またまた前回の続きです。

さて、そんな風に異国の地での、”キャリア、キャリア”の世界から、突然、自国での”専業主婦”になったわけですが、始めの数か月間はこの上ない”解放感”に満ち溢れていました。

日々の仕事の責任がなくなり、かなり、肩の荷が下りた感がありました。

また、専業主婦の仕事があまりに自由で、あまりにクリエイティブで、”これから自分のことを"Creative Director"と呼ぼう!”なんて一人でニヤニヤしては、音楽をガンガンにかけて楽しく日中に掃除機をかけたり、洗濯をしたり、料理をしたり、インテリアの装飾を楽しんだりしていました。

平日毎日仕事をしていると、全くそんなことにとれる時間がないので、新鮮だったのだと思います。

ロンドンから日本に越してから半年は、夫や子供たちが新しい日本の生活にうまく適応できるようにサポートしようと決めていたので、仕事をするつもりはありませんでした。

その後は、少しずつ何かしらの仕事をするつもりではいたものの、日本というまだワーママにとってはきちんと整備しきれていない環境のもと、どのような形でどのような仕事ができるか、何が一番自分にとっても家族にとっても理想なのかというのがあまり見えずにいました。

そしてフリーランスで少し働いた時期を経由して今の職場に至りました。

フリーランスは”自由”と”フレキシブル”という意味ではとても理想的な働き方でしたが、さすがに何から何まで一人でやる!という状況に時々気が狂いそうになりました。

そんな中、常に一定のモチベーションを保ち続けるのは至難の業であることを学びました。

これをこなせる人というのは心から尊敬に値する!

私はチームが欲しいと切実に感じました。

私には一緒に頑張るチームが必要だ、と。

時にはただべらべらおしゃべりするだけでもいい。

毎日決まったオフィスという場所に行くだけでもいい。

そんな居場所と一緒にゴールを目指す仲間が必要であると感じながら孤独との闘いに耐えるがごとく過ごしていました。

そんな短い時期を経て、現在は約一年、新しく立ち上げた会社の新規メンバーとして働いています。

確固たる親会社があるので、何もないところから一から全てというよりは、ある意味親会社の新規事業のような含みもあるのですが、とかく会社存続をかけた全ての業務に携わっているというのは確かです。

なのでとてもチャレンジングでとてもやりがいはあるのですが、同時に、改めて物を売るというのはいかに楽ではないか、実際に会社を経営するということがいかに不確実要素だらけで難しいかということを疑似体験として学んでいるところです。

日々勉強です。

だからこそ仕事は楽しいし、世の中に何かを創り出し、富を生み出すという感覚がとても面白く、また社会の経済活動に参加しているということを実感するのが嬉しく、やはり私にとって仕事は崇高な活動であり、生きることでもあり、なくてはならないものであると感じています。

仕事に対するモチベーションは人それぞれです。

もちろん生きるためにはお金が必要なので、生活するために仕事をすることは必要です。

けれども実は、多くの人が仕事に対して、生活費を稼ぐためというモチベーション以外の何かしらの意義を見出しているのではないかと感じています。例え、生活するためにやらざるを得なく泣く泣く働いていたとしても。

よく、もし一生生きていくだけに困らないお金があったとしたら、遊んで一生暮らしたい!という声を聞いたりもするけれど、本当にそうなのだろうか?と思ってしまう。

確かに、始めの数か月は最高に楽しいだろう!私がキャリアウーマンから専業主婦になったときの解放感に似ているのではと思う。更に、使いたい放題のお金があったら、そりゃー楽しいわ!

けれども、果たして一生遊んで暮らすのかと考えると、多くの人は数か月後には虚無感を感じるのではないか?とか、罪悪案を感じたり、何か心地悪さを感じるのでは?ともしかしたら超日本人的な真面目な発想のママンが顔を出すのでした。

自分だったら、何かしらの経済活動は続けるはずだ!

となると、私にとっては、働くことというのは生きることに直結しているとやはり感じるのです。

仕事を通してこそ、生きることに意義を見出せると言っても過言でないと感じるほど、世の中に何かをしたい、自分をどうにかして生かしたい(活かしたい)という欲求が強い。

一般的には、収入が得られること以外に、働くことを通して、所属感が得られる。安定感・安心感が得られる。社会的信用・社会的ステータスが得られる。社会とのつながりが得られる。知的探求心を満たせる。自己成長の機会を得られる。同僚や取引先の人々との関係を構築できる。自己実現を追求できる。といってそんなメリットが考えられる。

となると、働かない場合、上記の項目が得られなどころか、逆に不安になったり、自信を失くしたりしてしまうのではと感じる。

私にとって仕事をすることは、社会とのつながりと社会貢献を通して、自分の存在意義を確認すし、自分の役割を全うする行為であり、更には、仕事を通して自己成長し、自己実現を追求しているように感じています。

働くことは生きることであり、究極的には自己表現の場でもあると感じてます。日々アップデートされる目標こそが、生きる原動力を与えてくれているような気がするのです。

な~んて、そんなこと言いながらも、ライフワークバランスは大事!なんて信じているので、ストイックさが欠けてるのでしょうか(笑)。

今日も長くなってしまったので、ここでおしまいです。

最後までお読みくださり、どうもありがとうございました💛

おすすめの記事