さて、夕方。
リュクサンブール公園で、土と芝生の香りに包まれながらたっぷりと寛いだ後、サンジェルマン・デ・プレを通り、セーヌ川を目指して歩きました。
ママン夫妻はセーヌ川沿いをただただ歩くのが好き。
どうやらセーヌ川沿い、グランパレ、プティパレとアンバリッドを結ぶアレクサンドル3世橋付近に、新しくウォーターフロントのバーができたとのことで、どんなものか見てみよう!となり、向かったのでした。
その距離約3キロ。
何でもない道を3キロ歩くとなると、それなりに疲れるし、何だか退屈!と思えてしまうけれど、パリの場合は、目的地に着くまでの経過も醍醐味の一つなので、若干疲れはするけれど、”素敵~♡”と思えたり、新しい発見があったりと、感激する場面が多いので、3キロの道のりも意外とあっという間に感じられたりするのです。
というわけで、まずはサンジェルマン・デ・プレ周辺。
この辺りはいつ行っても、正真正銘のパリが味わえる界隈で、お洒落なカフェやギャラリー、ブティックがひしめき合っています。
サンジェルマン・デ・プレ教会と、かつて気高い知識人や小説家、芸術家が集まっていた、かの有名なレ・ドゥ・マゴカフェの間のボナパルト通りを歩き、ポン・デ・ザールに辿り着きました。
ポン・デ・ザール(芸術橋)は、数年前まで愛の南京錠で張りつめられていた橋。あまりの重さに耐えられなくなったようで、2014年に金網が撤去され、アクリル板に置き換えられています。
それにしても、ポン・デ・ザールから見える景色は、これぞパリ!
やっぱりパリと言えば、セーヌ川。セーヌ川とともに街が発展し、人々のドラマが繰り広げられ、歴史が築かれてきたことを考えると、パリはセーヌ川無しには語れない街だと改めて感じます。
ポン・デ・ザールからオルセー美術館の方角に歩き、更にエッフェル塔方面に川沿いを進んで行きます。
そろそろ疲れた~、と思った頃、何だか今風な雰囲気の野外バーを発見!
これが噂の(と言うか、我が夫が友達から聞いて行きたい!と言っていただけですが)、クールなバーね。。。
確かに、chill(いい感じにリラックスした)な雰囲気で、若者たちが飲んだり食べたり楽しそうにしています。
そんなところに我ら夫妻も交じり、グルテン三昧の軽食(軽食のつもりが、夫があまりにたくさん買って来てしまったので、結局多くを残してしまうことに。。。)を楽しみ、会社帰りの若者たちに交じって、我らもたっぷりChillな雰囲気を味わい、席を後にしました。
”軽食“後は、ママン夫婦が出会ってからお兄ちんが生まれるまで、よく通っていたセーヌ川沿いの野外ダンスエリアに行くことに。
週末、フリーダンスが開催されているのは知っているのですが、平日だったので、踊れない可能性も大とわかりながらも、夕暮れの川沿いの雰囲気だけでも味わいに行きたい!と、シテ島(Cite)までメトロで行き、そこからノートルダム寺院を通り、目的地まで、良く通っていた頃のことを思い出しながら、ゆっくりとお散歩しました。
やっぱり好きなセーヌ沿い。
ピクニックする人々で賑わい、ギターの演奏に合わせて歌っているグループもいくつかありました。
パリの街、特に公園やセーヌ川沿いを歩いていて感じるのは、自由に自己表現を楽しむ人が多い、ということ。
”形”にとらわれず、世間の目を気にせず、とにかく、自由に、自然に、そのままを表現する。むしろ、表現する、というよりは、自然の状態でいる、と言った方がいいのかもしれない。
少なくとも、この空間には、しがらみとか、義務とか、自己犠牲とか、すべき・すべきじゃない、とか、社会の目とか、そんなことは一切感じられない。
セーヌ川はそんな場所でもあります。
さて、ダンスエリアに着いたものの、結局フリーダンスはタンゴしか開催されておらず、踊ることはできなかったのですが、そこに行くと、ついついかつて一緒にダンスを踊った仲間はいないかなーなんて探してしまうのです。
ちなみに昨年は、約10年ぶりに2人ほどのダンス仲間に再会しました。変わらず、ダンス、セーヌ川という共通点で繋がっているようで、とても心温まる瞬間です。
残念ながら今年は誰にも再会もせず、ダンスできず、ちょっぴり悲しくもあったのですが、そんな切なさを追い払うがごとく、今度は、パリプラージュへ足を進めました。
パリプラージュも、ママンがパリに在住したいた6,7年前と比べると随分進化し、お洒落で"chill"なお店が増えていました。
我らも川沿いで一杯!
夕方8時くらいになり、やっと心なしか涼しくなったパリの街であります。
それにしても、川の風を感じながら飲む一杯は最高♡
というわけで、子供と一緒だとなかなかできない、夫婦のまったりデートを存分に楽しむことができたパリの街、夕方編でした!
ちなみに今は、ルーマニアのOradea(オラデア)という街から書いています。
今日も写真を多く、文章は短く!の心づもりで書き始めましたが、結局こんなに長くなってしまいました。最後までお読みくださり、ありがとうございます😊