これはよく議論になっているテーマであると思います。特に日本ではここ数年、女性の社会進出がますます奨励され、男性の家庭進出、イクメン等が話題となっています。

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もちろん、仕事の質、そして子供の素質、それから子育てにた携わる人の性格や適性にもよるので、一概には答えは出せないし、正解はない。

ただ、ママン自身が上のお兄ちんを15ヶ月間フルタイムで専業主婦、その後約1年はハーフタイムで職場復帰、そして下のぼくちんは約1年フルタイム専業主婦、その後フルタイムで仕事をしている経験から、体力的には確実に子育ての方が大変だと言える、と思っている。もちろん私の仕事はデスクワークであるので、ここではデスクワークと比較した場合ではあるけれど。

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フルタイムで子育てをしていた時は夜9時頃になるともうくったくた。ベッドに入った瞬間にバタンキュウ。むしろ子供を寝かしつけながら自分も寝てしまうということは日常茶飯事。一日を振り返ってみると、朝起きてからそれこそ休憩する暇もなく、一日中とにかく動いていたと思う。子供のお世話が優先とは言え、家事もある程度やらないと、外から帰宅する夫からしたら、”何してたの?”という風になるだろうとの真面目の”良妻賢母”な(笑)気質が顔を出し、家事もしっかりやらなきゃ、とのプレッシャーもあったり、かと言って子供のお世話を放っておくわけにはいかない、と、かなり時間と体力との戦いな日々でもあったりしたと思う。赤ちゃん(子供)がお昼寝をする時間が唯一少しばかりほっとできる時間ではあるけれど、それもつかの間。少しメールチェックしたり、たまったアイロンがけをしたり、夕食の準備等をしているとあっという間に、”わーわーん”と赤ちゃんが起きて来る。その後一緒にスーパーに買い物に行ったって、ベビーカーの中でわーわー泣かれたり、歩くようになったら、今度は商品を触りまくって勝手にかごに入れられたり、そして魔の2歳児に突入すると、買ってあげないとだだこねて大泣きされたり、お店の中を駆け回ったり。。。

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何度、他のお客さんや店員さんに哀れそうな目で見られたり、時には迷惑そうな眼差しを受けたり、また励ましの声をかけてもらったことか。というわけで、スーパーで買い物をするのも一苦労。そしてかなりの精神的ストレスがあったりするわけです。

赤ちゃんや子供をお世話することは命を預かっていること。だから、疲れたからとか気が向かないからとか言う理由で後回しにすることは許されない。どんなに疲れていても、どんなに眠くても、どんなに気が向かないときでも、常に神経を100%集中して、命を守らなければならない。そのためには食事も与えなければいけないし、排泄のお世話もしないといけない。そして、生き物がゆえに自分の都合でコントロールすることはできない。ある意味、私のボスは赤ちゃんです、と思えてくるほど、彼のあるがままに対応しなければならないのです。しかも1日24時間営業、年中無休です。まるでコンビニ状態。でもコンビニは数人体制で交代制。ところが子育てはほぼママたち一人、そして時々パパ、というのが一般的かと思います。

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そこが仕事との大きな違いだと感じます。

仕事は”あ〜、この案件めんどい”と思ったら後に回すことだって可能です。自分の時間と業務をきちんと管理・コントロールすることができます。途中でゆっくりとトイレ休憩したり、お茶飲んだりだってできます。ランチタイムもきちんととれます。大人同士の会話もできるし、新たな人との出会いも多いし、知的好奇心や向上心を満たすこともできます。外出するからオシャレもできます。また有給もあるし、帰宅しちゃえば一旦は仕事から解放されます。

その点、フルタイムで子育てをしていた頃は、夫の仕事の話を聞くたびに、何だか自由な気がして羨ましいと思うと同時に、自分がどんどんつまらない人間になっているような気になってきて(今思えば勝手に自分で思い込んでいただけだと思うけど)、”このままでいいのだろうか”という不安感を覚えていったと記憶している。夫から聞く日々の会話は、”今日は取引先の人にランチを招待してもらった”、”こんな仕事を任された”、”今度会社でパーティーがある”など何だかすごく刺激的な内容に聞こえたりするのです。一方私から出てくる会話は、”今日、子供が変な色のウンチをした” とか、”3時間もお昼寝してくれた”とか、確かに癒されるのかもしれないけど、何とも刺激のない生産的でない生活をしている気分にさせられたりするのです。ランチに招待された!なんて話を聞いた日には、”私なんて、赤ちゃんの離乳食の残りとにんじんかじって終わりなのに!”と僻みたっぷりなコメントを敢えてしてしまったり。。。

