大学を卒業して約15年、結婚して10年。

パリ、ロンドン、そして東京で暮らし、また、昔からの友達や海外で出会った人々、友人、それから日本に戻って来てから出会った友人たちを含め、多種多様な女性たちの生き方を見て感じたこと。

全ての人に共通する王道な生き方はない、そして、正解はない、ということ。

ただ万国共通で言えることは、全ての人がよりよい生き方を探りながら、それぞれの生活をしている、ということ。

男性に関して言えば、自営業をしている人もいるけれど、多くの人が会社員としてフルタイムで勤めている。

けれども、女性は本当にまちまちだ。特にこのアラフォーの女子たちは、これまた万国共通で十人十色。

シングルでキャリアに邁進している子もいれば、結婚してるけど子供は作らないと決めている子、妊娠中の子、育児休暇中の子、子育て中心にアルバイトをしている子、時短でワーママをしている子、シングルマザーの子、フルタイムでワーママをしている子、専業主婦をしている子もいる、、、本当に様々なかたちがある。

ママン自身も、それぞれの国で、フルタイムワーママ、パートタイムワーママ、専業主婦を経験して来た。

けれども正直、どれが一番よかったか、と聞かれても、答えは”わからない”。

どのケースも一長一短で、”完璧!”と思えるかたちはなかった。

フルタイムをしていた頃は、”期間限定”ならできるけど、何年もこの生活は続けられない、と強く思いながらこなしていた。

体力的にキツイというのもあるけれど、それよりも、子供のことに手が回っていないという感覚に耐えられなかったというのが本当のところ。

家のことはナニーさんが掃除や洗濯、子供たちの夕食まで担当してくれていたので、大変助かっていたのだけど、子供の教育は?学校は?と聞かれると、正直後ろめたさがあった。

行き過ぎた”教育ママ”は、もしかしたら”無関心”過ぎるのと同じくらい子供にとっては好ましくないかもしれないと思ったりもするものの、やはり時間がなさ過ぎて”放置”状態になってしまうのは、子供のポテンシャルを潰してしまうことになりかねないし、子供にとっては不利になると感じていた。

やはり、ある程度親は子供の教育に関与し把握すべきだし、時には助言をし、応援し、必要な時には手を差し伸べるべきなのに、、、と思っていた。そのためにはある程度、子供たちの学校のある平日の”時間”が必要だと感じていた。

それから、キャリアを追求していた時は、夫とある意味”ライバル”のようになってしまい、お互い家では仕事の話ばかりだし、人事評価や昇給・昇格(どちらがどれほどのボーナスをもらった等)の話にもなるし、子供が風邪を引いたときなど、どうして私ばかり休まねばなの?とか、自分ばかり休むと不利だ、とか、そんな話になってしまい、今思えば、仕事のストレスが家にも蔓延していたように思う。

また、どんなにお互いフルタイムで働いていようが、結局、子供のことや家のことを考え、管理するのは女性になってしまうケースが多いので(女性は自然と子供や家のことを考えてしまい、行動してしまう傾向があるけれど、男性は、自然に考える、という脳の作りにはなっていないように感じる!)、もう限界!と感じるのは女性の方が確実に多いはず!

ハーフタイムの時はハーフタイムの時で、仕事が中途半端になってしまうので、何だか肩身が狭いし、結局あまり重要な案件には携わらなくなり、仕事の日は、逆に何のために会社に来ているのだろうか?という気分になることもあった。また、意外とハーフタイムになっても、仕事量はそれほどフルタイムの時と変わらなく、給料だけが下がり、日々は忙しく、何だか損した気分になることもあった。

少しでも子供と触れ合う時間が増えるのと、家事をするまとまった時間ができるのとで、ある意味バランスは取れているのだけど、ね。

では子供に100%集中!と専業主婦をやると、始めのうちは、この上ない自由を感じ、”専業主婦って何てクリエイティブな仕事!”なんて思っていたけれど、そのうちこの上ない孤独や将来の不安、閉塞感を感じたり、これって”鬱”?と思ってしまうほど気分が沈んだこともあった。

もちろん、専業主婦業にこの上ない幸せを感じる人もいるので、これは性格によりけりだとは思うけど。

じゃあ、どうしたらよいの?

