では、前回の”結婚相手の決め手”に続き、結婚後はどのようにしたら穏やかな夫婦生活が送れるか、ということについて考えてみたい。
まず、夫婦生活というのは、一人ではなく、二人の人間の共同生活なので、
1 シェアすること
が、大切だと感じる。例えば、友達。理想的には、お互いの友達とも仲良くなり、時々はそれぞれの友達もひっくるめて遊びたい。相手の友達を知るということは、相手のことをよく知るためにも必要だし、知ることによって安心感や愛着も生まれる。
金銭面に関しても、お互いの財産をすべて分ける必要はないけれど、ある程度は共通のお財布があった方が便利だし、お金を分けるというのは、相手に対してオープンであるということになり、信頼感が生まれる。
また、楽しい時間、そして感動をシェア(共有)すること。これは想像以上に実はとても大切なことだと感じている。何か二人で楽しめる活動を見つけ、日常生活に定期的に取り入れる。楽しい気持ちや感動した気持ちをシェアすればするほど、相手への愛しさが深まり、絆も深まっていく。そして、より良い人生を歩むにはなくてはならない存在へとなっていくのだ。
2 コミュニケーションをとること
やはり会話は必要だ。どんな会話でもいい。日々、何をしたか、誰とどんな話をしたか、仕事はどんなだったか、何を食べたか。。。些細なことでも、そんな全ての会話から相手に対する様々な情報が読み取れる。時には深い会話(どんな生き方をしたいかなど)があったら理想。けれども、日々の些細なやりとりこそが、相手のこと、そして相手の状態を知るのに非常に有意義なのだ。透明な関係でいることは、無駄な心配などにエネルギーを費やす必要がなくなり、神経をすり減らす必要がなくなる。
3 寛容になること
結婚を「忍耐」ということもよく聞くけれど、「忍耐」と言ってしまうと、まるで結婚とは苦しいものであるかのように聞こえてしまう。確かに、忍耐しなければならない部分もあるかもしれない。けれども、結婚イコール忍耐という方程式は、フランス人的発想にはない。
忍耐するくらいなら、別れて新しいパートナーを探すのがフランス人。人生は耐えるものではなく、楽しむものだから。結婚もしかり。
けれども、確実に「寛容」になる必要はある。こうしなきゃいけない、ああしなきゃダメ、という自分目線の期待のを相手に強要することはできない。ひと昔前、「ベストパートナーになるために: 男は火星から、女は金星からやってきた」という本が流行ったけれど(ママンはまずその劇をパリで見て感激し、その後本を買って読んだ。これまた共感できる部分が多く面白い!まだどこかで劇を鑑賞することができたら、夫婦で行くことをおすすめする❤️)、まさにその通りで、男と女はそもそも生物学的に違う生き物。となると、考え方や感じ方、行動も違ってくるのは当然なのだ。しかもそこに個性と人格というものが入ってくる。しかも国際結婚だったら国民性だって入ってくる。それなのに、自分のやり方に相手を染めようとか、自分のやり方しか受け入れられないというのであれば、結婚生活はうまくいかない。
なので、ある程度の細かい部分は、お互いなるべく目をつぶり、心の中で”頭に来る!”と感じることも、そのうち”まあいっか”にしないと、生活の全てがストレスになる。
もちろん言うは易しであることは承知している。けれども、自分の心の平穏を保つためにも、なるべく心は広く、相手のあり方、そしてやり方には寛容であるように心がけたい。
4 スキンシップ
これはまさにアムールの国、フランスでは当然のことだけど、欧州全般でもおそらく言うまでもない普通のことと認識されている。そう、スキンシップ。相手をいたわりの手で触る、頭を撫でる、くっついて座る、手をつなぐ、ハグする、チュッとする。。。とにかく少しでも相手に触れる・触れられることは相手や相手の愛を感じられる貴重な行為なのだ。
どんなに結婚生活が長くなっても、やっぱりどこかで愛を感じていたいし、女として扱われていることを実感していたいのだ。
スキンシップが日常的にある場合は、お互いの距離が近く保たれ、安心感や信頼、穏やかな愛情を感じられ、二人の関係が更に強固なものになっていくように思うのだ。
それが全くない場合は、何だかただのルームメイトのようで悲しい。特別な二人なんだから、やっぱり愛情表現は必要です!
というわけで、できればハッピーな結婚生活を送りたい、と多くの人が望んでいる結婚生活。二人がハッピーでいられるために意識した方がよい点をいくつかまとめてみました!と、結婚生活10年目に入ったばかりのまだまだ未熟なママンの視点から書いてみました。
お読みいだだき、どうもありがとうございます❤️