今日は、最近見つけた興味深い記事の紹介です。
かつて紹介したことのあるイギリスの女性たちに愛されるフリーペーパー "Stylist"からの抜粋です。
ちなみに、"Stylist"(スタイリスト)は、毎週、地下鉄やカフェなどに置かれるフリーペーパーで、20~50代の女性をターゲットにしたビューティー、トラベル、キャリア、ライフスタイル、恋愛等について書かれているマガジ。
さて、今回見つけた面白い記事は、"How living like a Danish woman made me happier" (デンマーク女性のように生活することがどのように自分自身をより幸せにしたか)という題名のもの。
ご興味のある方は詳細を是非読んでいただければと思うのですが、要点を日本語でまとめると以下のような内容となります。
著者はロンドンで働きながら不妊治療に励むジャーナリスト。
特に生活に変化を求めていたわけではない平穏な日常であったある日、旦那さんが「デンマークのレゴ社から仕事のオファーをもらった!」と帰宅して来た。
始めは驚きしかなかったが、二人でデンマークという国について調べているうちに、国民の幸福度が非常に高い国であることがわかり、その理由を是非探ってみたい、とのことでジャーナリストである著者が仕事を退職する決意をし、旦那さんに連れ添ってデンマークで暮らすこととなった。
デンマークで暮らしてみて、まず気が付いたのは、デンマーク人の家の中が”素敵な”こと。
人々のインテリアにかける情熱、そしてセンス。
それぞれとても美しく素敵で心地のよい空間が演出されている。家具や雑貨はデザインセンスがよい美しいものばかり。
どうやら人間は美しいものを見ると幸福度が上がるという(恋愛をしているときと同じような幸福ホルモンが出るとか?!)らしいので、筆者としては、”ハッピー”な一つの要因として納得。
またHygge(ヒュッゲ)な時間を大切にし、ろうそくをともしたりしながら家でまったり、自分に優しい時間を作る。人は、自分に優しくなれると人にも優しくなれるので、みんなに心の余裕があり、”やさしい”心を保てるのだとか。
それから、労働時間は週におよそ33時間。基本的には朝の8時から夕方4時までという勤務時間が一般的。
夕方4時半頃になると、プライベートな時間となり、それぞれがそれぞれの場所で”生活”を楽しむのだとか。
また心の余裕があり、”ハッピー”であるから(?!)、生産性も高く保てる、というのだ。
そして、福利厚生面。収入の50%以上の所得税を支払う必要があり、当初はさすがに驚いたものの、裏を返せば国が面倒を見てくれるという保障があるため、社会に安心感があり、窃盗等の犯罪がとても少ない、とのこと。
なので、デンマーク人はお互いを信頼しており、ゆえに、リラックスして生活ができるらしいのだ(この因果関係は理解できる!!)。
また、産休・育休が夫婦合わせて52週間取得でき、保育園等チャイルドケアの費用の75%は国からの補助金で賄われているようで、85%の女性は子供を出産した後に職場復帰をしているとのこと。
そんな著者夫婦も、デンマーク生活6か月でめでたく赤ちゃんを授かり、旦那さんが10週間の育児休暇を取得したとか。
最後にまとめとして、より幸せに生きる5つのヒントとして以下を挙げている:
- 他人を信頼する
- 定期的にヒュッゲ(心地のよい時間、自分にやさしい時間)な時を過ごす
- オンタイムで退社する
- 体を動かす
- 家のインテリアを美しくし、心地のよい空間にする
何とも北欧な発想!でも”ライフ”を大切にするスタイル、私は好きだなー。
やっぱり人間、自分が幸せでないと、他人のことも幸せにできない気がするから。
というわけで、今日はデンマークとハッピーの関係についての記事のご紹介でした。
皆様もヒュッゲであたたかな時間をお過ごしください♡