夫がフランス人である、ということ、それから息子がフランス学校に通っている、ということもあり、最近日本に住むフランス人と出会うことが多い。
総じて言えることは、フランス人は日本が大好きだ!ということ。
いや、もちろんそうでない人もいると思うので、一般化することはできないけれど、日本を愛して止まないフランス人はかなり多くいるように見える。
夫の会社には、すでに20年前後日本に暮らすフランス人も数人いる。
先日、ランチをご馳走になったフランス人の方も日本に移住してから約20年、と言っていた。
みな、日本が第二の(いや、むしろそれ以上!)故郷と感じているようで、何年住んでも変わらず日本は大好きだ、と言っていた。
ロンドンから日本に越して来る前は、もちろん夫も日本で暮らすチャンスがあるならば生活してみたい、ということはずっと言っていたものの、友人や知人から、日本で暮らして精神的に病んでしまった外国人(仏人を含め)の話をいくつか聞いていたので、実はかなり不安な部分もあったのだ。
ところが、そんな懸念も、今のところは微塵も感じさせないほど、我が夫は、”日本好き”に染まり、楽しく生活している。
最近は、毎朝、近くの広場で、高齢の方々に交ざってラジオ体操をしている。
おじいちゃん、おばあちゃんのお友達ができてとても喜んでいる様子。
昔からお年寄りにモテる素質はあったけれど、日本でさらに本領発揮をしているようだ(笑)❤️
また、子供のお誕生会や、学校の送り迎えで遭遇する仏人ママたち。
これまで話した多くのママたちも、やはり日本は大好きなようだ。
彼女たちの多くは、”駐在”というかたちで日本に滞在しているので、もちろん数年の期間限定だから楽しい!というのも確実にある。また、フランスでは仕事をしていたので、毎日仕事から帰宅し子供が寝るまでの間は、分刻みで動いていたけれど、今は”主婦”なので、子供との時間もたっぷりあり、ゆったりとできていい!ということも口を揃えて言っていた。
これは、話が逸れてしまうけれど、仏人ママたちからこんなコメントが出てくるとは、正直意外だった(笑)。もちろん、”主婦”になることの恐怖はかなりあったようだし、スケジュールのない(会社に行かなくてよい)日々をどう過ごしていいのかはじめのうちは途方に暮れていた、とも言っていた。けれども慣れてくると、そのゆったりな日々に快感を覚えてしまうらしいのだ。
さて、そんな要因はあるとは言え、やはり日本はとても好きであるようだ。
どうしてみんなそんなに日本が好きなんだろうか?
聞いてみたところによると、まずは安全であることが大きいようだ。
それから人々が穏やか(アグレッシブでない)、街が清潔、食べ物がおいしい、東京は大都市なのでエキサイティング!、子供達が楽しめる場所が多い、リッチな歴史と文化がある、などなど、挙げればきりがないくらい、出てくる、出てくる。
いや〜、何だか嬉しいね!こんなに我が日本を愛してくれるとは!
というわけで、日本を愛して止まない仏人たち。
でもよく考えてみると、日本人も結構フランスを好きだったりするよね?!やたらフランス製品(食品や化粧品など)が日本市場に入って来ているし、日本からフランスへの観光客数もテロの後に激減したとは言え、パリへの憧れ、フランスという国、そしてフランス製のものへの興味や強い眼差しは根強いしね!
相思相愛なのか❤️
先日お話したフランス人の方は、フランス人の中でも、特にソフトな(謙虚でやさしい感じの)人は、日本では受け入れられやすいし、日本社会によりよく適応でき楽しくしているように思う、と言っていた。
一理ある〜!と思ってしまった。
とは言え、そんな日本ラブな仏人たち。みんな少なくとも1年に1度はフランスに一時帰国をしているようで、そこでチーズやらワインやら、ソシッソンやらを大量に食べ溜めしてきたり、買いだめしてきたりするわけだ。
やはりどんなに好きとは言え、故郷で慣れ親しんだ味や文化に勝るものはないんだよね。ママンも長いこと故郷を離れて暮らしていたから、よくわかる!その気持ち。
というわけで、仏人たちに愛されてやまない日本でした、チャンチャン!