無事、おとといの夕方、約2年ぶりの日本に到着しました。
夫の仕事の日本行きが決まってからというもの、何だか毎日が駆け抜けるように過ぎているように感じる。
まずは引越しに際してやることリストをざっと数十点作成し、こなしていく度にチェックを入れ、同時進行に仕事は継続、9月は仕事もピークに忙しく、加えて引き継ぎも遂行。何だか体も心も休まずに、リストのチェックを入れるたびにほっとしながら日々が過ぎ去っていったように思う。
そして気がつけば日本。
ロンドン生活最後の最後に、やっと、”本当にこの国、この生活、仕事、そしてここの友人や人々から去って行くんだ”、という実感が湧き、急に切なくなり涙はらはらな数日となったが、どうやら多忙な日々というのは人の心を鈍感にする、ということを実感した。人の感情及び五感というのはきっと心の余裕のある時にこそ敏感に働くのではないかと思う。
さて、日本に到着して2日半。
まだまだ、”やるべきこと”に追われた慌ただしい生活をしている。
お役所関連のペーパーワークから、家探し、子供の学校の手続き、ご挨拶、学校の教材の準備、、、。
家が見つかり、船便が届き、荷物を解き、インテリアを揃え、夫の仕事や子供の学校等が落ち着くまでは慌ただしい日々が続きそうだ。
とは言え、”やるべきこと”は多くあるものの、何だか日本の穏やかな空気に癒されていることも否めない。やはり平和な国だと改めて感じる。
これは一時帰国するたびに、いつもほっぺたの筋肉が緩む感があったけれど、やはりこの何とも言えない和やかなほのぼのとした空気は人々の心を穏やかにさせるように思う。
夫をはじめ、多くの欧州人から見ると、例えば電車で多くの乗客が眠っていることがとても信じられない光景として映るらしいけれど、常に警戒心を抱いている必要がある欧州諸国とは違い、やはり日本は安全であることを、その光景はある意味象徴しているように思える。
また、これまた毎回一時帰国の度に感じていたことではあるけれど、人々がとても親切!
街ゆく人々はあまり知らない人には関心を示さなければ、声もかけない、困っていても助けない、というのは残念ながらあるように思えるけれど、サービスを提供してくれる方々は通常みなとても丁寧で親切だ。これはとても気持ちのよいことだと感じる。
フランスにいた頃は、”私、一応人間なんだけど?”と思ってしまうような、悔しくて泣けてくる対応をされたことも数回ある。
イギリスでは、表面的には基本的にみな礼儀正しくフレンドリーなので、フランスのように屈辱的な扱いを受けることはないけれど、丁寧度は日本の比較にならないし、親切の質も違うように思う。
日本はほっとする。自分の国だから、というのももちろんあるかもしれない。けれど、やっぱり心地がよい。
自分を戦闘態勢にする必要がない。
外国語で全てこなさなければいけないストレスもない。
ネイティブではないだけで、ある意味”下”に見られ、そのように扱われる、ということもない。対等なコミュニケーションができ、対等な関係を構築することができる。
外国人として異国に生きる、というのはやはり単純なことではない、と改めて感じる。もちろん”アウトサイダー”だからこそ、"楽”な部分もたくさんあるし、それを十分に満喫して来たとも言える。
今後のブログは過去を振り返ったり、現在の浦島太郎的な”日本再び”の生活を交えながら、体験談や感じたことを記載していこうと思う。
まだまだびっくりするほど蒸し暑い日本から、初めてのブログでした!