ちょうど15年前の今頃、一人、大きなスーツケースをかかえ、誰も知らないパリの街に降り立った。

9月末なのに、すでに空気はすっかり秋。むしろ、もう冬がそこまで来ているかのような雰囲気。

曇りがちのどんよりした空模様をモンパルナスのとあるホテルの最上階の部屋の窓から眺めながら、これから始まる未知の世界での生活に胸を躍らせていた。

若かったからだろうか。

「怖い」とか、「不安」といった文字は全く脳裏には浮かんでこなかった。

そう、その時、まさに私は、「ワクワクすること」、「心ときめくこと」を選択していたのだ。

週末、前から気になっていた、デヴィ婦人の「選ばれる女におなりなさい」を読みました。

彼女の人生があまりにドラマチックであまりに壮絶で波乱万丈であることはおおよそ知っていましたが、より詳細を知ってみたいというのと、そんな尋常でない人生を歩んだ方、そして80歳近くの御歳になられているのにも関わらず漲るエネルギーを発し、何事にもチャレンジする姿にただただ脱帽し、そんな方の人生論を垣間見たいという好奇心が、この本を手に取らせたのだと思います。

想像以上に強烈で、想像以上に異次元の世界を生きる彼女の人生があまりにエキサイティングであっという間に読み終えてしまいました。

この本を読む前は、とんでもなくおキレイなので、やはりあらゆる幸運に巡り合えたんだろうなあなんて思っていましたが、異常なほど上昇志向であることと人一倍努力をする方だということがわかり、ただただ幸運だったのではなく、人一倍の努力と好奇心と愛嬌によりチャンスを呼び寄せ、確実にものにしていたということが伺えました。

”こういう世界もあるのねー”、という新発見と、”恋愛論については、おっしゃる通り!”と同意見の部分も多くあり、とても楽しく読み進めることができました。

そして、最後にデヴィ婦人が書かれていたこと、

「人生はあなたがワクワクする方を選びなさい」

というお言葉。

まさに~!!!!

と、私が常日頃感じていることを代弁してくださいました。

私もまさにこれまでの人生、「安定」と「不安定」の選択肢があったら、世の言う「不安定」な道を選択してきた人。

「不安定」、先が見えないからこその刺激、興奮、面白さ、つまり「ワクワク」の虜になっていたのだと思う。

とは言え、「不安定」の中に行くからこそ、確固たる自分、確固たる力・スキルを持つ必要性は常に感じていたので、人一倍勉強し、人一倍生産的な時間を過ごすことを意識していたように思う。

今から思うと、私にとっては、この「不安定」な選択、「ワクワクする方」の選択は正しかったと感じる。

紆余曲折をしながらも、自分で探して自分で選んで自分で築いて来たという生き方に対しての自信のようなものがついたように感じる。

また、紆余曲折をしたからこそ巡り合えた素敵な人々や経験こそが人生をカラフルに、そしてテイスティーにしてくれている(まさにブログ名の”色”と”味”)!

さて、そんな「ワクワクすること」ですが、アメリカで大ブレーク中の片づけコンサルタントのこんまり、こと近藤麻理恵さんも同じようなことを言っています。

こんまりの片づけメソッドは、「ときめくかどうか」を基準に断捨離をするという哲学。

近藤さんの場合は、片付け、断捨離の際においての”ときめき”ですが、人生においての選択も同様であるように思いました。

”直観”というのは信じていいものと思っています。

いや、むしろ洋服を買う時だって、恋人や結婚相手を選ぶ時だって、私は直観に頼っているくらいです。

自分の感性、自分の美意識、そして人生哲学に沿うものに心は反応する。心が惹かれる。心が躍る。つまり、ワクワクする。ときめくのだ!

となると、この先も日々あらゆる選択の必要に迫られるわけですが、やはり、ワクワクする方、心がときめく方を選んでいけば、少なくとも後悔のない人生、そして、味わい深いカラフルな人生は歩んでいけるんじゃないかと思うのです。

もちろん、少しは、数学的な論理的な思考、そして計算も必要ではあるのですが。

我が家の場合は、そこは夫の役目です。

私のときめきと夫の数字。そこで上手くバランスが取れてるんだろうな、と改めて思いました。

今日も最後までありがとうございました💛

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