誰か教えてくれ~!!誰かに正解を教えてもらえたらどんなに楽か、と思ってしまう。。

けれどもやはり正解というものはない。

おそらく、様々な道をトライしてみて、自分に、そして自分たちに(夫婦・家族)一番合う方法を探すしかない。

経験上、家族生活を営むのに一番難しいと感じるのは、夫婦ともキャリア志向が強く、しかも比較的伝統的な企業に勤めている場合。

ママン夫婦のロンドン生活はまさにこれだった。

どちらもそれほど融通の利かない会社でサラリーマンをしていた。勤務時間はフレックスではなく8時半から17時半までと決められていたし、在宅は不可能ではなかったけれど、セキュリティ上、あまり奨励はされていなかった(ママンは結局一度も在宅勤務をしなかった)。

専属のお手伝いさん(ナニーさん)がいなかったら、家族の生活は成り立っていなかった。というか、ナニーさんを雇うことを前提に仕事を探していた、と言った方がいいかもしれない。

当時はMBAが修了したばかりだったので(下の子は月齢6カ月)、今このタイミングで仕事をしないわけにはいかないと強く思っていて、、当時のママンにとっては子供よりも仕事が優先であったので、そういったライフスタイルを選んだのだ。

ママンが思うに、夫婦どちらかが、それほどキャリア志向でない方が、家族生活は成り立ちやすい。もしくは、共働きだとしても、どちらかはフリーランスであるとか、会社員だとしても時々在宅勤務ができたり、コアアワーズ(絶対に会社にいなければならない時間)が短く設定されていたりと、割りと”クール”な感じの会社で働いている場合、もしくは、アーティストや職人等、9時5時サラリーマンとは違ったスタイルの職業である場合の方が、融通が利き、子供のいる家族生活を営みやすいように思う。

多くの男性が、あまりキャリアを追求する女性よりも、サポート的な仕事をしてくれそうな女性を結婚相手に選びたがるのは、彼らの本能的欲求(優位にたてる、アグレッシブに仕事を追求できる、お世話してもらいたい等)を満たせるからなのかもしれない。

おそらくママンも含めてキャリアを(も)追求したいと考える女性は、家庭を持ちたい男性にとっては脅威となり得るのではないか、と思う。

なので、ママンが思うに、ママンのような割と(大分?!)肉食女子は、それこそ草食系、もしくはアーティスト、もしくは女子力の高い主夫希望な男子とくっつく方が家庭生活がスムーズにいくのではと感じる(ちなみに我が夫は、自分が専業主夫になっても全然オッケーと言っている。とは言え、実際にやってみたら、すぐに悲鳴を挙げるに決まっている!とママンは睨んでいる)。

多くの女性が子供を出産後は”時短”という制度を利用しているけれど、確かに家庭サイドから見ると理想的な体制に見える。けれども、キャリアを追求したい女性からしたら、どうして女性が時短を使わなきゃならないの?ということにもなる気もする。

難しいね~!

性質が違う限り、真の男女平等というのはあり得ないように思えてくる。

まあ一番の理想は、それぞれがそれぞれに最適な道を選ぶこと。

二人がキャリア志向なら、家事や育児は外部の人やサービスに任せればいい(他者の力を借りないと、子供にも負担がかかるので、必ず体制は整えるべきと感じている)。

夫の方が仕事向きでなはく家庭的であるのなら、夫に家事・育児をお願いし、妻がキャリアをとことん追求するのもいい。

夫婦どちらも、”ライフ”が優先で、仕事はほどほどと思っているのなら、ほどほどに仕事ができる会社や役職を選べばいい。

伝統的な家族のあり方が一番しっくり来るなら、それもいい。

色んな形があっていいと思う。色んな形があるのが普通だと思う。

今後どうしていこう?と迷いがある場合は、改めて自分にとっては何が一番大切なのか、今のライフステージでは何がプライオリティなのか、自分にとっての理想の人生はどんなか、夫婦二人にとって、子供にとって、家族にとっては何がよいのか、をじっくり時間をかけて考えてみるのがいいかもしれない。

妥協できる部分とできない部分をお互い洗い出し、よりよい在り方を探っていくしかない。

また、どんなあり方も流動的であることを忘れてはいけない。この時期は自分がキャリアを追求し、相手は家庭が中心、次の3年は逆、とか、何でもありだと思う!!

これは現実的に難しいのはわかっているけれど、今のママンにとっての理想は、週4日勤務!水曜日はお休みで、他は平日4時まで勤務(夜の在宅勤務は構わない)。

それができたら、水曜日にまとめて掃除や洗濯ができ、週1日は子供のお迎えもできる。

友達とゆっくりお茶やランチをすることもできる。自分の時間に使うこともできる。

仕事のある平日も、5時頃までに帰宅できればそれほどバタバタせずに夕食の準備ができる。

理想的~♡

随分と長くなってしまいました。いつも以上に感情のこもった拙い文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございます♡

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