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フランス式の中学校と自立した個人

ここ数日で、すっかり秋になったと感じるほど、空気が涼しくて気持ちいい!

あまりに気持ち良くて、昨日、今日と、夕食後に暗闇の中、家族でサイクリングを楽しみました(近所のお祭りに行くつもりが、昨日は日程は間違え、今日は着いたらすでに片付けが始まっていたという、何ともイケていないママンファミリー笑)。

フランス人の我が夫は、この涼しい空気のお蔭で、まるで生き返ったかのようにエネルギーに満ち溢れています(笑)。

まだまだ投稿は北海道旅行の途中ですが、今日は少しばかり子供たちの学校及び近況について綴っていこうと思います。

さて、9月からお兄ちんが中学生になり、小さなぼくちんは小学生にになりました。と言っても長男は日本の学校ではまだ5年生。フランスでは小学校は5年制、中学校4年制となっており、学年は9月から始まるので、このタイミングで中学1年生と言うわけ。

フランスの学校では、日本の学校と同様、中学校から教科ごとに先生が変わります。更にフランスの学校では日本の大学のように、子供たちが教科ごとに教室を移動します。

外国語(日本語・英語)については、レベルごとにクラスが分かれています。

生徒たちは、全ての教科の教科書とノートをロッカーに保管しており、毎回必要な教科の道具を取り出し、それぞれの教室に移動し授業を受けるとのこと。

つまり、一日中あっち行ったり、こっち行ったりと移動しているようで、慣れるまではなかなか苦労するシステムであると聞いていました。

しかも時間割を見てみると、朝の8時から17時までみっちり授業の日が週3日。他は8時から15時だったり、9時から17時だったり。ところどころ1時間空きがあったりもするのですが、なかなかのハードスケジュールです。

お兄ちんに聞いたところ、”もう慣れたよ!”と言っていたので特段移動や長時間で疲れたり、それが問題になっているような様子は見受けられませんが、きちんと自己管理ができないと大変なんだろうなあと少しばかり親としてはハラハラするハードなシステム&時間割であると感じます。

そんな中学校デビューを果たした(ちなみに入学式のような儀式は全くなく、初日は中学校のキャンパスへ行き、張り紙に記載された自分のクラスを確認し、教室に入るのみ。保護者の参加はありません)息子のクラス&学年の保護者会が先日ありました。

さすがフランスの学校!保護者会の開始時刻は17時。授業が終わる時間が遅いというのもありますが、保護者が働いていることを前提としているのでしょう。ちなみに保護者会が修了した時間は19時半頃。

まさかそんなに遅くなるとは想定もしていなかったので(さすがフランス、その辺りの事前連絡もなしです。開始時刻の記載のみ。場所の記載すらなく、17時過ぎにはどこに行ったらよいのかわからずに校門付近を立ち往生する保護者で溢れていました!)夕食も用意せずに二人のボーイズを留守番させてしまっていたママンはもう罪悪感と心配と同情とで、終わった瞬間にダッシュで家に帰りました。

さて、そんな保護者会だったのですが、それぞれの教科の先生がそれぞれ授業の進め方や宿題、注意事項についての説明をしてくださいました。

もう何だかフランスでは中学生は小さな大人、と感じたほど、子供としてではなく、自立した個人として扱われているような印象を受けました。

日本育ちの私の感覚だと、中学生というのは心も体も一気に成長する時期で、精神的に不安定になりやすく、そういった意味での密なサポートが必要な時期と考えていました。

ところがフランスの中学校では、一応クラス担任はいるものの、教科以外ではほとんど関わることもなく、日本のように朝の会や帰りの会などもなく、各々が各々の勉学をひたすらこなすことがもっぱら大切であるような印象を受けました。

保護者会での説明についても、教科の話のみで、それ以外の学校生活についてや友達との関係、心の成長等についての話は一切ありませんでした。

一つの教室に同じメンバーでずっと一緒というわけではないので、逆にいじめとかややこしい人間関係の縺れとかが生じ難い環境なのかもしれないけれど、そういった問題はないのだろうか?と少々心配になってしまいました。

これについても時々息子に聞いたりするのですが、男子についてはいたって平和(喧嘩はしょっちゅう周りであるようですが、いじめのようなものはなさそう)であるようです。

女子のお母さんに話を聞くと、まあごちゃごちゃあったりすることもあるようですが(涙)、それで誰かが不登校になったとか、いじめが大問題に発展したといった話は今のところ耳にしていません。

子供同士の人間関係が良好であるに越したことはありませんが、同時に、こうして超個人主義なフランス人が形成されていくんだ!と子供の学校の在り方、教育の在り方を見て腑に落ちる感覚です(笑)。

いずれにせよ、お兄ちんとしては、中学校は小学校以上に楽しいようで、親としてもありがたい限りです。

小さなぼくちんは日本のシステムで4月から1年生でしたが、フランスの学校では今月から1年生です。

こちらも入学式のような儀式はありません。

さすがに小学生なので初日は保護者が連れて行くのですが、中庭で自分のクラス名と先生の書かれた場所へ行き、子供を先生に預け、それでおしまい!

小学校では、幼稚園と違い、毎日宿題があることが、まるでお兄ちゃんになったようで嬉しいようで、毎晩モチベーション高く夫と一緒にフランス語の教科書を読んだり書いたりしています。

改めて、子供がハッピーに学校に通ってくれることが何よりも親としては嬉しく安心することだと感じる今日この頃です。

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