時々、日々のいっぱいいっぱいな生活に、疲れや余裕のなさを感じることがある。

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フランスでよく言う、”メトロ、ブロ(仕事)、トド(寝んね)”の生活で果たしていいのだろうか?子供達と十分な時間を過ごせていないことを後々後悔するんじゃないか、とか、母業に専念した方がよいのではないか、とか。。。

もし、仕事を天職と感じていて、使命感を持っているならば、きっとそんなに迷わないのかもしれない。もしくはものすごく多くの報酬をもらっている、といった場合は、仕事をする付加価値は十分あるのかもしれない。それとも、生活の糧を得るために仕事をせざるを得ない場合はそんなこと考えたりもしないだろう。ところがそのどれにも当てはまらない場合、よくも悪くも選択肢がある場合は、かえって悩みの種になる。何がよくて何が悪いのか、何をすべきなのか、という指針がないからこそ、自分の選択に100%の自信を持って専念するのは時として難しい。

男の人たちはきっと”仕事はすべきもの、して当然なもの”として、社会が認識している分、そこに迷いや疑問が生じることがあまりないのではないかと思う。

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今の生活は、静と動、外と内、寒と暖など色々な点からバランスがとれている気がして好きだけど(やっとこの段階に達した気がする!)、それでもやっぱり時として ”本当にこれでいいのかな?”と立ち止まってふと考えてしまうことはある。

そんな時、父親の誕生日祝いに送ったメールの返事に、”今は長い人生の中で夏真っ盛りじゃないか”。とあった。”夏真っ盛り”。なるほど。そうか!夏真っ盛りかあ。何だかこんな言葉にジンとしてしまった。確かに人生を四季に例えると、この30代、40代付近は夏真っ盛りに位置する。

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大人になってから(二十歳としよう)の人生を春、夏、秋、冬とすると、きっと20代が春、3、40代が夏、5、60代が秋、そしてその後が冬。人生、もう冬が差し迫っている父、おじいちゃんからすると、今の私たちは、これから子供達がますます成長して、自分たちもともに成長していく時期で、もちろん日々いっぱいいっぱいで余裕はないけれど、”夏真っ盛り”でまぶしく映るらしい。

何だか切なくなった。と同時にこの限られた夏の時期を思いっきり満喫しないと、気づいたら紅葉が始まり、葉っぱが枯れだして、そのうち秋風に吹かれてしまう気がして、この夏の日々をたっぷりと味わい堪能しようと改めて心に誓ったのです。大切なのは、それぞれの季節に、それぞれできること、その時だからこそ美しいことをたっぷりと味わい尽くすことだと思うのです。きっとこの夏の夏らしさを堪能できたら、その後美しい色に満たされた秋がやって来ることでしょう。そして秋の芸術を堪能できたら、静かで美しい銀色の冬がやってくることでしょう。

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何だか今日は感慨にふけってしまった。ハッピーフライデーなのに。でも心は穏やかにハッピーです♪

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