パリやロンドンでの生活でいいなーと思っていたのは、街中の至るところに遊び心が散りばめられていて、日常にアートが溢れているところ。
街を散策していると、ふとしたところに面白いオブジェが佇んでいたり、人だかりがある!と思ったら、ストリートミュージシャンがいたり、美術館が無料だったり(ロンドン)、バラエティーに富んだアートイベント(パリでは街を挙げての音楽祭や”白夜”と呼ばれる光のお祭り等)が頻繁に行われていたり。
とにかく、生活の至るところで芸術的要素や遊び心が垣間見られる場面があった。
そして本物のアートに触れる機会も多くあった。
質の高い芸術に割と安くアクセスできるし、アートは限られた人たちのものではなく、みんなが享受するもの、という発想が浸透していたように思う。
また、そんな日常的なアートや遊び心を通して、人々が”生活すること”を楽しんでいることもひしひしと感じられた(まさに、l'art de vivre,生活美学というヤツだ!)。
例えば、金曜日の夕方からはオフモードになり、それぞれ自由時間を楽しむところとか、週末は家族時間を満喫するところ、夏は長期的なオフ(バカンス)を楽しむところ。
そんな余裕のあるライフスタイルが、おそらく、アートや遊び心、クリエイティビティを生み出す源となるのかなーと感じていた。
さて、昨日は、今週から初めてフランスから日本を訪れている義母を連れ、文化と経済の中心でもあるモダンな東京を見せよう!と、六本木付近を散策した。
ヒルズで15周年記念のイベントが開催されていることを知らずに偶然行ったのだけど、何だか楽し気な雰囲気に一気にのまれてしまった。
まず、テレ朝の前の広場で、のりのりラップ系のステージが繰り広げられ、子供から大人までミュージシャンに合わせ踊っている。
階段を上がると、ヒルズの巨大クモ、「ママン」がカラフルニットを着用?!
どちらかと言うと怖くも見える巨大クモが何だかとってもかわいくなってる♡
どうやら、マグダ・セイエグというアメリカ在住のテキスタイルアーティストによる作品だとか。
こういった、街の無機質なものをカラフルにしちゃえ!という発想、大好き♪
そんな”カラフル”なヒルズを後にし、ミッドタウンへ向かった。
ママンは自然が好きなのだけど、都会の無機質さに温かみと癒しを添える「都会の緑」も大好き。
というわけで、ミッドタウン脇の檜町公園とグリーンスペースへ。
東京でも西洋諸国のように芝生に座ってピクニックするライフスタイルが定着して来ていることを思わせる光景に遭遇!
青々と輝く芝生で多くの家族連れや若者たちがくつろいでいるではないか!
何だか懐かしの光景!
横では”Aloha Garden"と謳ったハワイアンなイベントも開催されていた。
何とも楽し気な雰囲気♪
後々調べてみると、どうやらミッドタウンでは、”Art Picnic"という何ともママン好みなイベントが開催されていたよう。
5月末までアートと自然とピクニックを楽しめる期間限定イベントのようです。
この期間、野外ヨガ(日によって朝だったり夜だったり)も開催されているとか。
また、六本木ヒルズでは、今月26、27日は「六本木アートナイト」と呼ばれる一夜限りのアートの晩餐も開催されるようです(無料!、ここ重要!)。
というわけで、偶然な発見ではあったのですが、欧州のライフスタイルを彷彿させる楽し気で自由でクリエイティブな雰囲気を感じたい方は是非、六本木に足を運んでみては?!
結局、義母よりもママン自身の方が楽しんでしまった感のある六本木ツアーになってしまいました(笑)。
次は箱根の旅のレポートです♪