イギリス人と成功体質

”イギリス”と聞いて世間は何を思い浮かべるだろうか。

2013-08-04 19.55.15

”フランス”は、ワイン、パン、マカロン、美食、パリ、エッフェル塔、ファッション、芸術、建築、ロマンチック、素敵な女性等々、何だかイメージ論だけでも、次から次へと人々を惹きつける要素が多く思いつく。そして、何を隠そう、ママンもそんな素敵な文化的要素に惹かれてやまなく、パリに渡った一人である。

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ところが、それに比べるとイギリスは人の心を惹きつける要素が残念ながらあまり思い浮かばない。ビッグベン?ロンドン橋?特に女心となるとなおさら、何があるだろうか?と頭を傾げてしまう。。。あ、あった、あった、スコーン、紅茶、そしてアフタヌーンティー!!ちゃんとありました!そして知る人ぞ知る、かわいく斬新なデザインたち。ふ〜。ちゃんとありました、イギリスのトレードマーク♪

とはいえやはり全体的には、フランスは文化的にとても豊かで、ある意味女性的な国であると思うのだけど、それに対してイギリスは、文化的要素というよりは、ビジネス的要素で繁栄してきた国(産業革命から始まり金融等のサービス業の発展など)、つまり男性的な国であると感じさせられるのであります。そしてジェントルマンの存在。。。

では、どうしてこの小国イギリスが歴史的に、そして今でも経済大国として世界をリードする立場を獲得できたのだろうか。

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イギリスに来て2年8ヶ月。イギリスで仕事を始めて2年2ヶ月。なんとな〜く、答えが見えて来ました。イギリス人の成功体質は、彼らの究極な楽観主義、"optimistic"にあります!断言(笑)。

子供の学校教育も、職場も、”you can do it!", "good job!", "Fabulous!", "Excellent!", "Amazing!", "Happy!", ”we enjoy", とまあ、すべてが何ともポジティブ!肯定的な発言ばかりなのです。例えそこに根拠がなかったとしても、とにかくポジティブな言葉を並べ、まずはできる、できたと自信を持ってみてる、という発想であるように見える。注意したり、ダメだししたり、反省したり、といった場面には今のところあまり出くわしたことがない。とにかく物事の良い部分を見つけて、褒める。勇気付ける。弱点や苦手を克服するのではなく、長所や得意分野を更に伸ばす、といったメソッドが自然に行われている。また、たとえ失敗しても、次は頑張ってみよう!というノリでそんなに凹んでいるようには見えない。

これには正直驚いた。

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フランスの学校教育や職場環境は、もっともっと日本のものに近い印象を受ける。ネガティブなコメントは当たり前だし、よくも悪くも、すべてがもっと深刻である気がする。弱点は克服すべき課題だし、間違いはできるだけ避けるべきものなのである。

やはりこのノーテンキにも見えるほどの"easy going" "optimist"ぶりはイギリスの特徴であると思うのです(おそらく、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどはこれに当たるんじゃないかと思う。アングロサクソンの文化であるのだろう、きっと)。

この究極な楽観主義というのは成長、成功、そして何かを達成するには必要不可欠な要素だと思うのです。イギリス人は、時として深刻さに欠けるように見えたりもするのですが、彼らの”できると信じてやまない”素質が、本当に物事を達成させる・成功させることを引き寄せているように見えるのです。そしてまたすごいのが、力んでいなく、自然と気楽にやってのけちゃうのです。成功しているのに、あまりストレスフルには見えない。むしろ、イギリス人はそれほど”勤勉”なタイプではないと感じる。できれば働かずにお金を稼ぎたい、と思っているように見える。そして、彼らは、それならいかに働かずにお金を稼げるかを考えて、実際にその方法を導き出して、それを達成する素質があるように思う。そしてそんなイギリス人たちのために働く移民たち(自分も含めて)といった社会構造。

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んんん、悲しいかな。と思いつつも、イギリス人の成功体質的メンタリティーはとても勉強になるし、彼らの思考・行動様式は真似るべき部分は多くあるように思うのです。

子育て中の皆さん、もし子供を成功体質に育てたいのであれば、是非ともイギリス人の楽観主義的教育方法を真似てみてください(笑)。

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