というわけで、こんな風に結婚観や夫婦のあり方、そして家族のあり方に対する価値観が全く違うフランス人、大きい枠組みだと欧州人、とは絶対に結婚できないし、したくない、とずっと思っていたのです。
だって、自分の中では結婚とは、まあもちろん人生何があるかわからないけど、基本的にはできる限り”永遠の愛”を信じ、それを目指すし、夫婦はチームメートとなってお互い助け合って寄り添って生きて行くものと思っているのに、相手は全くそのように考えていなく、情熱と愛情がある限りは夫婦でいるけど、そこに保障はないから依存もしないし、財産等のシェアもしない、とった考えを持つ人だと心から安心して関係を築いていけない気がしたのです。
子供がいない段階ならまだしも、子供ができてからいつの日か急に ”Je ne t'amie plus" ”もう愛していない” 何て言われて去られても困ると思う!というわけです。夫婦ってそういうものじゃないでしょ?と自分が思っていても、相手にしたら男女の関係とはそういうものなのです。子供がいようがいなかろうが。んんん、アムールの国、やはりとてもリスキーな匂いがしてならない。
というのが私がフランス人やその他欧州人を見て感じていたことでした。
もちろんドラマチックな人生を歩みたい人にとってはこんなによい相手はいないと思うくらい、きっと情熱的で波乱万丈な濃い人生を共にできると思う。それはそれで素敵だ!
でも比較的穏やかで安定した人生を歩みたいと思う人は、きちんと相手を見極める必要がありそうだ。
やっぱりその辺りはカルチャーが同じ人同士の方が安心感はある。カルチャーが同じだと基本的な価値観がやっぱり似ていることが多いから。わざわざ自分の結婚観や夫婦観、家族観を説かなくったって何となく分かり合えるし、自然と同じ方向を目指すことができる。
国際結婚の難しいところはそこなのかもしれないと思う。根底にある価値観が違うとなるとまずお互いの価値観を理解しようと努力し、近づこうとし、そして受け入れるまでに時間と努力が必要となる。その過程もまあ刺激的で楽しいものでもあると思うけど、それでも結果的に分かり合えないとなるとやはり悲しいし辛いと思う。なので、国際結婚は刺激的ではあるかもしれないけれど、その分色々な面でリスクは大きい気がする。
では何で結果的にフランス人と結婚したのだろう?と考えて見ると、やっぱり人生はわからない、というところに行き着くのだと思う。ある出会いや経験がそれまで信じていた価値観を変えることもあるし、私の場合は、今のところ幸運なことに、夫が日本的な私の結婚観や家族観をとてもappreciateしてくれている。なのできっとそれなりに穏やかな生活ができているのだと思う。
価値観とは文化というコンテクストの中で形成されていくものなんだなあと改めて感じさせられるのでありました。
とはいえ、そんな風に自由奔放に生きるフランス人は見ている分には面白い♪ 70歳近くでしょ?!と思われるようなおじいちゃんムッシューも普通に道端で若い女性をナンパしたりしている。恋に生きているからいくつになっても心は若いんだろうなあ。そんなおじいちゃんムッシューは何だか素直でかわいくって好感が持てる??