サイトアイコン ロンドンの色・パリの味

無料の高級レストラン?から見る優しい社会

先日、「自己責任論について思うこと」と題した記事を投稿したところ、素敵なコメントと、“レフェットリオ”という路上生活者のために無料で最高級料理を提供するレストランについての情報をシェアしていただきました。

調べてみると、こんな記事こんな記事を見つけました。

驚くほど斬新で、驚くほど寛大で、心温まる素敵な企画で感動してしまったので、皆様にもシェアさせてもらいたく投稿させていただきます。素晴らしい情報を共有していただきありがとうございました!

“難民や路上生活者といった社会的弱者に尊厳を取り戻してもらおう!”、“料理は愛だ!”との熱い思いから、世界ベストレストラン50で世界一に輝いたイタリア人シェフが始めたもの。

場所はパリ、マドレーヌ寺院の一角。

何とも優雅な雰囲気を醸し出す空間だ。

昼間は普通の有料のレストラン。夜は路上生活者のための無料レストランとなるようだ。

食品廃棄問題にも取り組んでいるようで、賞味期限間際の食材を使用して料理をしているとのこと。

また、厨房やサービスはボランティアの人たちでまわしているとか。

これこそ、まさに、みんなが笑顔になれる素晴らしい発想!

こういう記事を読むと、思いやりの心、純粋に人を人として尊重すること、分け与えること、手を差し伸べることがいかに気持ちよく温かなことであるかと改めて感じる。

フランスやイギリスでいいなあと感じていたところは、まさにこの“困っている人”や“弱者”に手を差し伸べることが“普通”である社会的風潮。

身近なことで言えば、例えば、あきらかに妊娠しているとわかる女性がいたら、妊娠バッジなど付けていなくても、老若男女問わず必ずすぐに誰かが席を譲る。

ベビーカーやスーツケース等、重たいものを抱えて階段を歩く女性や高齢者がいたら、必ず誰かが声をかけ手伝う。

また、至るところでチャリティー活動が盛んに行われていて、例えばクリスマスを一人で過ごさねばならない高齢者たちや、貧しい家庭の子供たちにプレゼントを贈ろう!と盛り上がっていたりする。

おそらく、“貧しい者に分け与えること”や、“助けを必要とする人に手を差し伸べること”を美徳とするキリスト教的思想が根付いていることとも関係するのでは、と思う。

日本は、自然災害時の被害に対するボランティア活動や寄付に関しては非常に活発で素晴らしいと思うけど、日常的に助けを必要としている“社会的脆弱性のある人々”については盲目だ。むしろ、“自己責任”と非難してしたり、そもそも無関心であったりする。

みんな自分のことでいっぱいいっぱいなのはわかる。

私もそうだから。

でも、少し外を見渡してみると色々なことに気が付く。

色々な背景を持つ人々の集合体が社会だ。

人はそういった十人十色の人と人の間、繋がりで生きている。

個々人の安心や幸せは社会の安心や幸せに繋がる。

もちろん全ての人が幸せになることはあまりに現実離れしている。けれども、あらゆる社会的背景を持つ人も含めて、より良い社会へ向かっていこう!幸せを共有しよう!人にいいこと、そして地球にいいことをしよう!という動きはとてもポジティブで温かくて素晴らしいと感じるのだ。

どんな人も幸せになる権利がある。

幸せを追い求める権利があるし、人としての尊厳を感じる権利がある。

せっかくの与えられた命。より良く使って生きていきたいと思う。

レフェットリオの話からの飛躍が凄まじく自身に呆れてしまいますが(笑)、日本にももっと、そんな素敵なムーブメントが起ったらいいのになーと願いつつ、実はとても日本のこれからが楽しみでもあるママンでした。

今日も最後までお読みくださりありがとう♡

モバイルバージョンを終了