国際結婚ファミリーの日常

早いもので、1月も既に半分が過ぎてしまいました。

コロナ禍を始め、世界情勢は益々“カオス”になって来ているように感じますが、このコロナが収束したら、一気に”明るい”時代がやって来るような気がしています(というか期待!!)。

なので、今は我慢の時期。

自由が制限されているからこそ、当たり前だと思っていたことに有難さを感じたり、創造性が刺激されて工夫を凝らすこともあるだろうし、また、より多くの身の回りにある小さな幸せに気がついたり、これまで当然として受け止めていたことに疑問を抱いたり、生活様式が変わったり。。。

おそらくこの過渡期の間に、あらゆることの価値観や常識が再構築されていて、現在、そんな移行期の真っただ中にいるように思います。

こんなこと言ったら不謹慎かもしれませんが、長い歴史の中の一部として見てみると、もしかしたらとてもエキサイティングな時代に生きているのかもしれません。

とは言え、体を壊してしまったら元も子もありません。

皆様、お体には充分お気をつけくださいね💛

さて、今日は久々に、「ロンドンの色・パリの味」という題名に少しばかりリンクする内容、国際結婚ファミリーの日常について書いてみようと思います。

今や日本で生まれて来る子供のうちの3%は国際結婚夫婦からとされていることからもわかるように、国際結婚はそれほど珍しいものではなく、割と身近になってきてると思います。

特に海外に在住していると、常に付き合いのある家族友達や個人的な友達もその多くが国際結婚組だったりします。

日本在住でも、我が家のように子供たちがインターナショナルスクール(我が家の場合はフレンチスクールです)に通っている場合はまた、仲良しになる家族はやはり同じような状況の国際結婚家族となることが多いのです。

“類は友を呼ぶ”、というヤツですね。

確かに似たような状況に置かれている人同士だと共感する場面が多く、盛り上がりやすいし、親近感もわきやすく、また、相互理解しやすく、話が通じる!という風になり、必然的に週末なども一緒に過ごすことが増え、仲良くなりやすいのです。

もちろん、同じ国際結婚同士でも、第一前提は人としてウマが合うか合わないかというのがありますが、大抵の場合は、夫同士の気が合えば、妻同士の気が合うことも多いような気がしています。

そしてみな同じように、子供の教育やバイリンガルの環境、将来の住処などについて共通の悩みや課題があり、それぞれがそれぞれに模索しているのであります。

さて、そんな国際結婚ファミリーの日常生活ですが、まず我が家の言語環境は、夫はフランス語、私は日本語、子供たちはそれぞれパパとはフランス語、ママとは日本語です。

食事の際は、みんなで話す時はたいていフランス語、けれども私が話す時は日本語、夫と私の会話はほとんどフランス語、夫の日本語スイッチが入ると勉強も兼ね日本語少し、という風です。

これは多くの国際結婚家族の問題点だと感じていますが、やはりどうしても子供がボキャ貧になりがちです。

というのは、夫婦の会話がどちらの言語にせよ、同国籍の夫婦が日常使いするような“難しい”言葉は、国際結婚夫婦の間には登場しないことがほとんど。

難しい言葉を使うと会話が成り立たないことが多々あるので、できるだけ簡単な言葉で話しがち、そして家庭で使うボキャブラリーが限定されがちなので、必然的に子供たちも単一言語の家族の子供たちに比べてボキャブラリーが少なくなりがちです。

あらゆる子供たちのバイリンガル環境を見て感じるのは、やはり各言語100%,100% の精通率で合計200%になることは非常に困難で、おそらく、その割合は各家庭の子供によりますが、どんなに習得度合いが高くても、2言語合計で150%ほどが達成可能なレベルなのではと感じてしまいます。

もしかしたら時間をかけて25歳、30歳くらいになれば複数言語それぞれが限りなく100%と言えるレベルを習得することは可能なのかもしれませんが、やはりその分時間と労力はかかってくるかと思われます。

なので、どの辺りを落としどころにするのか、というのも国際結婚父母が考える必要があるのかもれしません。

語学環境はそんなところですが、夫がフレンチXイタリアンである私は、家庭での食生活には満足しています💛

夫は、波があるのですが(涙)、ここ数年、割と料理にハマっていて、時々手作り生パスタやニョッキ等のイタリア料理を作ってくれます。

また、フランスの実家からは頻繁に、チーズやチョコレート、フォアグラ、コーヒー等のFrenc pleasure(フランスの喜び!)が贈られてきます💛 

また、よく会っている日仏家族のお友達も、やはり食を楽しむ人々なので、ありがたいことに割といつも美味しいものに囲まれていているように感じています。

その辺は、さすが美食の国、フランスです!

