せっかく桜がかわいく顔を出し始めたのに、今日は、途中、雪もちらつく寒さ。
桜が咲くと必ず雨が降るのは、春という気候柄、避けられない運命なのか。
さて、今日もまた子供ネタになってしまいますが、最近小さなぼくちんを見ていて感じること。
彼は3歳半までロンドンで過ごし、その後日本の、ザ・昭和な幼稚園へ通うことおよそ1年半。
日本に来る前は英語をペラペラ話していたことが、今となっては想像もできないほど、多くを忘れてしまっているぼくちん。
気が付けば、普通の日本人の男の子となってしまい、それに伴い、性格も変わってしまったようだ!
大きくなったから、というのももちろんあるだろう。
けれども、ロンドンにいた頃は、ふとした瞬間に、”I love you mum!”と言いながらキスをしてくれていた。
何てsweetな息子♡
と、我が息子ながらママン、メロメロ♡
だったのですが(笑)、日本に来て、日本語ができるようになって来た頃から、そんなとろける場面がめっきりなくなってしまった(涙)。
その代わり、自分のことは”オレ”、と言うようになり、”行くぜ!”とか、“ダッセー!”とか、そんな言葉遣いをするようになった。
OMG!!!
ママン、悲しすぎる!
こんなにスウィートであったぼくちんが、このあり様?
幼稚園の様子を見ていると、クラスの男の子たちはみんなそんな話し方をしている。
また、どうやら、そういう風に話すのが”男”で、”かっこいい!”、といった認識が男の子たちの間で充満しているようだ。
そんなわけのわからない認識いらない!!とママンは思っているのだけど、確かにテレビを見ていても、バラエティー番組などで聞く大人の男性も、そんな話し方をしている。
中高生の頃、いつか彼氏ができたら、”おまえ~”なんて呼ばれるのに女の子たちは憧れたりしていたけれど、今思えば、”おまえ”なんて呼ばれたら、”何様?”と思ってしまう。
日本には、”男”と”女”の言葉と話し方の違いが顕著にある。
日本人男性があまりマザコンでないのは(というかフランス人男性を始め、多くの欧州人男性(特に南の地域)はごぞってマザコン)、こうした文化的背景が大きく起因するのかなーと最近思う。
そう、フランス男はマザコン。
フランス人ママたちは、自立していて仕事をバリバリしている人が多く、あまり子育てに時間を費やしていないにも関わらず、男性たちは大人になってもママを大切にする。
一方、日本では、ママたちがこんなに時間を割いて子育てをして来てくれたのにも関わらず、大人になったら、そっぽむかれたりすることが多いように見える。
一体どうしてなんだろう?
とずっと考えていた。
これが、ふと、小さなぼくちんの態度の変容ぶりに、やはり文化の及ぼす影響が大きいのではないかと思ったのだ。
例えば、日本では男たるものかくあるべし、のようなものがあり、女々しい言葉は使わない、感情を表現しない、家族に対しては時に冷たいくらいクールでいる、といったような雰囲気がある。
母親と仲良くしたり、母親に気を遣ったり優しくしたりするのは、恰好悪いみたいに思われている部分も多少なりともあるような気がするのだ(今日はだいぶ薄まったと思うけど、昭和時代は特に)。
ところが、フランスを始め、特にラテン文化圏では、家族で一番大切なのは母親。母親を頼りにし、気を遣い、優しくするのは息子として当然のこと。人前で母親と一緒にいても恥ずかしくもなければ、むしろ微笑ましい光景と思われている。従って、母親の悪口を他人から言われるほど屈辱的なことはないと考えられている。
実際、我が夫も、少なくとも週1でママとスカイプをし、ほぼ毎日のようにちょっとしたメールや子供の写真等を送っている。
こうした上記のような文化的背景が、ラテン文化では、男の子を自然とマザコン街道まっしぐらに仕向け、日本では母に会ったり連絡とるのは年始だけ、みたいな状態になってしまうのかなーと思う。
愛情の深さはおそらくそれほど変わらないと思うのだけど(と信じたい!)、表現の違い(表現するかしないのか)なんだろうなと思う。
けれども、やっぱり愛情を表現されて嬉しくない人はいない。
思ってくれているのなら、その思いをきちんと伝えて欲しい。
息子たちが成人して、立派な親になったとしても、自然な頻度で連絡は取り合いたいし、時には会いたいし、母親としての存在意義を感じていたいと思ってしまう。
ん~、日本にいながらに、いかにマザコンボーイズを育てるか(笑)、今後の大きな課題だわ~。
最後に、小さなぼくちんよ、男たるもの、、、なんてそんなものなくてもよい!乱暴な言葉遣いはやめましょう。むしろジェントルマン的な優しさと礼儀正しさを習得してね♪
こりゃ、ジェントルマンになるためにイギリスで教育させ、マザコンになるためにフランスでホームステイでもさせるか(笑)。