ロンドンの1月は曇り空や雨の日が多く、寒く湿っているし、おまけにまだまだ日が短く4時半には暗くなる。本来ならばこんな時こそ、北国とおさらばして、青空と青い海、そしてさんさん輝く太陽を感じに南国に行きたいところだけれど、現実的にはクリスマス休暇をとってしまった直後に休みをとるのはなかなか難しい、というかほぼ不可能。というわけで、この夏に行ったイタリア旅行を思い出しながら、少々現実逃避をしてみようと思う。

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夏は2週間休暇がとれたので(1年に一度2週間休みをとることが義務付けられている)、前々から憧れていたイタリアのトスカーナに行くことに(トスカーナの休日という映画を見て、景色の美しさにうっとり。それからずっと私の憧れの地なのでありました)。海でのバカンスは何度か経験したけれど、山でのバカンスを夫やぼくちんたちと一緒に過ごすのは今回が初めて!なのでドキドキワクワクな旅の始まりなのでありました。滞在型のバカンスなので、退屈するかもと少々懸念もしていたものの、結果的には何かとやることがあったり見るところがあったりして、ほどよくエキサイティングで、そしてとってもリラックシングで素晴らしい休暇となりました。

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さてまずは、すでにパリの祖母家に行っていたぼくちんたちをお迎えにユーロスターでパリへ。数日パリに滞在した後、ジェノバへ飛び空港でレンタカーをし、目的地のトスカーナへ車を走らせるのでありました。

ジェノバからトスカーナの山の中、in the middle of nowhereの目的地まで約150Km。そしてなんと、途中、少々迂回したところに、これまた憧れの街、ポルトフィーノがあること発見!ポルトフィーノは、パリでとある小さな人事系のコンサルティング会社に勤めていた時に、ビジネスディベロプメントと称してDominique Bouchetさんにお会いしに行った際に初めて耳にした街だったのでした。”ポルトフィーノは小さな港町でカラフルな建物が佇み、高級感に溢れていて、とってもロマンチックで素敵なんだ!僕はホリデーと言えば必ずポルトフィーノに行くんだ!”と、美しい描写とともに情熱的にポルトフィーノを絶賛していたので、どんな素晴らしいところなんだろう!とその頃から私の中でポルトフィーノに対する夢・憧れが膨らんでいったのでありました。どうやらママンはとても影響されやすいようです。

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当時はまさかそれから4年後に自分もその”ロマンチックで素敵な”ポルトフィーノに行けることになるとは思ってもいませんでした、が、通り道にあって立ち寄らないわけにはいかないでしょ!とのことでもちろん寄り道決定!大興奮な道のりだったのであります。高速道路は山の中、少々小高いところを走っているのですが、一般道におり、山を下って下って行くと、カラフルな街並みが見えて来る!そしてポルトフィーノはさらに奥へ数キロ走ったところに佇む小さな港町なのです。

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どうやら有名人もよく訪れる高級リゾート地であるようです。高級ブティックも多く立ち並んでいるし、レストラン等も結構なお値段であった印象。お散歩をしている人々も何だかシックでリッチな雰囲気を醸し出している人ばかり。もしやドレスコードあり?と思えるくらい、多くの人が白いシャツに紺のパンツ、もしくは白と紺のボーダーのような服装に身を包んでいた。確かにこの街の雰囲気にしっくりくる。楽チンな格好でいた私は、”おっと、一旦ホテルに戻ってから出直し?”と思ってしまうくらい身なりを意識させられたのであります。

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少々敷居が高く、元気なぼくちんたちを連れている私たちには心ばかりの居心地の悪さを感じさせられなくもなかった(遠回しに言ってみました笑)ですが、やはりチャーミングで上品な活気に溢れる街です。

ま、うちらは立ち寄っただけだから、アイスを食べて、お散歩して、素敵な雰囲気をたっぷり味わったから十分だよね!と自分に言い聞かせてみたものの、いつの日かきちんとお洒落をして、優雅にクルージングにでも来たいなあ、とまた新たな夢を膨らませるのでありました。

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そんな憧れの街ポルトフィーノを後にし、トスカーナの山の中に向かって走って行くのでありました。続く。。。

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