やっと夏休みも終盤!

我が子たちは夏休み、残すところ後1週間になりました。

親としては(おそらく子供たちも!)早く学校が始まって欲しくてたまらないもの(笑)。ほっと胸をなでおろしている方も多いのでは!?

さて、今日は、この夏滞在時間が短かったパリで唯一再会したパリジェンヌのお友達から聞いたHappiness Managerという概念について考察してみようと思います。

お友達のパリジェンヌ、ハナンはこれまでメディア系の会社のマーケティング部門に勤めていたのですが、産休後復職してみると、これまで以上に多忙になってしまったため、もっと時間的に余裕のある仕事でないと長期的には続けられないとのとこで、一旦退職。1年間ほど専業主婦をし、子供が2歳になるタイミングで9月からの再就職先が決まっている、というのが現状。

仕事は大好きだけど、こうして1年間子供とだけ向き合えたことはとても貴重で幸せっだったと言っていました。

そんな彼女とは、学生時代に短期留学をしていたメキシコで出会って以来、恋バナや友達の話、仕事の話、そして人生についてなど様々なテーマで語り合う仲です。

1年ぶりにパリで再会した彼女とは、まずはお互いの近況報告、それから仕事の話へとシフトしていきました。

そして、長いことHR畑(人事)にいたママンを知っている彼女が、”ここ数か月仕事探しをしながら気が付いたんだけど、最近HRのHappiness Managerというポジションの求人がよくあって!、ママンにいいんじゃないかと思って?!”と冗談混じりに言って来ました。

”Happiness Manager?!"

”何それ?”

と聞くママン。

どうやらここ数年、フランスでも若者たちの離職率が非常に高くなっているようで、困った企業が従業員を確保し不必要な離職を防ぐために新たに人事部に設置された役職なのだとか。

Happiness Managerは、つまり、従業員がハッピーでいることを目標に(従業員がHappyであるほど、仕事の効率が良く、生産性が上がり、職場の人間関係が良好になり、満足度が上がり、よって離職率が減る、という構造が多数の研究から証明されているようです)、どうしたら従業員が心身ともに健康でハッピーでいられるか、どうしたらモチベーションを高く保ち、結果として効率性(生産性)を上げることができるか、また、どうしたら離職率が減るか、といった戦略を立て、遂行していくことが任務である、と。

ふむふむ、なかなか面白そうな仕事!

離職率については、人間関係の問題や、業務の自由度が低いのが退職の最大の要因であるようなので、Happiness Managerは、チームビルディングのためのイベントやセミナーを企画運営したり、トップからの情報共有の場を設けたり、定期的にチームミーティングを開催したり、必要であれば面談やトレーニング、コーチを手配、といったことをしながら、人的資源を守り、最大限に利用することにより、会社の成長、そして収益に貢献することを目指しているとか。

話を聞きながら、特に大きな組織には必要不可欠な役職であるのかなと感じました。

ハナンの話を聞きながら、そんなことを考えたのですが、同時に、今仕事ではHR とは何ら関係のないことをしている私ですが、”私って家では確かに家族のHappiness Managerだわ~!”とふと思ったのでした(笑)。

そう、お母さんってある意味そういう役割なんだよね(もちろんお父さんでもいい!うちは、私だと自負しているけど(笑))

家族の幸せを管理する。

子供たち、そして夫の基本的な生活と安全を守り、心身ともに健康であるように祈り、管理し、子供たちと夫がハッピーでいられるように、そして最大限のポテンシャルを発揮し、できる限りベストな状態でいられるように励まし、環境を整え、時には助言をしたり、手を差し伸べながら生活をきりもりする。

と書いてみたものの、こんなに大それたことは全くできていませんが、理想的にはそうなんだろうな、と思いました。

とは言え、子供の習い事を探してあげたり、お友達との遊びをアレンジしてあげたり、週末の家族イベントを計画したりするのも立派なHappiness Management!

というわけで、主婦というのも、家族のHappiness Managerというつもりで業務をこなすと、何とも立派な仕事!と改めて思うのでした。

仕事の話から、家族の話へ飛んでしまいましたが、Happiness Managerとは面白い発想だなーと思ったのと、若者世代の離職率についてはどこの国も一緒だなーと思ったのと(でもこの部分に関しては私は悪い方向への変化だとは思っていません。むしろ自分の生き方により自由に、そして責任を持つようになったということなのかもしれません)、また世の中、本当に驚くべきスピードで変わっているんだなーということを改めて感じながら、書いてみました。

今日も最後までお読み下さり、本当にありがとう♡

 

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