ロンドンに帰る前にどうしてもしたかったことの一つが、夫とのデート。
ロンドンでは近くに家族がいないので、子供を預けて夜や週末に夫と二人でかけることもなかなかできないので、パリにいる間はここぞとばかりに家族を頼らせていただき、少しばかり夜の街に繰り出しました!
まず、おいしいものを食べに行くこと、そして、パリ在住時代にうちのアパートの上階に住んでいた仏人カップルと会うこと(彼らは私たちがパリから越すタイミングにモスクワに転勤してしまったので、3年ほど会えていなかったのです)、そして私たちお気に入りのライブハウス(ジャズやスウィングがメインで小さなフロアで踊ったりもできるのです!)に行って踊ること!と3つほど、子なしでやりたいことがリストにありました。結局は時間的制約と気分的制約(こんなに何日も子供を預けてしまったら子供にも祖父母にも申し訳ないなあというもの)により、そのうち2つだけを決行することに(とは言え二つも(笑))!
ある夕方はモンマルトルにあるGuilo Guiloへ行きました。京都にある枝魯枝魯ひとしなという有名なお店のパリ店です。最後に行ったのが、おそらく4年ほど前。いつ行っても満席、しかも数週間前に予約をとらないと入れないということは当時から聞いていたので、今回も3週間ほど前に予約を入れていました。現在は、京都、パリ、ハワイにお店を構えているようです。
ここでのお料理は懐石料理をベースとしたコース料理なのですが、その洗練されたことと言ったら、それこそ星付きレストランと並ぶくらいのレベルなのではと思われます。見た目の美しさも素晴らしい芸術作品のようだし、繊細で洗練された味は”おいしい”の一言では表現できないほど超越した何かを感じさせられます。
過去に数回行ったことがありましたが、もちろんいつも満席。そしてお客さんの大半がフランス人です。GuiloGuiloはかな〜り仏人たちに愛されているようです。そもそもフランス人たちは、一般的に日本の文化にとても興味・関心があるようで、パリの街の至るところで日本人アーティストの展示会があったり、多くの漫画や日本文学も仏語に翻訳されています。なので、日本の食文化にフランス人が興味を示し、日本食が大好きなのも理解できる気がします。フランスと日本は文化の繊細さや洗練されたところにおいて、共通した何かを持っているなあと常日頃感じています。人々の日本人や日本文化への関心の高さや尊敬の念はとても嬉しくそしてありがたいものです!
さて、話が飛びましたが、枝魯枝魯では毎月メニューが決まっていて、しかも一つしかありません。なので、食材などの発注にも無駄があまりなさそうだし、何より、お客としては、来月は何が食べられるのだろう?と夢物語が膨らむ仕組みになっているようで、うまく考えたなあと関心してしまうのであります。そしてレストラン自体はとても小さく、ほとんどの席がカウンター席で、キッチンの周りを囲むような配置になっているのです。なので、こんな風にお料理中のシェフを目の前で見ることができます。
彼はちなみに、京都の本店で数年ほど修行したそうな。日本語もかなりお上手でした!お見事です。
今回は、酔いも少し回っていたのと、何よりあまりに美味しそうでついつい写真を撮るのを忘れてお料理に手が伸びてしまった場面がいくつかあり(笑)、いくつかのお品の写真が抜けていますが、デザートも入れて確か8皿ほど出てきたかと思います。
と、こんな素敵な芸術作品をいただき、お腹も心も満たされたところで、お店を後にし、夜の街を少しばかり散歩しました。
まずはシャンゼリゼ。ここを車で通るたびに、”オーシャンゼリゼ♪”と歌ってしまうはなぜでしょう。やっぱりシャンゼリゼは偉大です。昼間も美しいけれど、この時期の夜のイルミネーションはとても素敵です。今年のものは例年に増して美しく輝いているように見えました。
そしてリボンに包まれたカルティエ♪
シャンゼリゼを走り抜け、セーヌ川沿いを通り、ノートルダムの辺りを少しお散歩。
おっと、写真がぼやけてる。まったくの素人っぷりがばればれです(涙)。
とはいえ、優しい、やわらかい灯に照らされた夜の街並みはとてもロマンチックで、まるでおとぎの国にいるような感覚です。
時にはこうして夫婦水入らずで夜の街に繰り出すのもいいものです。若かれし頃を思い出しながら昔話で盛り上がったり、何だかあたたかな時間でした♪