でいて暑くもなく寒くもないというのが最高♡

そんな心地の良い今日という日は、パリから一時帰国中のお友達とお兄ちんと同い年の息子くんと一緒に、スカイツリー、隅田川水上バスと浜離宮のお散歩を楽しみました。

さて、今日は長いヴァカンスを通して感じたことを書こうと思います。

まず今回強く感じたことは、休暇がいかに人が人間らしくいる(生きる)ために必要不可欠か、ということ。

休暇のそもそもの目的は心身ともに休息すること。

確かに日々タスクに追われる日常から離れると、日々のストレスや緊張感から解放され、心と体を休ませることができる。休暇後にまたやってくる日常生活での日々の仕事や諸タスクをこなすために、いくらかエネルギーをリチャージすることができる。

週末というのはまさにそのためのものだと考えている。

ただ、週末の2日間だけだと、5,6割方の疲労を回復することはできるかもしれないけれど、おそらく100%充電を満たすことはできない。

それが、1週間以上の長期休暇となると、タスクに追われて酷使された心と体を真から癒し、回復させるばかりでなく、”非日常”の中に継続的に身を置くことで、普段使わない部分の脳が活性化され、五感が研ぎ澄まされ、創造性が刺激され、様々な”気づき”があり、魂が蘇り、体中にエネルギーがみなぎり、生き生きとした自分になれるような気がするのです。

しまいには、普段心の奥底に封印されている”心の声”が聞こえて来る場合もあるんじゃないかと思うのです。

これぞまさに”人間らしく”生きるために必要なことでは!と思うのです。

私がパリやロンドンでフルタイムで忙しく働いていた頃は、“何だか最近、物事に感動しなくなったなー”、とか、”心から幸せ~、って感じる場面が最近あまりないなー”、とか、”そういえば最近いつ思いっきり笑ったけな?”なんてふと感じてぞっとしたことがあったっけ。

とは言え、欧州では少なくとも年に1回は2週間もしくはそれ以上の長期休暇が取得できるので、そんな”無感覚”から癒され回復するチャンスはあるのです。

けれども、もしそれがなかったら!日々、ひたすらタスクに追われるばかりの生活をしていたら!と思うと、それこそ”無感覚”になることが自己防衛となり、そんな風に機械的な人間になってしまうんじゃないかって、ある種の恐怖感を覚えたりもするのです。

そう考えると、やはり長期休暇というのがいかに人間らしく生きるために必要であるか、と改めて感じさせられます。

もしかしたら人間、”今自分がやっていることが本当に自分にとって良いのか、正しいのか”と考えない方が楽に生きられるのかもしれません。

けれども、今やっていることから少しの間距離を置き、遠くから今の自分の姿を眺めてみる、ということも大切なんじゃないかと思うのです。

長期休暇というのがまさにそんな風に非日常に浸かり、日常の自分から距離を置いて眺てみるチャンスであると感じるのです。

そうすることにより、色々な”気づき”があり、改めて現状に感謝したり、もしくは違う道を決断したり、と、少しばかり新しい自分に成長できるチャンスでもあるように思うのです。

だから、日本でももっと長期休暇の重要性が浸透するといいのに願ってやみません。長期休暇の取得が一般化すれば、従業員の心身健康度、そして幸福度が上がり、必然的に仕事の効率が上がることが期待できます。また働く母も子供との時間がより多く確保できることからフルタイムワーカーへのハードルも下がるのでは、と感じます。さらに、子供にとっても家族と過ごす時間が増えることにより、安心感や幸福感が増すばかりか、学校での勉強以外のことを体験する貴重な機会になるのではと思うのです。

仕事はチームでカバーし合えば必ずこなすことができるし、みんなが長期休暇を取得するようになれば、”お互い様”なので、罪悪感もなく取得でき、協力、助け合いの精神も育まれるのでは、と思うのです。

しかも、欧州で機能できていて、日本で機能できないわけがない。

日本の場合は、至れり尽くせりな行き届いたサービスへの過剰な期待があるので、時としてその暗黙の期待が自分の首を絞めることになり、長期休暇取得にあたっての弊害となっていることも考えられます。

けれども、サービス向上も言ってみれば、きりがありません。ある程度のレベルでそれなりに満足できれば、と思ってしまうのですが。。。書きながら、”言うは易し”と感じてしまった(涙)。

とは言え、長期休暇を通して数か国を周り、改めて日本の教育や文化レベルの高いこと、そして特に倫理観の高いことを実感し、そんな国で生まれ育ち、幸運であると感じたと同時に、何だか感謝の気持ちでいっぱいになったのでした。

そんな今更ながらの”気づき”だって、非日常を体験させてくれる長期休暇がなければ実感できずにいたかもしれません。

というわけで、今日はいかに長期休暇が人を健康に、そして豊かにしてくれるか、また新たな生きる・働くモチベーションを与えてくれるかについて書いてみました。

今日も最後までお読みいただきどうもありがとうございます♡

 

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