ついにロンドンでの生活が2週間をきった。

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実は、家族で今月中に日本に引っ越しをすることになったのです!

まさかの、夢にまで見た日本移住計画実現化!?

そもそも12年前の今頃パリに渡った時は、2、3年のつもりだった。将来は絶対に日本で暮らしたい、という強い意志があったのだ。ただ、日本で地に足をつける前に、ちょっとばかりふらふらっと欧州の暮らしを見てみたかったのだ。そして当時情熱的に勉強していたスペイン語とフランス語を習得したかったのだ。

それが、夫との出会いを境に、「強い意志」が、だんだんとその現実味を薄め、そのうち、「希望」、そして「夢」となっていったのであった。

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ところがそのちょうど10年後の今(2年のパリ滞在を終えた頃、そろそろ帰る方向に物事を進めようと当時勤めていた会社に退職願を出したのが10年前の今頃)、一人ではなく、夫と二人の子供と一緒に日本へ戻ることになった。

実は過去にも一度、家族単位で日本への引っ越しを試みたことがある。

今から4年前、2012年のこと。

欧州のビジネスパーソンを対象とした日本での1年の研修プログラムに夫が応募したのだ。絶対に通るだろうと言われていたし、ママンたちもそう思っていた。

ところが、最終面接でまさかの敗北。

夢にまで見た家族での日本での生活が一瞬にして崩れていった。崖から突き落とされた気分だった。

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ところが悲嘆にくれていてもしょうがない、ということで早速、何か他の方法はないかと探って見た。選考されなかった理由は何かも問い合わせて見た。するとやはりこれまでの海外経験が足りなかった、とのことが発覚。どうやらすでに海外生活慣れしている候補者を選びたかったよう。

なるほど。確かにもう遅いかもしれないけど、海外経験を積むのも今のうち!今のうちに一旦フランスを出ておかないと、もう二度と出ることはできなくなるだろうと睨んだママンたちは、早速夫の社内他拠点での求人はないかと探した。

とそんな経緯があり、英語圏であるロンドンにやって来たのだった。

英語圏での仕事経験は確実に付加価値になると信じて。また、労働市場の滞り気味なパリとは違い、ロンドンは市場がとてもダイナミックだと聞いていたので、当時ビジネススクールを終えたばかりのママンにとってもチャンスは広がると信じ、夫のロンドンでの仕事のオファーに飛びついたのだった。

ロンドンは私たちにとっては経験を積むための修行の場という共通認識でやって来た。

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結果的に、まさに私たちにとってロンドンは”修行の場”となった。そして約3年半の生活を通して、様々な”経験”という財産を蓄積することができた。

正直、金銭面を考えるとあまり多くの財産を蓄積することはできなかった。ロンドンでの生活費(得に家賃とナニー代)があまりに高額なので、ママンたちは一体何のために働いたんだろうか、とむなしくなることもある。

でも、仕事を通して出会った人々や経験、スキルは心から私の財産になったと言える。

となるとお金では買えない財産こそ、人生を豊かにし、蓄積すべきものなのではないかと思えてくる(話が別の方向に行ってしまいそうだ!本題に戻さねば(笑))。

というわけで、ついに多くの素晴らしい経験をさせていただいたロンドンを後にすることになった。

それぞれ学校や保育園でとてもハッピーな子供たちを見ると、本当にこれで良かったのだろうか、と思うこともある。

様々な面でバランスの取れている国、ママンたちにとっては第3国(夫の国でも私の国でもない)であるイギリス。

数え切れないくらい多くのことを学んだ。そして考えさせられた。

それについてはまた日を改めて書こうと思う。

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元に戻って、12年ぶりの日本での生活。妻として、母としての初めての生活。

きっと様々な場面で逆カルチャーショックを受けると思う。意識している以上にきっと自分が変わっていることを認識させられると思う。

それでも、こうしてず〜っと温めて来た想い、家族という単位で日本で生活すること、が実現目前となり、何だか”戦いは終わった”といった感無量な気分になるのはなぜだろうか。いや、もしかしたら、本当の”戦い”はこれからかもしれない。

どちらにしろ、まだまだ未知な部分の多い日本という国。開拓できずにいる美しい場所も多くある。これを機に、日本について、そしてアジア近隣諸国についても色々と学んでいきたいと思っている。

そして何よりも、昔ながらの友人たち、家族や親戚の近くで暮らせるというのがやっぱり一番嬉しい❤️

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