ただやはり私は基本的にはシンプルな和食が好きなので、日常の料理は和食と洋食のミックスです(夫はお米が続くとうんざりするようなので、洋食の割合が若干多くなりますが)。

愛情表現については、おそらく“盛ん”だと思われます(笑)。

やはりアムールの国だけあり、妻へのお言葉やハグキスはもちろんのこと、子供たちへの "Je t'aime"も毎日の日課に思えるほどです。

子供たちは割と侍気質なので、キスや甘い言葉を自ら私たちにかけてくれたりはしなくなりましたが、それでもソファーに座っているとのっかって来たり、膝枕したり、抱き着いて来たりとなかなかのスイートボーイズです💛

それから週末は家族時間というのも徹底しています。

もちろん時々は私が友達と会いに一人ででかけたり、彼がでかけたり、ということもありますが、基本的には家族みんなで一緒に行動!

みんなで公園で遊んだり、サイクリングしたり、ムービーナイトをしたり、お出かけしたり。。。

時々もっと一人時間が欲しい!!!なんて思うこともありますが、まあこうして子供たちと一緒に4人で行動できる日も後数年?!と思うと何ともかけがえのない時間のように感じられるので、ここはめいっぱい堪能するしかない💛と思っています。

他には何があるかな?

自分にとってはこの生活が普通なので、あえて考えてみると割と思いつかなかったりするのですが、一言で言うと、国際結婚というのは、“ハイリスク・ハイリターン”であるということ。

面白みや醍醐味もひとしおだけど、その分、ぶつかるととことんぶつかり、意外と簡単に破壊の道にいきかねないと感じます。

時間をかけて丁寧にじっくりと信頼関係と愛着、友情のような関係性を築き上げていくのが肝なのかなーと結婚生活13年の現時点の私は感じています。

またまた長くなってしまいました!

いつも最後までお付き合いいただきありがとうございます💛

Wish you a lovely weekend💛

コメント一覧
  1. ゆき より:

    いつも楽しく読ませていただき、ありがとうございます。
    ところで、ママンさんはお母さまがオーストリアの方だそうですが、家ではドイツ語も使われていたのでしょうか?ドイツ語、響きがきれいですね。
    色々な言語、文化を吸収されて前向きに生きてらっしゃるママンさんからは
    元気をもらっています!これからもどうぞよろしく。

    • ママン より:

      ゆき様
      こんにちは!
      素敵なコメントをいただき光栄です!どうもありがとうございます。

      小さい頃は、母がドイツ語で話していたので、家の中はドイツ語と日本語のバイリンガル環境でしたが、幼稚園に行き出してからは、やはり日本語にどんどんシフトしてしまっていました。
      当時はまだ複数言語に対する理解も今ほどはなく、幼稚園からも家ではできるだけ日本語を使うように言われていたみたいです。
      そのうち、私たち兄弟も、なぜうちだけドイツ語を使わなきゃいけないのか!と抗議をするようになり、じょじょに日本語のみのになってしまいました。。。
      今思えば残念ですが、やはり子供は“今ここ”で必要なことに全集中するので、それ以外のこととなると、なかなか難しいですよね。
      今の我が家では、日本にいながらにして子供たちはフランス学校に行っていることから、自然にバイリンガル環境になっています。
      ちなみに、フランスやイギリスで暮らしていたときは、やはり子供たちは、日本語は聞いてわかっても返信は現地の言葉で、という状態でした。

      最近は、仕事のことで頭がいっぱいになってしまうことが多く、随分投稿が減ってしまいましたが、細々と続けていくつもりです!
      これからも是非是非よろしくお願いします。
      いつでも気づいたこと、感じたことなどありましたらご連絡ください💛

  2. ゆき より:

    丁寧なお返事ありがとうございます。子供は今ここが大事、というのはすごくよくわかりますね。後はアイデンティティの問題もあると思います。アメリカに住んでますが、多くの日系人のお子さんたちは英語がメインです、やはり。でもママンさんはご自身の経験から、お子さんたちを客観的に見られるのではないでしょうか。それは素晴らしい財産ですよね。お子さんたちの伸び伸びとした様子から伝わってきます。親から何か押し付けられると子供は委縮することもありますし。。国際結婚が増えている現在、子供の言語や文化を親が決めつけるのではなく、柔軟で臨機応変な見方が広がるといいなと思っております。これからのブログも楽しみにしてます。

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