「美意識」と女の時代到来

ここ数年、本当にすごい勢いで時代が変わっていることを感じる。

特に日本でのそれは顕著だ!

2年と数か月前に、長年の欧州生活にピリオドを打ち日本に帰国して来て、相変わらず日本は禅だし、平和ボケしちゃいそうなくらい安全だし、危機感がないし(というか持つ必要がない雰囲気)、変わらず平和でいいわ~、なんてのほほんと感じていたものの、実は水面下(いやもう表面に出てきている!)ではすごい変わりぶり!

居酒屋やコンビニ等の店員さんは外国人が多く締めているし、近所でもベールを巻いたイスラム女性やサリーらしき服装に身を包んだインド人たちを時々見かけるようになった。電車の中では中国語でチャットをしている若者をよく見かけるし、近くの専門学校はその生徒の大半は日本人以外のアジア人ではないかと思えるほど!

そして気が付けば昔は当たり前のように行われていた度が過ぎるスパルタ教師による部活指導、社内のパワハラ、セクハラ、日常茶飯事だったタレントや芸能人たちによるパワハラ・セクハラ発言が大きな社会問題として取り上げられている。

既婚女性は専業主婦か隠れて内職をすることや、保育園育ちや鍵っ子はかわいそうという概念はもはやレガシー。

そんなかつての”常識”が今日は完全にひっくり返っている。

もちろんこのような大きなイデオロギーの変化というのは突然にやってくるわけではない。

水面下で徐々に徐々に変わっていた(温められていた)小さな変化の積み重ねが溜まりに溜まって、溢れ出てきたというような状態だ。

それがきっと近年になり、あまりに多くの人が目に耳にするようになり、考えるようになり、一個人としての、そういった事象に対する認識があっという間に変わったのだと思う。

話は逸れるけど、”常識”、”共通認識”というものが、いかにはかない頼りないものかというのがわかる。

これらの変革の共通点を探ってみると、男性的なもの、例えば、戦い、競争、争い、パワー、力、強さ、といったものが、女性的なもの、例えば、平和、共存、受容、やさしさ、ソフト、といった方向性に少しずつ世の中が動いて来ているように感じる。

日々の生活やニュース、通勤電車に揺られる人々、会社や業界を見てみても、やはりパワフルなのは女性で、今重宝されているのも女性の感性であるように感じる場面が節々で見受けられる。

 

ちょうどそんなことを考えていた時に、山口周氏による『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」』という本を読んだ。

これがまた面白い!

私が日々感じていたけれどうまく言語化できていなかったことが書かれていたり、斬新な発想があったり、着眼点が興味深かったり、ととにかくとても興奮した本の一つだ。

例えば、豊かになった世の中、すでに必需品は揃い、ものに溢れたグローバル市場における消費活動は、自己実現欲求型の消費活動になって来ている、とのフレーズ。

何となく感じてはいたものの、この状態を“自己実現欲求型”とは言い得て妙!まさに!と感じる

そんなこともあり、男性的とされる、「理性」「論理的」な判断のみに基づいてマーケティングやコミュニケーション、decision-makingをするのではなく、今後は女性的とされる「直観」や「感性」が重要となってくる、とのこと。

また、「理性」「理論」のみでは結局のところ、数値や分析がベースとなるため、行きつく結論は同様になる。要は差別化ができず、スピードまたは価格で競争することになり、最終的に自分で自分の首をしめる結果となってしまう、と。

しかし、「直観」「感性」といった側面を重視すると、オリジナリティが生まれ、同じ結論に行きつくことはなく、差別化しやすく共感も生みやすいというメリットが生まれる、と。

また、別のチャプターではあるけれど、倫理観を育てるには(ちなみにMBAのコースでは“Business Ethics”という授業は必須項目であった)、「理性」「理論」だけではなく、「行動規範の美意識」が必要であることを説いている。

最後に、「偏差値は高いが美意識は低い」と、オウム真理教を例にあげ、「極端なシステム志向」と「美意識の欠如」と表現し、システムの適応力、誠実への警鐘をならし、外部から与えられたルールや規則ではなく、自分の中にある基準に従うことがいかに大切であるか、またそのために「システムを相対化すること」が必要である(つまり、転職をしたり、今いる世界を離れてみて、そこでの常識はそこでの常識でしかない、別の世界(会社)には別の常識がある、という事実を理解すること)と述べている。

というわけで、本についての情報が大半を占めてしまいましたが、どちらにしろ、「直観」や「感性」、ソフトスキル(コミュニケーション能力や共感力など)等、女性が比較的得意とする素質がビジネスの世界において、そして社会において重宝されるようになって来ていることは否めず、私たち女子にとっては益々生きやすい時代になって来ている!と大興奮、そして期待大な私なのでありました💛

今日もママンのうんちくを最後まで読んでくれてありがとう💛


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