サイトアイコン ロンドンの色・パリの味

こんな上司と働きたいーイギリス人とフランス人上司から学んだこと

今日は何だか頭の中が仕事ムード!

というわけで、過去のママンの関わりの深かった上司たちを思い出し、それぞれの上司のよかったところ、そして理想の上司について考察してみようと思う。

まずは大前提として、私たち、皆人間なので、パーフェクトな人や恋人はいないのと同様、パーフェクトな上司はいない。

けれども、こんな上司とだったら一緒に働いていて楽しいだろうな、とか実際にこの上司はここが最高だった!というところから、理想の上司像をまとめてみる!

まずはママンの直近の経験から、ロンドン編。

イギリス人は、全体的に非常に一緒に働きやすい人種だと思っている(これはママンだけでなく、仏人である夫や、その他多くの友人たちも感じている)。

何がよいって、彼ら(の多く?!)は:

というような特性がある。

なので、多くのイギリス人上司も、基本、以上のようなありがたい性質を兼ね備えている。

多くは、非常に礼儀正しいので(Thank you, Sorryが自然に出てくる!)、ちょっとしたことで、”ムカッ”と思うことがあっても、チャーミングに、 "oh sorry!"と言われちゃうと、反射的に、 "No worries!" ”全然いいの。気にしないで!”となっちゃうのだ。

また、みなそれぞれプロ意識が高く、自分の専門分野のプロとして仕事をしているので、いちいち他人の時間管理をしたり、細かい仕事のやり方を指示してこない。

例えば、日本の企業の多くは、出勤に5分遅れただけで注意されたり、遅れた分多く働かねばならなかったり、ランチタイムは12時からきっちり1時間と決められていたり、と時間管理が厳しい。

けれども、イギリスでは、例えば5分遅れて出勤することを予め連絡すると、”どうかしたの?そんなことでいちいち連絡してこないでいいから!”といったようにあしらわれる。実際、コアアワーズと言ってオフィスにいるべき時間は決められているものの、多くの人はその5分後、10分後に出勤して来て、ゆっくりデスクで朝食を食べたり、キッチンでコーヒーを飲んだりしてから始業する。そして同僚がいつ出勤しようが、周りは全く気にしている様子はない。

要は、それぞれが自立したプロなので、時間管理はそれぞれに完全に任されている。上司にはそんなことをわざわざ管理している暇はない。それよりも、パフォーマンス、結果が大事なのだ。

仕事のやり方に関しても同じく、結果がきちんと出ていれば(やるべきことをきちんとやっている)、そのやり方がどうであれそれは個人の自由なのだ。

また、彼らの多くは遊ぶことが大好き!プライベートライフが充実しているので、もちろんホリデーは残すことなく必ず取得するし(ママンの勤めていた会社では、年間25日の有給、プラス5日分を購入することもできた!)、残業だって必要に迫られなければ基本的にはしない(必要に迫られても、しないこと(人)も多い)。なので、フルタイムで仕事をしていても、プライベートな時間もそれなりにきちんとあるのだ。

となると、もちろん部下の”遊ぶ”権利だって保障される。プライベートライフを大切にしている上司は、部下のプライベートライフにも、もちろん寛大なのだ。

そしてまた、プライベートライフが充実している人は、やっぱり人間的にも楽しく魅力的な人が多い。また、そういう人こそ、仕事に対する集中力も高く、限られた時間で仕事を一生懸命する。

それから、イギリス人の多くは、良くも悪くも、あまり個人的な話に突っ込んで来ない。みんなでランチを食べることもほとんどないし、同僚とあまりベタベタした関係を築かない。なので、同じチームとは言え、常に一定の距離感と緊張感があるのだ。これは果たして良いのかどうかは正直わからないけれど、ビジネスライクな付き合いと割り切った方が、なあなあな関係にならず、ある意味、気楽であるとも思う。

また、ママンの上司はママンのことを信頼してくれていた。信頼されていると強く感じていたので、信頼を裏切るようなことは絶対にできないと思っていたし、むしろ期待以上に頑張ろうというモチベーションにつながっていたのだ。

次はお隣の国、フランス編。

さて、そんな、その道のプロでありながらお気楽なイギリス人とは対照的に、一般的にフランス人は、もうちょっとややこしい(複雑)笑! 非常にダイレクトで、あまり礼儀正しさ、というのはない。また、割とネガティブ発言も多く、猜疑心が強く、リスクは冒したくない、というのが一般的だ。

けれどもそんな中、ママンの上司であり社長さんは、とてもオープン、且つ寛大で、encouragingであった。

当時、まだまだ社会経験の少なかったママンに、様々な業務に携われる機会を与えてくれたのだ。日本人だから、とか、フランス語レベルがまだ足りないから、とか、女性だから、まだ若いから、とかいった偏見(というか事実なんだけど笑)はなく、”やってみればいいじゃない!”、”できるよ!”、”これができたら、こんなこともできるようになるんだよ。こんな世界にいけるようになるよ!”と、常に挑戦する機会を与えてくれ、”上”を向かせてくれたのだ。

何ともありがたい上司!

実は今でも、仕事に関して解決法が見い出せない時にアドバイスをいただいたり、もちろん夏にパリに行った時にもお会いして、色々な建設的なお話を聞かせていただいたのだ。まるでメンターのような存在。

これまた、何ともありがたい🎵

というわけで、ママンのイギリス・フランスでの経験から、一緒に働きたいと思う理想な上司像を以下にまとめてみました。

いかがでしょうか。なかなか全ての要素が揃った上司には出会えないかもしれないけれど、自分もいつの日か上司になった際には、こんな上司になれるよう意識的に自分を高めていかないとなあと思うのでした。

人間は様々な経験を通して学んでいくんだねー。早く経験が活かせる日が来るといいんだけど(笑)!

 

モバイルバージョンを終了