パリが教えてくれたこと、自分が活きる環境を選ぶこと

パリが妙に恋しい今日この頃。

きっと、インスタグラムでフォローしている#パリに、夏日になり、コロナも落ち着き、開放的な明るいパリの画像や映像を目にすることが増えたからかな~、と思っている。

そう、私はこの時期のパリが大好き。

6月から8月にかけて、日が長く、晴れの日が増え、街中が明るくなるこの季節。

しかも夏至の日付近では毎年 Fete de la musiqueという音楽祭が開催され、街中のあちこちであらゆるミュージシャンたちが演奏しているという、何とも楽し気なイベント。

パリ在住時代は、その日は夜中まで友人たちと街中を散策し、多岐に渡るジャンルのストリートミュージックを楽しんでいた。

また、セーヌ川沿いで繰り広げられる野外ダンスのステージもこの時期に始まる。

夕暮れ時(といっても夜9時以降)に、行きかうセーヌ川クルーズを横目に、色んな人種の色んな年齢のそして色んなレベルの男性たちと踊るロック、サルサ、そしてタンゴ。

何ともロマンチックで何とも自由で何ともハッピーな大好きな時間であった。

最近は、そんな自由な風を浴びたい、あの感性が豊かになるパリの雰囲気に包まれたい!という気持ちが異常に強い。

多分、あまりに最近の日々が、仕事、家、と安定していて、ともするとモノトーンになりがちだからなのかなと思っている。

安定するのはいいことだけど、でもやっぱり、時には五感が刺激されることに触れたいし、人生をたっぷりと味わい尽くしたい!のだ。

う~、もどかしい!!!!

というわけで、昨日はパリの雰囲気が楽しめる映画「ディリリとパリの時間旅行」を見て(1年半ほど前に映画館で観てとても好きだった映画です!文化や歴史、ベルエポックのパリに興味のある方に特におすすめです!)、今は、↓のザ・パリな音楽 を聴きながら書いている。

さて、パリな気分の今日は、改めて環境を選ぶことの大切さについて書こうと思う。

確か、かつて流行った本で、「置かれた場所で咲きなさい」と言う本があったと思うけれど、今の私が過去を振り返って思うのは、いやいや、むしろ、「自分が一番美しく咲ける場所を選びなさい」と強く思うのだ。

確かに、本物の強者は、どんな環境でも、もしかしたら輝けるし、成功できるし、幸せになれるのかもしれない。

でも、それは本当に一握りの宇宙人に近いくらいな人の話であって(笑)、一般的には、周りの環境によって、その人の持つ素敵な個性がとても喜ばれ、更に輝く場合もあれば、逆に、それが抑圧されてしまう、もしくは潰されてしまう場合も往々にしてあるのではと感じる。

これについては実は前々から少しばかり感じていたのだけど、もしかしてそれってわがままなのかな?とか、いや、できる人はどんな環境でもできるだろうから、きっと合わせられない自分が間違っているのかな?と自信が持てない自分がいた。

けれども最近、こんまりさんの旦那様で、プロデューサーとして世界で活躍されている川原卓巳さんの記事を読み、これまでモヤモヤと感じてたことが、明確に言葉に表現されていて、すごく腹落ちしたのだ!

そう、やっぱり環境を選ぶこと、というのはとても大事。

人ともウマが合う、合わない、というのがあるように、環境にも合う、合わない、というのがあるのだ。

自分がとても心地良いなと感じる環境、わかってもらえているな、Appreciate(有難いと思われている)されていると感じられる環境に身を置いた方が、自分がどんどん伸びるし、周りにも良い影響を与えることができる。

一方で、何だか心地が悪いな、何かこう萎縮してしまうな、何だか小ばかにされているような感覚があるな、とか、批判されたり、自分の行動や発言を“直す”ことばかり指摘される、といったように、自分自身が“ネガティブ”な空気に飲み込まれてしまうような環境にいると、まさに自分が潰されてしまう。

同じ自分でも、そんな自分が活きる環境と潰される環境があるのだ。

それはそれぞれ個性があるから仕方がない。

自身の個性が活きる環境を探し求め、選んでいくしかない。

周りにいる人、友達、仕事、全てにおいてだ。

ではどうやって選んでいったら良いか。

直感を磨くことだ!

そう、直感。

ワクワクすること。

自分の脳ではなく、体が、本能が求めているところを選ぶのだ。

例えば、私が大学卒業後にパリに行くことを選んだのは、まさに、それが私の本能が求めていたから。

行きたい!を通り越して、もはや、行かなきゃ!と強く感じていた。

誰か知り合いがいたわけでも何でもないけれど、とにかく、私の人生のあのタイミングで私はパリにいる必要があったと本能が知っていたのだ(と今になって思う)。

だから、何かに強く魅かれているいるときは、その声にじっくりと耳を傾けた方がいい。

必ずそれは何かのサインだから。

そして、今だから思うけど、私の個性や感性は、まさにパリという街の空気感、そしてパリという街で出会ったあらゆる背景を持つ老若男女によって、良い方向に伸ばしてもらったように思う。

もし、そのまま日本で普通に就職活動して、普通にどこかの企業に就職していたら、きっと私の個性はそのまま埋没していて、溢れんばかりのフラストレーションを抱え、抑えて生活していたかもしれないと思う。

パリでは、素敵なパリジェンヌのおばあちゃんとの出会いから、自由奔放に生きるパリジャンや、あらゆる国々の人々と知り合い、恋愛したり、近隣国を旅したり、異国の人々と仕事をすることによって、“人生”というもの、“世界”というものを少しばかり学んだように思う。

その後、大好きだったロックのダンスを通じて夫と出会い、結婚し、子供を産み、安定した生活が始まったのだけど、すると途端に、“パリ”という街の見え方も変わって来るのだった。

それまで、私に刺激とロマンスと自由と感性の揺さぶりを与えてくれた芸術の都、大人の街であるパリが、全く違った景色に見えるようになって来たのだ。

続きは次回💛

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