今秋になってからというもの、仕事がだいぶ忙しくなり、なかなかまとまった時間がとれずにいる。

でも、これは辛いことではなく、自主的に動いていることなので、新しく学ぶこと、考えること、創造することが多く、非常に充実感に満ちた感覚があり、とても幸運に感じている。

心からもっと知りたい、もっと学びたい、と常に頭の中で考えているので、やっぱり好きなんだろうなーと思う。

と、そんなこともあり、ここ数か月は結構な数の本を読んでいる(途中でまた別の本を読み始めたことにより、そのまま保留となってしまっているかわいそうな本たちも多くある笑!)。

半分くらいは、業界の本。

香りについての勉強。この辺に関しては、そのうちもっと詳しく書いていこうと思う。

これまでは人事に纏わる仕事が主であったので、商品を売るという発想ではなかった。

むしろ、コアビジネスが効率的に機能し利益を上げることを、人材を管理することによりサポートしていた。

ところが今は、自分も表舞台で活躍するプレイヤーだ。とは言え、小さな会社なので、プレイヤーでありながら裏方の作業もこなす何でも屋さんでもある。

なので、業界の本で業界の知識を深めることと同時に、もっとマクロの視点からみたビジネス本も読んでいる。

今日の人々の暮らしぶり、市場動向、今後の世の中の予測などを様々な視点から読み解くのはとても興味深いと感じている。

さて、そんな勉強漬けの日々だけど、先日読んだ、カーネギーの「人を動かす」という本がとても気に入ったのでさらっとご紹介!

この本、実はビジネススクールに通っていた時に、数人の教授が、非常に読む価値のある本だと紹介していた。

なので、前々から読みたいと思ってはいたものの、そのタイトルがあまりに上から目線で、何となく素直に聞きたいとも思えず(何て天邪鬼な私!)、読みたい気持ちを抑えてそのうち放置されていた。

ところが、先日、夫が英語版を読み、とても良かった!と絶賛していたので、ママンもついに重たい腰を上げ、読んでみることにしたのだった。

内容はというと、上手な人間関係の築き方と、いかに人とうまくやり、支持され、影響を及ぼすか、ということについて書かれている。

まさに英語のタイトルの “How to win friends and influence people"である。

おそらく読者のターゲットをビジネス界で活躍するシニアマネージメントにするために、敢えて「人を動かす」というタイトルにしたのだと推測するけれど、私たちのような一般人が読んでも、人について、人間関係について非常に多くのことを学べる逸品だ。

例えば目次を見ると(いくつかを掻い摘んで羅列しています)、

  • 重要感を持たせる
  • 人の立場に身を置く
  • 誠実な関心を寄せる
  • 笑顔を忘れない
  • 名前を覚える
  • 聞き手にまわる
  • 議論を避ける
  • 誤りを指摘しない
  • 同情を寄せる
  • ほめる
  • 自分の過ちを話す
  • 顔をつぶさない
  • 期待をかける

等々、頭では理解できるものの、実行するのは時として難しくもある理想論とも言えるかもしれないけれど、私はまさに彼の提言に賛成だと思った。

子供の頃から人の悪口ばかりを言っているクラスメイトは苦手だったし、私は絶対に言わないと決めていた。自分だって落ち度のある人間で、パーフェクトとは程遠いのに、他人の欠点を指摘したり、陰口をたたくことはできないと感じていたから。

しかも陰口をたたいて自分の心を汚すことも嫌だった。

また、他人のあり方ややり方に対して、あーだ、こーだとジャッジ(判断・批判)することも、嫌だったので、しなかったし、今でもしない。

世の中に”絶対”はないと感じてるから。

全てのことはコンテクストの中で存在するので、コンテクストや視点が変わると、そのあり方、やり方、考え方の解釈や判断基準が変わったりもする。

そもそも幸運なことに、それほど他人の在り方や言動に敏感に反応するタイプではないので(むしろめちゃめちゃ鈍感!)、あまり他人のことでイラつくこともなく、そういった意味では他人を受け入れる器は多分大きいのだと思う!

”理解と寛容は、優れた品性と克己心を備えた人にしてはじめて持ち得る徳である”。

と著者は語っている。

また同時に、”豚もおだてりゃ木に登る”という格言についても実体験から薄々その通りだと感じていたので、子供や夫、まわりの人へは常にポジティブワードを降り注いでいる。

“批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く”。

肝に銘じたい言葉だ。

それから相手を信じ、期待をすることに関しても同様。自分が信じられていて、期待されていると感じると、その期待に応えようと人は頑張るもの。

良くも悪くも期待されているように演じるようになり、そのうちそれが真の自分となる。

だから、部下や子供に素質以上の力を発揮してもらいたいと思ったら、その能力を信じ、期待をかけること。それが多大な力を発揮させるコツだと。

これについては、ロンドン在住時代に、我が家の専属ナニーさんとして働いてもらっていた彼女への接し方というかたちで過去に記事を投稿したことがある。

「人を動かす」で、カーネギーはそんなことについて語っている。

最後に、子供への批判・小言はマイナスの効果しかないのでやめよう!という代わりに、著者はアメリカ・ジャーナリズムの古典の一つと言われている『父は忘れる』を引用している。

これはある瞬間の誠実な感情に動かされて書かれたものだけれど、読む者の心を深く動かす文章として社会に大きな反響を呼んでいるそう。

確かにとても心に響く素敵な文章なのでここに是非引用したいのですが、かなりの長文なので、次回、抜粋のみを掲載しようと思います。

お楽しみあれ!

今日も長~い文章を読んでいただきありがとうございました♡

 

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