いつの日か、この話題について考察してみたいと思っていた。

”日本は女性にとって暮らしにくいのか”。

欧州での生活を通して、多くの日本人女性と出会って来た。

中には、可能であれば日本に戻りたい、と言っていた人もいたけれど、多くの女性は、日本は好きだし、2年に1回くらいは帰りたいけど、もう住みたくはない。と。また、日本は特別好きでもないし、もう住めないし住みたくない、との人もちらほら。

欧州で暮らしながらも、いつか日本に家族と一緒に帰ることを夢見、密かに”日本移住計画”を温めていたママンにとっては、ある意味衝撃的な発言ではあったけれど、色々と聞いてみると、”わからなくはない”、と思えた。

それにしても、日本に帰りたくない、と思っている海外在住日本人は確かにとても多い。

とはいえ、自国に魅力を感じられなく、”暮らしにくい国”と認識されてしまうことは、ある意味、悲しいことでもあると思う。

もちろん、日本に帰りたいとばかり思いながらの海外生活は辛い。なので、もう帰る必要性を感じないし、帰りたいとも思わない方が確かに気楽に海外での新たな生活を楽しめるかもしれない。

けれども、自分が育った国、家族や友人がいる国。そしてそれなりに自国に対する愛着とかはあると思うのだ。それでも帰る魅力を感じない人が多くいる、とはどうしてだろう?と時々考えたりしていた。

何が日本を”魅力的な地”から遠ざけているのか。

色々と知人や友人に聞いたり観察したりした結果、女性にとって日本は、”すべき”が多すぎて、”窮屈”に感じさせてしまう、というのが一つあげられるんじゃないかと思う。

確かに日本は”女性としてこうすべきた”、母として”こうすべきだ”、”妻としてこうすべきだ”という”すべき”という社会的コード、暗黙の了解、そして”プレッシャー”が大きい。

そして、その”規準”に満たないと、女性として失格、母として失格、妻として失格、のように”世間”に言われてしまったり、思われてしまったり、自分でもそのように認識し、自信を喪失したり。。。

その点、フランスでは特に、そういった”こうすべき”というすべての人の共通認識というのはない。それぞれ自分の信じるように生きればいいし、他人の生き様や考え方、スタイルに対して、まわりがとやかく言わない。なので、プレッシャーや我慢、常に自分の行動を”これでいいのかな、大丈夫かな”、と省みるような”不安”はない。

イギリスでも、すべての人に適応する共通認識のようなものや社会的コードはなく、それぞれが自分の好きなように行動し、考え、生きていた。また、それが(それぞれ違うこと)当たり前なので他人の行動や生き方について周りがあーだ、こーだと言うことはあまりないような印象だった。

なので、海外での生活はその点、自由で気が楽なのだ!

時として恐ろしくもなる”世間の目”というものや”判断、批判”から解放され、好きなように気のおもむくままのスタイルで生きていくことが容易にできる。

例えば、欧州では子供を時々夫やベビーシッターに預けて、夜の街に友達や旦那と繰り出したりすることは普通なのだけど、きっと日本でそれを定期的にすると、おそらく”不良ママ”のレッテルを貼られる(笑)。

また、女子ならば、全身脱毛するくらいでないと、女子力の低い、”ワイルド”な女、となる(ちなみにこれは、ロンドンご近所さんのニュージーランド出身の子が彼女の日本人の友人から聞いて、ぞっとした、とのこと。”そしたら、ニュージー女子はみんな動物よ!”と。そしてママンの日本帰国が決まった際には、”ちゃんと”女子”になれるように頑張ってね!”と背中を押された(笑))。

というわけで、確かに気にし出したら、それこそ素の自分ではいられなくなってしまうほど、女性であるから、母であるから、そして妻であるから期待される、というか満たさねばならない項目がいくつもある。

確かに、時には息の詰まる思いをするわけだ。

2点目は、やはり家庭と仕事の両方をバランスよくとることが難しい、ということ。

これは、男性が働き過ぎる(家庭に対して不在過ぎる)、ということと、子育て・家事の支援(ベビーシッターや家事代行サービス)が浸透していないこと、それから、学校や幼稚園からの母親に対する期待や課題、こなすべきイベント等が多いこと、があげられるのではないかと思う。

またまた長くなってしまいそうなので、2点目についてはまた次回🎵

何だかまた急激に寒さが盛り返して来ました。皆様、体調崩されませんように❤️

おやすみなさい⭐️

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