というわけで、先週の金曜日を最終日に、ロンドンに来てから3年弱勤めた会社を退職した。

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社内や日本の本社、そして外部業者の皆様からたくさんの心温まるお言葉をいただき、仕事を全力でやってきてよかったと心から思った1日となりました。

通常業務している時は、”当たり前のこと”としてこなしているだけのようだけど、仕事というのはどんな仕事であれ、必ず誰かの役に立っているし、感謝されているんだ、ということを改めて感じたのでした。

また、社内外問わず、関係者と気持ちのよい関係を築くというのはやはり大切であると、改めて感じさせられた。

 

さて、会社は日本への引越しを理由に退職することになったけれど、実は少しばかり、このタイミングで少しの間、専業主婦になれることを嬉しく思っている、というか、ほっとしている。

何度か過去に書いたことはあるけれど、時々、フルタイムで働き続けることに限界を感じていた。

特に、お兄ちんの学校関連について少しばかりout of control(管理しきれていない)になりつつあるように感じていたからだ。

これは、まさに日本で言う、「小一の壁」というヤツだと思う。

要は、小学校が始まるまでは一日中預かってくれたり、長期休みも預かってくれる保育園がある。また、保育園では宿題もなければ、それほど多くの行事や家庭での準備などもない。ところが、小学校に上がると、休みは多いは、行事はすべて平日の日中だったりして、仕事をしていると何かと不便が多いのだ。

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これは日本だけではなく、イギリスも全く同様。

小学校ではすべての行事(運動会も含め)や、保護者面談、授業参観などは平日の昼間に行われる。なので、働く親はわざわざその度に休みをとらねばならないと参加できないのだ。そして、夏休みや、学期中休み、冬休み、イースター休暇の度に子供をどうするか、の対策を練らなければならないのだ。

イギリスでは通常、会社員は年間5週間分休みが取れるとは言え、それではまかないきれないくらい、子供達の休みは多い。

しかも、イギリスの場合、子供が10歳前後になるまで保護者が必ず子供を学校まで送り迎えしなければならないのだ。

働いていない親にとってはこれは大変素晴らしいシステムで、子供達の様子が見られる(他の子との関わり合いなど)、先生の様子を確認できる、そして学校の様子を観察できる、といった利点がある。

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ところが、働いている親からすると、学校の始業終業時間がそれぞれ遅過ぎ・早過ぎのため、誰か別の人を送り迎えにアレンジする、もしくは延長保育に申し込む(うちの小学校は朝は7時45分から、午後は18時まで)か、をしなければならない。しかも自分で送り迎えをしない場合は、他の保護者と知り合う機会もあまりなく、学校や先生、子供の情報が入って来なくなる。また、自分的にも子供の学校の存在が遠いものと感じられてくるのだ。となると、何となく、子供の教育をなおざりにしているように感じられ、罪悪感に苛まれるのだ。

どちらにしろ、ワークライフバランスそして女性の社会進出は永遠のテーマだと感じる。

さて、というわけで、今週はロンドン最終週。仕事がないので、朝、いつもより45分遅く目覚ましをかける。なので、子供達も必然的に少しばかり遅くまで寝ている。

ゆっくり起きて、時間を掛けて花瓶のお花の手入れができる幸せ。

余裕を持って朝食をいただける幸せ。コーヒーが最後まで飲める幸せ。

子供達と手をつないで学校へ行ける幸せ。

子供のクラスのママさんたちとおしゃべりができる幸せ。

ご近所ママさんたちと、お庭でモーニングティーを楽しめる幸せ。

一人でゆっくりと家事に集中できる幸せ。

学校帰りに子供&ママのお友達宅でゆっくりとアフターヌーンティーを楽しめる幸せ。

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このゆったりとした時間の流れにとても幸せを感じるのでありました。

でも、これってもしかしたら、今まで数年の間、なかなか味わうことのできなかった感覚だから、異常なまでに有難く感じているけれど、この生活が日常となったら、きっと、働いていた頃の慌ただしい日々が恋しくなるのだろうな、と思ったりもする。

少し時間を掛けて、今後の生活の作戦を練っていこうと思う。

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