平日のランチタイム

”イギリスは食べ物がまずい”との固定概念が世界共通の認識となっているけれど、イギリスに実際暮らしてみて、これはうそであり本当である、と思った。

日本で育って、その後フランスに8年、そしてイギリスに来てみると、やっぱり、”これって、、、”という料理に出会うことが多いと感じる。時には普通に見えるレストランですら、”え?こんな焼き加減(焼きすぎてカッチコチに固くなったお肉)のお肉をお客さんに出しちゃうわけ?” みたいなことが起こったりする。しかも出てくるのは肉とオイリーなフレンチフライのみ。ノーベジタブル、アットオール、みたいな。それとか、全く味がないと思われるイギリスの伝統的なパイたち。

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長らくイギリスに住んでいる人たちから言わせると、ここ10年ほどでだいぶイギリスの食文化は改善された、とのことで、確かに、最近は様々な国の洗練されたモダンな料理を提供するレストランが増えているとは思う。やっと少し”食”というものが注目され、一部の人々から興味を持たれるようになった、といった具合だ。でもやっぱり一般的にイギリス人は、あまり食に関心を示していないように見受けられる。

例えば平日のランチ。ここでは会社でのランチタイムに関してなのだけど、ほとんどの人がテキトーにスーパーでサンドイッチや流行のSushi(スーシー)を買って来ては、デスクで仕事をしながら(パソコンをいじりながら)一人で食べている。会話もなければ、温かいものを食べるという習慣も特にないらしい。とにかくお昼だから食べるのか、何かをお腹の中に入れてとりあえず空腹を満たすのか。彼らのそんな行動を観察していると、特に、味がどうたらだとか、会話しながら食することを楽しむ、といった習慣は見当たらない。

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フランスに住んでいた頃から、お隣のイギリスでは、ランチはデスクで済ませるらしよ、という噂は耳にしていて、自分は絶対に有りえない!と思っていたけど、今は時々、英国人同僚たちのように私もそうしている。慣れとは恐ろしいものである。でも、私はランチは絶対にフランス派!

そもそも一日8時間、9時間もデスクから離れないなんて有りえない!やっぱり気分転換は必要だし、できれば一人ではなく、人と一緒に食事を楽しみたいし、できれば、温かい食事をとりたいのです。

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その点、フランスはやはり食文化が発達していると感じる。人々の食へのこだわりは強いし、食事を楽しむという習慣がある。なので、ランチタイムとは言え、デスクで食べることはほとんどなく、必ず外に出るし、結構な頻度でレストランやブラッセリーへ行っている。また、ランチタイムや朝食をとりながらのビジネスミーティングなども盛んに行われている。

フランスでは通常、会社からレストランチケットという食事券のようなものをもらえる(自己負担3割ほど)から、というのも社員が外でランチをとる一つの要因だと思うけど、それでも1時間半、時には2時間かけて(これは、ちょいやりすぎ!)ランチタイムを楽しむ習慣は、私はとても好きだったりする。ランチとは言え、おいしいものを食べたいし、食の時間も楽しみたい。ランチタイムは貴重なソーシャライジングの時間でもあると思うのです。

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そういえば私がパリで勤めていた会社は、社長さんがむしろ、デスクで食べるの禁止令を出していました。というのは、まずオフィスに色々な食べ物の匂いが充満することが許せない、そして、パソコンやデスクに食べ物のカスがつくのが許せない、といったとても潔癖なところがこの禁止令を出させたように見えたけど、外に出たい私としては全く問題のない社長命令でありました。ちなみに、社長さんはとても寛大な方だったので、頻繁にシャンゼリゼ付近にある比較的高めなレストランに連れて行ってくれ、社員みんなでランチしたりしていました。自分では高くて行けないようなところも多くあったので、とてもラッキーでした♪ そしてもちろんとてもよいチームビルディングの場でもあったわけです。

とまあ、そんなこんなでロンドンに来てからは、”I miss ランチの時間、ランチを楽しむ習慣”なのであります。


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