先日の続きです。
さて、その他、日本にいると恋しくなる欧州の好きなところ。
④バカンス
これはライフスタイルへのインパクトは多大!
そう、日本の生活に時々面白味が欠けると感じてしまう大きな部分は、これ、バカンスの欠如。
有給休暇が少なすぎる点!
フランスやイギリスでは少なくとも年間5週間の有給休暇があり、しかも、通常取得率は限りなく100%に近い。
というのは会社のシステムでバカンスが管理できるようになっているのだけど、数カ月ごとに、残りの取得可能な休暇日数がリマインダーのように送られて来て、ほぼ強制的に休暇を取らされる風なのです。
休暇を取得できないと、その分を会社側は金銭として支払う必要があるため、そんな事態はなるべく避けたい。となると、必死に従業員に休みを取らせるわけです。しかも、病欠は、有給休暇から引かれるわけではないので、年間5週間は、遊びながら(休憩しながら)お給料がもらえるわけです。
フランスの場合は、さらに、管理職になると残業が増えるという想定から、場合によっては年間9週間の有給休暇がとれてしまうわけです。
さらに!!!多くの会社では休暇手当というのがあり、休暇をとった日は給与が120%になったりするという、なんとも遊び奨励文化なのです。
そしたら休暇取るに決まってるよね!?
しかも欧州の場合は、飛行機で2、3時間飛ぶだけで、北欧や、東欧、もしくは北アフリカの方まで行ってしまえるし(しかも格安航空券がかなり充実している!)、ホテルも一部屋当たりの料金設定なので、比較的お安い金額で1週間のバカンスを楽しめるわけです。
という事情もあり、今思えば、我が家もお陰様で色んな近隣諸国へのプチバカンスを楽しませていただいていました。
ところが日本に住む今は、夫の有給休暇も少なく、日本からだと国内も海外も比較的お高いので、バカンスへのハードルが上がってしまい、チーン(涙)。かなり残念な点だと感じています(涙)。
ちなみにロンドンで勤務していた時は、同僚の多くが、週末プラス2日ほどの休暇でスペインやイタリアに年数回、1週間の休みでドバイやアブダビへ、2週間休みではアメリカやアジア諸国へと、年間4,5回国外に旅行していました。
⑤芸術的で美しい建築物や街並み
何だかいつかの投稿でも書いたような気がしますが、欧州の何が恋しくなるって、これ!美しい景観。
パリのセーヌ川沿い(中心地)は特に、街中をお散歩しているだけでも、心がウキウキするような、五感が研ぎ澄まされるような、そんな気分になれるのです。
街の景色や空気がもうロマンチック♡
そんな感覚は残念ながら日本ではなかなか感じられません(涙)。
またロンドンでは、レンガ造りのビクトリア建築の街並みと自然の織り成すハーモニーがとても美しく、特にハムステッド周辺の街並みが大好きでした。
これまた、街を歩いているだけで、”あ~、なんて美しいの!”、”なんて素敵なの!”と感じられるところが、ある意味幸せだよなーと思ったり。
⑥マルシェ、パン屋さん
これはどちらかというとパリに多いのかもしれませんが、週2回ほど街の至るところで開催されるマルシェ(ロンドンでは毎週日曜日にファーマーズマーケットという朝市が開催されていました!)。
色とりどりの野菜や果物たち、チーズやお肉など、これまた見ているだけで楽しい雰囲気!
農家の方々とコミュニケーションをとりながらのお買い物も楽しい♪
ママンのお気に入りは、ラズベリーやネクタリン、アプリコットなどのフルーツ。お花。それからチーズ。時々鶏の丸焼きを買って、日曜日のランチにもしていました。
そして、100メートル歩けば必ずぶち当たるといっても過言ではないほど多くあるパン屋さん。
そういえば、パリ生活が始まった頃は、あまりにバゲットが美味しく感じられ、毎日のようにバゲットとサラダを食べていました。そのうち、パン・オ・ショコラやビエノワーズ、クロワッサンやブリオッシュがたまらなく好きになりました♡
いや~、書いていたらパリのパン屋さんがたまらなく恋しくなって来た♪
ママンのグルテンフリーはパリでは(夏休みに少々滞在予定)お預けの予定です(笑)。
⑦カフェやビストロのテラス席、ピクニック
後はやっぱりテラス席、そしてピクニック!つまりは、外気に触れながら食事を楽しむという文化。
これは、最近こそ、日本でも素敵なテラス席のあるお店が増えたものの、まだまだ屋外で食事をするというライフスタイルはあまり浸透していないように思います(花見のときは別だけどね!)。
確かに、気候的に夏は暑すぎたり蚊がいたりするので、なかなか外で快適に食事ができないということも納得です。
けれども、テラス席でお茶や食事をしたり、公園や川沿いでピクニックをしたりするほど、開放的で自由で楽しい時間はない♪
南仏の知り合い宅のお庭で、夜、落ちて来そうなほど満面の星を眺めながら食事をしたときほど、心躍り、究極な幸せを感じたことはないんじゃないかと思ってしまうほど、外での食事が心に与えるポジティブパワーは大きい♡
と、こうして書いてみると、生活に”色”や”味”をつける要素は、欧州のライフスタイルの方が充実しているのかなーという気になって来ました。
ママンは日本が大好きだし、今のこの日本の生活に満足しているけれど、やはりこうして欧州生活の好きな部分を思い出してみると、どうにかその辺りを日本の生活に取り入れられないかなーとか、どうしたら日々の生活に、より多くの”色”と”味”を加えられるかなーと考えてしまうのであります。
何か名案のある方いらっしゃいましたら、是非ご教示ください♡