もちろん、専業主婦だからこそ味わえる醍醐味、そして子育てに従事することの利点もたくさんあります。夫には味わえない子供の日々の成長を体感できるし、ママ友たちと遊びに行ったり、お茶会したりするのも楽しいのです。子供だってやっぱりママといるのが一番嬉しいし、安心できるのだと思います。でも、ママンには常に”このままでいいのかな”、という行き先不安な気持ちと、社会的つながりとか、社会に貢献しているという気分(これも今思えば子育てこそ社会に貢献していると思う)や、知的刺激にすごく飢えていたように思う。それからやっぱり自分で稼いでいるという自立心、そして自由もすごく欲しかった。

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ただ、これはママンのこの性格だから、このように感じたのであって、実際に友人の中にもフルタイム子育てや主婦業を心から楽しんでやっている人も何人もいる。それはそれですごく幸せなことだと思う。なので、やはり、それぞれが、自分や夫、そして家族のライフスタイルに合ったやり方を選ぶのが、みんなにとってハッピーなのではないかと思うのです。もちろん女性が働きたければ、家事や子育てに従事する夫がいたっていいと思うし、仕事より主夫の方が向いている男性だっってたくさんいると思う。夫婦二人とも働きたければ、子育てや家事は他力本願で親や保育園や業者に委託したっていい。

結果としては、私にとっては子育ての方が責任の大きさやコントロールのできなさ、そして自由の少なさから、また体力的にも大変であると思っているけど、これも人それぞれの状況や性格によるものだと思っています。なので今日のママンは日中は外で働き、夕方と週末は完全に子育て・家事に従事という状態ですごくバランスよく感じています。すべてにおいて休憩は必要です。フルタイムのママたちはなおさら休憩が必要です。世の中のパパたちがもう少し、ママたちの大変さを理解し、ママたちの頑張りを労ってくれるようになるとよいのになあ、とひそかに??に願いをささやいてみました。おやすみなさ〜い♪

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コメント一覧
  1. あぷりこ より:

    話の内容にぴったりな写真でうけちゃった。そして私が院の時、あの時はあれでかなり辛い時期でもあったんだけど、ママンにこれからDVDでも見ようかな、ってぼそって言った時のアスカの表情が忘れられない(笑)一人目だったし大変だったよねー。それが今では2児の母!お年頃のぼくちんたちだからママン見てて本当すごい!って思ったよ!

    • Maman より:

      でしょ!ちゃんと写真を厳選したの??
      あれ?そんなエピソード覚えてない!今でもゆっくりDVD見る時間ないよ、悲しいことに(涙)。
      お兄ちんが赤ちゃんだった頃、あぶりこちゃんがパリに遊びに来た時に、確かルーブルの庭で落ち合ったんだけど、数ヶ月ぶりにベビーカーなしで一人で道を歩くことができて、あの身軽さにめっちゃ感激したのを覚えてるよ。

  2. ゆか より:

    わかるわあ。私も子どもはかわいいけど、やりたいこと(しかも家事とかね)ができない、中断される、進まないって状況がすっごくストレスに感じる。仕事なら自分のペースでできるもんね。育児は修行だー。
    下のは思い通りにならないとどこでもすぐひっくり返るし。これ、上のはやらなかったから正にその子の個性だね。超甘えん坊だし。
    子どもの性格にもよるかな。

    • Maman より:

      だよね。母業は本当に大変だと思う。しかも、思い通りにいかないと、自分のやり方がよくないのかな?とか色々と自信をなくす場面もあったな、私。
      まさに、子供の性格によると思う!うちも下の子甘えん坊だよ。しかも上の子異常に悪知恵が働く感じ。天使の顔して、小悪魔だわ(笑)。

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