”フランス女性”や”パリジェンヌ”は何かとその”美しさ”や”生き方”が注目を浴びている。
これはどうやら日本に限ったことではないようで、実はイギリス女性の間でもパリジェンヌは憧れの存在であることが最近わかった。
というのは今週の”Stylist"(いつの日がご紹介させていただきましたフリーペパー!)で、”フランス女性”について特集がされていて、"How to be (un petit peu) more French" ”どうしたら、少しフランス人っぽくなれるか”と言った見出しがついていた。
これは面白い!と思って即手にとり、パラパラと読んでみた。
フランス女性やパリジェンヌの生き方について”憧れの眼差し”風に書かれた日本語の記事はよく目にするけれど、隣国のイギリス人女性たちの間でもフランスっぽいことや、パリジェンヌが羨望の眼差しで見られているとは新鮮だ!
とはいえ同時に、何となくわかるかも!とも思った。
イギリス女性とフランス女性は確かに全然違う。ファッションをとってみても、フランス人は基本的にシンプルでシックなファッションを好むのに対し、イギリス人は超ミニスカートや、超胸元の開いた服、超ハイヒールなど、派手なデザインを好む傾向があるように見える。しかも、どんな体型であれ、素肌を見せることに躊躇しないように見える。
ロンドンにかつて住んでいたパリジェンヌの友達は、自分が買ったミニスカートを見せながら、”これはここロンドンでは普通にはけるけど、パリでははけないわ。こんなの履いたら娼婦だと思われる!”と言っていた。
まさにその通りで、ママンから見るとフランス人女性はとてもフェミニン、エレガントで官能的であるように見えるけど、セックスアピール的なファッションをしている女性はあまり見かけない。おろらく、そのようなファッションは品に欠けると見られる風習があるように思う。
これはきっと、フランス人がやっぱり”媚びない”生き方をしている、つまり自立している、ということと繋がるんじゃないかと思う。
平等思考がとても強いからこそ、”女は男のアクセサリー”のように見られたり扱われたりすることを決して許さない!という強い意志がそこに見える。だからこそ、いわゆる”女の武器”で勝負をするんじゃなくって、教養や、知性、優しさ、といった要素でジャッジしてくれ!といった意志がファッションにも表れているような気がする。
一方でイギリスでは、女性はもっと男性への依存心が強いように思う。なので、ファッションをとってみると、おそらく無意識的に男性好みのスタイルが主流になっているのかもしれない。
かと言ってフランス女性のファッションや生き方が男性っぽいかというと全くそうではない。とても女性的だし、むしろ女性であることを楽しんでいるように見える。そこが素敵なのだと思う!
フランス女性への憧れは、そのeffortlessと言われるファッションばかりでなく、もちろん食生活、ワークライフバランスやバカンスなどを含む生き方全般に対しての憧れでもあるようだ。
ママンから見ても、その媚びない生き方、そして時にはわがままなにうつる生き方からは確かに学べる部分は多くあると思っている。
そもそも男に頼って生きるという発想がないから、きちんと自分で立っていけるように勉強もするし仕事もする。きちんと自分軸があり、自立している、という意味で、それが自信と強さになっているんじゃないかって思う。
そして自分で立っていけるから、あらゆる制約から解放され、”自由”でいられるんじゃないか、って思う。だから側からみると、媚びずに、爽快に、思うがままに生きているように見えて、”かっこいい!”ってなるんじゃないかと思う。
それぞれが自分のしたいようなやり方で生きているから、時として”わがまま”に映るかもしれない。みんながこうするから自分もこうする、しなきゃいけない、という考えはない。自分はこう思うからこうするのであって、他人のあなたに文句は言わせないわ!的な強さすら感じる。
そして、自分自身やりたいように生きているから、他人の生き方にも寛大であるし、他人に対して”ずるい!”みたいなネガティブ感情もない。潔いのだ!
日本のように和を大切にする文化の中でそれをしてしまうと、時としてわがままで扱いにくい人、となってしまう可能性がある。だからフランス女性のようになろう!とは正直思わない。けれども、様々なあり方や生き様を観察し、それぞれのよいと思える部分をかいつまんで取り入れられるようになると、自分が楽で、快適で、自信を持てる生き方に繋がるのかもしれない、と思うのです。
だからやっぱり”異文化”の環境に身を置いて、色々な場面でよりよく生きるヒントを得られるのは面白い?
それではまたまた長くなりましたが、よい週末を??