仏人である我が義母は私たちの結婚以来10年、初めて日本に来てくれています。
今年に入ってから、晴れて定年退職し(実は晴れてでもなく少々気分が凹んでいた時期があったとか)、やっとまとまった時間がとれたということもあり、先週から我が家に遊びに来ています。
出会ったばかりの頃はアジアというものにそもそも興味も知識もあまりなかった夫家族。
中国も韓国も日本も一緒くた。
遠方の働き者で地味な民族、くらいのイメージしか持っていなかったとか。
そんなこともあり、結婚を反対されたことはなかったものの、あまり日本に興味もなければ、むしろ、なぜ我が子が遠方のアジアの小娘にとられてしまったのか、とそんなことを紋々と考えて、少しばかり悲しくなっていたんじゃないかと思われる節があった。
当時、恋に落ち有頂天になっていたママンにも、そんな義母の感情が時々垣間見れることもあり、悲しく悔しい思いをしたこともある。
あれから10年強。
時間とともに、いやでも日本のことを少しずつ私たちから知るようになり、少しずつ興味&親近感を持つようになったようで、今回の初日本滞在を決めた頃からは、楽しみが頂点に達していたようで様々な人や本、ネットなどから情報収集をしていたようです。
そして今のところ、東京滞在1週間、かなり気に入ってくれている様子♪
それほどほめ上手ではない義母なので、”日本はこういうところがいいね!”、とか、”息子がフランスにはもう戻りたくないという理由もわかる気がする”、とか、そういう風に言われると何だかとっても嬉しかったりする♡
と、何だか前置きが長くなってしまいましたが、今日のレポートは1泊2日の箱根旅行!
そう、せっかく遠方から来てくれた、かと言って長期休暇はとれないので、近場で日本文化と日本の自然を味わえるところに小旅行しよう!ということになり、行先はいくつか候補があったものの、”箱根”に白羽の矢がたったのでした。
箱根は過去に夫とも、家族とも、そして大学時代に友達や彼とも行っていたので、おおよその土地勘はありました。
なので、過去の記憶をたよりに、ロマンスカーで行き、箱根湯本で昼食をとり、登山列車に乗り、山を下って芦ノ湖へ行き、、、というおおまかなプランを想像し、山の中腹にある強羅で旅館探しをすることに。
宿の条件は、露天風呂があるところ、浴衣が着れるところ、できれば和室だけどベッドもあればなおよし、といった風に検索をして見つけたのが「季の湯、雪月花」。
風情ある露天風呂もあり、貸し切り風呂も3つ、食事もおいしく、結果としてとても満足度の高い滞在となりました。
ちなみにお風呂には3回入りました。
まずは、義母と二人で露天風呂(義母は”本当に水着はいらないの?”と何度も聞いていましたが、結局はタオルで若干体を隠しながらも気持ちよさそうに温泉に浸かっていました!)。
ちなみにこうして義母と二人、裸のお付き合いをしたのも初めてです(笑)。
次に、夫と二人で貸し切り露天。二つ並んだ五右衛門風呂のようなものに浸かったわけだけど、この、最高に気持ちいい感じ!
月明りの下、なめらかな肌触りのお湯に体が優しく包まれながら、夜の外気を頬に感じる。
究極の癒しだわ~♡
と心と体の隅から隅まで感じながら、二人で静かに夜空を眺めていました。
最後に、翌朝、朝食前に一人でまた露天風呂と炭酸風呂。
この炭酸風呂が意外と心地よく、体中にボツボツと気泡が付き、何だか面白ろかったです。
実は部屋にもヒノキの露天風呂が備え付けられていましたが、結局使うこともなく。。。やはり大浴場の方が気持ちいい!と感じてしまうところが、超日本人なのかもしれません(と、自己分析してみました)。
義母は人生初の温泉、そして浴衣に静かに(ここポイント笑)興奮していた様子!
浴衣に身をまとい、とてもウキウキした様子で、作務衣に身を包んだ孫たちと写真撮影♪ そんなかわいらしい姿もチラリ♡
また、これまで箸すら上手に使えない風でしたが、一生懸命奮闘しつつも、たくさんの初めての味に果敢に挑戦し、しまいにはかなり上手に箸を操っていました。
さすがにコーヒーすら出ない和食の朝食は少々ハードルが高かったようで、洋食という選択もできる旅館にしてもよかったかも、と若干後悔しましたが、後の祭り。
朝のお散歩がてらに近くのコンビニでホットコーヒーを購入しました!
コーヒーさえあればどうにかなっちゃうところが、さすが、おフランスなマダムです。
ちなみに、ママンファミリーはみんな旅館では布団が好きなのだけど、昔、義母が、”布団のように床とあまりに距離が近いと、何となく落ち着かなくて寝られなそう”、と言っていたのを思い出し、ベッドは母に使ってもらいました。
質の良い睡眠は大切!特にまだまだ時差が体に応えている頃だったので尚更!
おっと!本当は旅の順序に沿って、登山鉄道、彫刻の森美術館、強羅のホテル、、、と書く予定が、長~い前置きと、旅館の話で終わってしまいました(涙)。
素敵な彫刻の森やその後に行程についてはまた次回♡