フランスでの子育ては”楽”じゃない。

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何が辛いって、ほとんどのママたちは産後10週間の産休後すぐに職場復帰をするため(産後10週までは全額給与が保障されている)、日中子供と過ごしているママさんたちがほとんどいない。

公園に行くと、黒人さんやスカーフを巻いたアラブ人のナニーさん(ナニーさんたちの多くが移民)たちがベンチを陣取り、白人の子供たちを遊ばせている、というのが平日昼間の風景。かといって、11月頃から3月頃までは冷え込んでくるし、曇り空が立ち込めることが多いので、何となく公園に行く気が起きなくなる。とは言え、他に何か代わりに子供や赤ちゃんと一緒に楽しめる場所(屋内)があるか、といったらほとんどない。さらに辛いことに、ほとんどのレストランやブラッセリー、カフェはベビーカーで入れるほどのスペースもないし、そもそも嫌がられる。となると何ができるかって、ひたすら家で孤独に子供と向き合うか、ママ友をどうにか作って、みんなの家に代わり番こに集まるか。

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当時はミクシーが絶頂期だったので、ママンはミクシーを最大限に駆使してどうにかママ友たちと知り合い、おかげさまで時々お茶したり公園行ったりしてどうにか楽しく子育てに従事できたけれど、それだって、メトロはエレベーターのあるところの方が珍しいし、移動するのも一苦労なのである。

というわけで、パリは子育てをすように街のインフラができていない。というか古くからの街並みをそのまま残しているので当然と言えば当然なのかもしれないけれど、子育てのシステム自体が母親が働いていることを前提に作られている風に見える。もし子育てに従事するような母親が多くいるのであれば、必然的に子供や赤ちゃんと遊べるお店やスペース、イベントが作られると思うのだが、おそらくそのような需要はないのだろう、そんな気配はなかった。なので、子供ができたら、なるべく早くに保育所を探すか、ナニーさんを探して、プロに子育てをお任せした方が楽なのだ。保育園はそもそも子供たちが安心して生活できるように設計されているし、それなりにスペースもある。雨が降っても寒くても関係ない。ナニー(アシスタントマターネル)さんたちは確かそれなりに広めの家できちんと子育てができる環境の人たちしか家で預かることはできない、といった条件があったと思うので、これもまあ”ある意味”安心だ。

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それに比べて、日本は子育てをするには天国なように見える。

そもそも子育てにママさんたちが従事するのは当たり前という発想なので、地域では様々なママさんサークルやイベントがあったりする。しかも子育て中のママさんたちが多いのでママ友との出会いも多い。最近は、東京近辺はどこの駅へ行ってもほとんどエレベータが付いている。また、ショッピングモールに行くと授乳室があったり、何の遠慮もなく子供と一緒に入れるフードコートやレストランが充実している。実は小さなぼくちんは日本で出産したのですが、出産したクリニックから始まり、日々の生活の快適さにおいて、すべてが天国のように感じられました。

 

ただ逆に言うと、様々な局面で、母が子育てに従事することが前提としてシステムが成り立っているので、その環境のもと母が働くことを選択するととても大変、時には”不可能”!と感じられてしまうのであると思う。

 

例えばフランスでは、子供の幼稚園のイベントは平日の夕方6時頃から始まる。平日の昼間に何かがあったことは記憶にない。保護者面談も夕方の早い時間から8時近くまでスロットがあったと記憶している。一方、日本の幼稚園ではほとんどすべてのイベントが平日の昼間の時間帯。しかも、上履き入れやら手提げバックやら、すべて手作りすることが奨励されたり(何だかよき昭和な感じがしてある意味暖かいのだけどね。。。)、昼間の時間帯にママさんたちがイベントのお手伝いすることも奨励されている。となると、母が働こうとすると、子供を幼稚園に入れることが自体が非常に難しくなる。となると、自動的に子供は保育園。幼稚園は教育目的だけど、保育園は保育目的。どこかで、同じ小学校の一年生を比べると幼稚園卒の子と保育園卒の子では基礎学力や生活態度にかなりの差があり問題となっている、と聞いたことがある。何となく想像できるけど、もし本当ならばこれって、あまりよろしいことではないと思う。母が働くことによって子供の教育の機会が不利に働くとは。。。

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国も違えば常識も現状も異なる。そんな日々の発見やそれにともなう自分の感情を見つめるのが面白かったりする。

おっと、パリの子育てでよい部分を思い出した!人々が結構手助けしてくれるところ。例えば地下鉄の駅の階段を一人ではあはあ言いながらベビーカーを運んでいると、必ずと言っていいほど誰かが助けてくれる。これは老若男女、人種を問わず、みんなが声をかけてくれる。それから、これに関してはお年寄りが多い気もするけど、赤ちゃん連れによく声をかけてくれる。赤ちゃんをあやして笑ってくれたり、時にはおせっかいで、”靴下はかないと足が冷えるわよ”!とか言われたこともある。夏だから裸足にしてるんだけな、と思っていだけど、仏人的には素足というのはあり得ないらしい。

とまあ、そういうところはおせっかいながらも優しいなあと思うのです。これは妊婦に関してもしかり。必ず誰かが席を譲ってくれる。そして例えば夫の友人たち(男子)も妊娠していた当時の私をかなり気にかけてくれ、”体の具合はどう?”と聞いてくれたり、”お腹触ってもいい?”、”赤ちゃん動いた?”等、結構興味を示してくれたりするのです。しかも出産したら、すぐにみんながギフト片手に遊びに来てくれるのです。これにはとても驚いたし、何だか温かくて嬉しいな、と思ったことを思い出しました。

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次は、ところ変わってロンドンの子育てについて書いてみようと思います♪

 

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