時々思うのだけど、ナニーさんへの接し方と子供への接し方には共通点がある。

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何がどのように共通しているかと言うと、彼らへの絶対的な信頼を示せば示すほど、彼らがのびのびとした態度になり、ナニーさんに関しては仕事に対して真面目に、そして愛着を持つようになり、子供に関しては自信を持ち、自立した態度をとるようになり、益々成長するように見えるのです。

まず、ナニーさんに関しては、なるべくこちらのやり方ばかりを押し付けたり、ちょくちょく監視したりはしないようにしている。もちろん、子供に甘いものをあまり与えないように、とか、毎日おやつに果物をあげるように、と言ったことはお願いしている。けれども、1日に何度も連絡して状況をアップデートしてもらったり、ということはしていない。緊急なことがない限りは基本的には日中は連絡をしていない。また、ほとんどのことにおいて、ナニーさんのやり方にお任せしている。

彼女いわく、友人のナニーさんのボスは1日に何度も連絡をしてきたり、お昼は必ず家に戻ってランチさせなければならない、というような細かな決まりが多くあったり、と、とにかく非常に毎日がストレスフルであると感じているという。また、休暇を与えてもらえなかったり、決められた時間に子供の親が帰宅してこないため、多くの日が”サービス残業”となっているといったナニーさんたちも多いと聞いている。

自分の子供を預けている手前、やっぱりナニーさんにはハッピーでいて欲しいと思うし、信頼関係を築くのはとても大切だと感じている。もし私たちがナニーさんを粗雑に扱ったり冷遇したりすると、私たちの子供にもそのように扱われるのではないかと心配になるのです。逆に私たちがナニーさんをリスペクトし、信頼し、感謝の気持ちを示し、大切に扱うと、彼女も子供たちを大切に扱ってれると思うのです。人間とはそういうものです。

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同様に、親として子供に対して絶対的な信頼感を示し、”よい子”、”できる子”として扱うと、子供もそれに応えようとして、本当にそのようになるような気がするのです。

なので、子供に関しても、あまりに監視したり、”できないんじゃないか”、と余計な心配をするのはよくないような気がするのです。根拠がなくても、”まあ、大丈夫でしょう!”と信じ、そのように接してあげることが子供の成長にとって、とても大切であるように思うのです。

確か、何かの心理学的研究で、ある一部のランダムに選ばれた子供たちに、”できる子”とレッテルを貼り、”できる子グループ”に入れ、先生たちもそのグループの子供たちは優秀な子たちとして扱い、数週間後に、そのグループに選ばれなかった普通の子供たちとの成績等の変化を比較する、といった実験があった。結果としては、幸運にもできる子グループに配属された子供たちの態度や成績が、飛躍的に伸びたそうなのである。ピグマリオン効果というものだ。

これは、本当にそうであると納得する。

人は他人から期待された自分を演じようとするところがある。他者から、特に近い他者から絶対的な信頼を示され、何てできる子(人)!といった態度で接されていたら、”信頼や期待を裏切れない”という気持ちになるからなのか、暗示をかけられているからなのか、とにかく本当にそのようになると思うのです。

もしかしたら、これって、他人に、”なんて優し人!”と思って接していたら本当にその人が優しく接したくれた、というのと同じ原理なのかもれない。要は自分が他人にどのように接するかで他人が自分にどのように接するかということが変わってくる、ということなのです!

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というわけでまた話が飛びましたが、要はナニーさんに関しても子供に関しても、不信感や不安感を持って接するのではなく、絶対的に信頼してます!という態度を示すことがいかに彼らの心身の健康そして成長に重要であるか、ということを感じる日々なのであります。

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