フランスのおばあちゃん

フランスいや、パリとしておこう、のおばあちゃんたちはとってもお洒落でとってもチャーミング。

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一人で学生としてパリにやって来た頃、フランス人の家庭というものに興味があったのと、それほど持ち金がなかったこととで、学校側が手配をしてくれた、とあるフランス人のおばあちゃんの家に間借りをすることになった。

おばあちゃんのおうちは15区の閑静な住宅街の中。

始めて家を訪れたとき、おばあちゃんは笑顔がとてもかわいいし、すごく明るい方だったので、私はすぐに”このおばあちゃん、好き!”と思え、幸運なことに彼女も私に対して好意を抱いてくれたようで、すぐに彼女のお家にお世話になることが決まった。

とはいえ、お年寄りが(当時75歳)一人暮らしだなんて何だか孤独でかわいそうだな、と少々驚き切ない気持ちになったことを記憶している。

ところがおばあちゃんとの生活が始まり、そんな同情や心配はあまり必要ではなかったことに気がついた。日々の生活を最大限にエンジョイしているようなのでした。

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毎日、ジムに行ったり、絵の教室に行ったり、様々なおばあちゃん友達とお茶したり、おいしいものを食べに行ったり、コンサートや劇を見に行ったり、とまあとにかくとっても忙しいのです。そしてそんな忙しい自分のスケジュールをきちんと把握するために、ちゃんと素敵な皮の手帳に予定を記しているのです。

そんなおばあちゃんと、おばあちゃんのお友達からお誘いを受けて時々一緒に劇を見にいったりコンサートを聴きに行ったりしていました。おばあちゃんたち本当に元気で、夜間の劇やコンサートの後でも必ずカフェに入り、終電の時間間際までホットチョコレートを飲みならがベラベラおしゃべりをしているのです。私の方がもう眠い!なんてなっているのに、そんな自分が恥ずかしくなるほどです。こうして遊びを大切にするところ、何だかチャーミングでとっても好きでした♪

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それから、おばあちゃん、とってもアクティブで忙しいだけでなく、とってもお洒落♪

例え家の中にいても、スカートを着、ストッキングを履き、スカーフを巻き、そしていつ何時、どんなビジターが来ようが、近くのスーパーに行くのも恥ずかしくないようにと、きちんとチークと口紅を塗り、目元まできれいにお化粧をしているのです。抜け目ありません。

美しく、エレガントで、好奇心旺盛で、知的で、そしてユーモアたっぷり、チャーミングな女性なのです。憧れの女性です。

そんな彼女と半年間生活を共にして、フランスでの生活、女性として生きること、仕事について、人生について等様々なことを学びました。今思えば本当に貴重な日々であったと思います。

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フランスでは女性は年齢を重ねるほど魅力的になる、という発想が結構根付いているようで、それって素敵なことだなあと思いました。どんなに年をとろうが、女性であること、そして美しくあることを意識し、周りもそのように女性を扱ってくれる(確かにフランスでは年上女子が結構もてている印象!)。私も、パリのエレガントでチャーミングなおばあちゃんを目指して日々邁進していこう♪ パリのおばあちゃんを思い出しながら書いてみました!

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