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3歳児母MBAに挑戦ー何が大変だったか

フランスに到着しました!

1年ぶりにフランスの風を感じながら書いています。

不思議だと感じるのは、イギリスから来て感じるフランスの空気と、日本から来て感じるフランスの空気というのは、同じ”フランス”なのに全然違うもののように感じるということ。

イギリスから来ると、やはり違う国とは言え、同じローマ字を使う国同士。大きく括れば、同じヨーロッパ(イギリス人は、よくイギリス以外の欧州の人々の話をするとき、”ヨーロッパ”の人は、と自分たちは違うと言わんばかりに話していましたが、、、)。なので、新鮮度に欠けるし、むしろ、イギリスに比べて、若干汚く見える駅や道などが目についてしまうのだ。

ところが日本から来ると、すべてが新鮮で刺激的に見え、そんな汚さも、楽しげに感じられてしまうのだ(笑)。

何はともあれ、やはり空気がフレッシュ!風が涼しい!

これぞ快適な夏。半袖でいて汗をかかない程度の温かさ。やはり気持ちがいい!

さて、前書きが長くなってしまいましたが、MBA、前回がビジネススクールのカリキュラムがどんなだったか、いかにママンが”苦しんだ”かということを書きましたが、今回はカリキュラム以外に一体何がそんなに大変だったのか、また何がきっかけでそんなMBAを楽しむことができるようになったか、ということについて書いてみようと思います。

ます、何が大変だったか。

もちろん、2週に1度、3日間の授業以外に、月2のペースで提出しなければならない5千字以上(A4 20ページ強)の課題をはじめとする超ハードなスケジュール。

その拷問的(笑)なスケジュールと私生活をいかにマネージするか、といったタイムマネージメントが、そのリズムに慣れるまで非常にストレスフルに感じたのだった。

しかも夫や小さな子供がいるので、週末は自分時間とはできない(もちろん時には夫が子供を連れてプールに行ったり実家に行ったりしてくれたのは非常に助かった!)。

となると基本的には全てを平日に片付ける必要がある。

しかも、ペーパーを書くとなると、まずは素材を準備しなければならないので、様々な文献等を大量に読まなければならない。それだって、同じ量をこなすのに、英語ネイティブに比べて3倍も4倍も時間がかかるのだ。そしてもちろん、素材を使っていかに自分の論理を展開させていくか、どのような構成にするのか、メインアイディアはどうするのか、と全て考察し、文書を作成していかなければならない。

ものを書くというのは、相当のエネルギーと時間が必要なのだ!

テストにしてくれた方が、どんなに楽か、と何度思ったことか。。。そしてもちろん家の中は、山積みになったプリントや文書で溢れかえっている。。。

それからまた、何が大変って、あまり経済や経営という勉強を過去にしていなかったとこと。

経済学専攻にしていた人がMBAの授業を受けるのと、あまり経済学の知識がない人がやるのとはやはり学びの効率がかなり違ってくると思うのです。また、MBAは統計学や会計学、ファイナンス、コーポレートファイナンスなどといった数値を用いる授業も多く、数式に慣れていない場合は、またそこで一苦労してしまうことになるのです。

まさにママンが上記に当てはまる(涙)。

経済学はカナダの大学で少しばかりとっていたので、マクロ経済のおおよその知識はあった。けれども経理やファイナンス、経営などに関する知識はほぼゼロに近かった。

なので、そういった”ファイナンス”の概念に慣れるまでは教授の言っていることが全くといっていいほどわからなかったのだ(涙)。

更に、クラスメートはアメリカ人をはじめとする西洋圏出身の人たちばかり(もしくは西洋化したお金持ちのアラブ人娘たち)。なので、”和”と”謙虚さ”を尊重する繊細なカルチャー(笑)出身のママンはまるで地味で静かな存在(よく言えば禅ってことにしておこう)。

正直、グローバルな舞台に立ったときには、西洋の皆様にはかなわないわ!と残念ながら思ってしまったのだ。そもそも前提としているもの(言語や文化や教育)があまりに”グローバル”基準から離れすぎていて、太刀打ちできない。

激しく議論しているクラスメートを眺めながら、和を重んじるカルチャーだって、多分世界平和に貢献していて素敵じゃないか!と、議論に参加できずにいる自分を無理やり励ましたりしていたのだった。

しかも、そんな複雑な思い、劣等感、ストレス、フラストレーションそれから山積みな課題を抱えて家に帰ったら3歳のぼくちんがいる。

さ〜て、課題に取り組むか!となるのではなく、まずはぼくちんに夕食を作らねば!お風呂にいれてあげないと!歯磨きさせて、絵本の読み聞かせして、気持ち良く寝かせてあげないといけないのだ。

どんなに課題が大変だとは言え、母であることは決して忘れられないのだ。

とはいえ同時に、ぼくちんのような存在にかなり癒されていたことも確か!

とまあそんな感じで非常にストレスフルな日々であり、よく一人で泣いていた(涙)。来る日も来る日も積み重なるハードな課題に追われることへ途方に暮れ、自分の力を過信しすぎていたおろかな自分への失望。そしてすでに授業料も払ってしまっているし、途中でやめることは流石にできない、というプライド。逃げたくても逃げ場がない状況の恐ろしさ。まるでブラックホールに自分から吸い込まれに行ってしまったように感じていた。

始めの数ヶ月はそんな気持ちで永遠に続くような日々を過ごしていた。ところがちょうどクリスマス休暇が終わった頃、ふと、もっと"take it easy"でいいんじゃないか、って思えるようになったのです。

他のクラスメートはみんなよくも悪くも気楽に”テキトー”に手を抜きながらやっている。何でママンだけ真面目に受け止めているんだろうか。できる範囲でやればいいじゃないか。他の学生より時間がかかって卒業したっていいじゃないか。

また、ちょうどその頃から割と仲のよい友達グループが出来て来た。時々授業のない昼間にみんなで集まって勉強をしたりするようになった。それはそれは愉快な仲間達だったのだ。

また授業も宣伝・コミュニケーション、リーダーシップ、Change Management, Organisational Development 等、ママンにとって興味深い内容のものが増えて来た。

というわけで徐々に授業を、学校を、そして課題ですら楽しんで取り組んでいけるようになってきたのです!

これは自分の中ではかなり大きな変化でした。それからというもの、勝手に苦しまずに、肩の力を抜いて楽しみながら学んでいくことができるよううになったのでした。気づいたときには学校が好きになっていたのです。

おっと、いつも長いのに、更に長くなってしまいました(涙)。

まだまだ続きます!

ここまで読んで下さり、本当にどうもありがとう❤️

 

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